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「縦ノリ」と「横ノリ」 (2015/6/14 5:54:45)
音楽好きな方なら「ノリ」がいいとか悪いとかいう感覚がわかると思います。「縦ノリ」「横ノリ」という言葉もありますね。縦ノリは8ビート系で、ハードロックとか今ならメタルとかでしょうか。横ノリは16ビート系で黒人のソウルとかディスコミュージックとかでしょうか。
縦ノリの雄はレッドツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムだと思います。代表曲の「Black Dog」です。
上から下にたたきつけるようなビートで、
でっかいハンマーで杭をガンガン打ち込んでいくようなイメージでしょうか。他の楽器が変拍子のように変わっているのに、我関せずとばかりに8ビートのままひたすら続けるところがすごいです。8ビートではカウントの取り方が「ワン、ツー、スリー、フォー」と縦に刻んでいくイメージです。ハイハットの刻みも「チ、チ、チ、チ、」とそうなっていますね。
横ノリの雄はアース・ウインド・アンド・ファイヤーかな。ノリのことを英語ではGrooveといいますが、日本でグルーブというと16ビートの横ノリのことをさすと思います。その名も「Let's
Groove」です。
聴くと自然に体が動いて踊り出したくなる感じですね。バスドラの一拍目、三拍目でしゃがんで、スネアの二拍目と四拍目でジャンプする感じに聞こえます。16ビートではカウントの取り方が「ワンエン、ツーエン、スリーエン、フォーエン」になります。ハイハットの刻みは「チキチキチキチキ」です。「裏拍」を意識するということですね。さらにいうと二拍目と四拍目にアクセントをおくので、「ワンエン、 ツーエン 、スリーエン、 フォーエン
」になります。そして一小節ごとにカウントするのではなく、二小節、四小節、八小節単位で大きくゆったりとリズムをとっていくのが特徴だと思います。横に揺れながらとる感じでしょうか。まあ黒人の人たちは生まれてからずっとそういう音楽を聴いて育っているので、理屈を考えてやっているわけではないでしょうね。
国内のドラマーで横ノリの名手は山下達郎氏のドラムを努めた青山純氏だと思います。残念ながら一昨年56歳の若さでお亡くなりになりました。ライブアルバム「JOY」でベースの伊藤広規氏との強烈なリズムを聴くことが出来ます。
ではまた
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