無線ブログ集
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【写真リポート】<電波監視官、警察官など50名以上が集合>関東総合通信局と警視庁による、過去最大規模の「不法無線局取り締まり」現場に密着!! (2015/6/8 11:30:41)
「平成27年度 電波利用環境保護 周知啓発強化期間」が始まったばかりの2015年6月3日朝、東京オリンピック関連の工事車両でラッシュが続く東京都江東区の国道357号線に、関東総合通信局の電波監視官と警視庁の警察官ら50名以上が集まり、“過去最大規模”となる「不法無線局取り締まり」が実施された( 既報記事参照 )。その緊迫の取り締まり現場をhamlife.jpが密着取材した。
今回の取り締まりは「東京オリンピック会場建設工事現場周辺の車両搭載無線機の適正利用の徹底を図る」ことを目的とし、総務省関東総合通信局の電波監理部監視第一課、監視第二課と、警視庁生活安全部保安課、警視庁管内の5警察署(愛宕警察署、万世橋警察署、三田警察署、碑文谷警察署、牛込警察署)、警視庁地域部2警ら隊(第一自動車警ら隊・遊撃特別警ら隊)が共同で実施したものだ。
通常行われる不法無線局取り締まりは、総合通信局と地元警察署(1署または2署程度)が共同で行う比較的小規模のものが多い。今回のように警視庁のさまざまなセクションが集まり、警視庁本庁の生活安全部保安課が直接指揮を執ったことは特筆される。
6月3日(水)の朝8時、東京都江東区の国道357号線にある検問施設に、取り締まりに従事する電波監視官、警察官ら合計50名以上が集合。簡単な挨拶と注意事項の確認を行うと、すぐに「検問」「誘導」「計測」「遊撃」などのチームに分かれ、それぞれの持ち場についた。
取り締まりは、国道の1車線をパイロンとパトカーでふさぎ、隣の車線を走行する車両のアンテナなどを素早く確認するところから始まる。この時アマチュア無線やパーソナル無線、不法CB無線などと思われるアンテナを立てた車両を選別し、検問施設内に誘導するのだ。
ここで警察官は、ドライバーに不法無線局の取り締まりであることを告げ、無線従事者免許証と無線局免許状などの提示を求める。ドライバーが取り出した免許証・免許状などは、電波監視官が内容を確認。問題がなければ「ご協力に感謝します」と、電波適正利用啓発のパンフレットを渡して終了、車両は再び国道に合流していくという流れだ。
取り締まり開始直後から、アンテナを立てた大型車両が次々と誘導され検問施設に入ってきたが、その大部分のドライバーは無線従事者免許証と無線局免許状の両方をしっかり提示していたのが印象的だった。
ところが中には、免許の提示を求めたときに「無線の免許は取得していない」「免許は自宅に置いてある」「従事者免許証は持っているが局免許は申請していない」「この無線機は知人のもので自分は無関係だ」などの言動をするドライバーがいる。
そうした場合は、車両を検問施設の奥に誘導し、そこで電波監視官と警察官が詳しく調査を行うことになる。