無線ブログ集
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磁石式電話 (2015/6/28 23:20:10)
おばんです。
超ーーー久しぶりの更新です。
・・・今月初でした。
色んなネタが溜まってますが、久々の更新にも関わらず 相変わらず濃いネタ
です(爆
以前と変わらずやってますwご安心を(?)
事の発端は、先日勤務先 (のゴミ捨て場) でこんな電話機を入手。
「磁石式電話機」 41号M型電話機
トトロで皐月が親父の研究所に電話してるアレの仲間。
さりげなく写っている電池は後程w
客先の設備更新で取り外され、廃棄物置き場にブン投げられていた。
どうせ後は産廃業者の定期回収を待つだけなので有りがたく頂いてきたw
・・・とまぁ、設備更新で取り外されたと言っても、それまでもかなりの長期間放置プレイを受けていたようで・・・
見た目も率直に言えば 「ゴミ」 であるw
右側の1台に至ってはマイクが欠品・・・これは少し痛い。けど仕方ない。
で、一見マトモに見える左側は経年劣化で袋打ちのコードがボロボロ。
でも、”2台セット”というのが重要。
1台では磁石式局など当の昔に無くなった今、インテリアにしかならない。
が、 2台を並列に繋げばインターホンとして使用できる。
(どうやら、コイツらの現役時代も現場→運転室・計器室の連絡用に使用していたっぽい)
アマチュア無線ならぬ” アマチュア有線 ”遊びをしようと(爆)
因みに、ダイヤル自動化前の磁石式局との通話手順をざっと説明。
①受話器を置いたままハンドルを2~3回回す
②受話器を上げ交換手に番号を伝え、交換手がジャックを接続
(交換手が交換機に付いているハンドルを回し、相手のベルを鳴らす)
③相手が出たら通話
④受話器を置いてハンドルを2~3回回す(コレをしないと電話が繋がりっぱなし→後で大目玉)
因みに、交換手が相手を呼出中は 無音
いわゆるリングバックトーン(呼出音)は無く、その間ひたすら受話器を耳に当て待つ。
これが市外通話になるともっと厄介で、②の段階で「市外●●局」と伝え、更に交換手に電話局→電話局へと繋いでもらう。
一旦受話器を置き、接続先の市外局から呼び出しがかかり、②~④の手順を行う・・・
(トトロで皐月がやってたのがまんまコレ)
どうです・・・この紛らわしさw
1960年代までの日本ではこんな光景が普通でした。
因みに、家のオヤジ(今年60歳)は実体験済みw
④の失敗も体験済みらしいww
都市部であれば下手したら戦前に自動化が済んだところも有りますが、全国完全自動化は昭和55年位だったと思う。
私の地元(新潟県神林村)は昭和30年頃に 有線放送電話網
が敷設され、まだまだ公社電話 ( 地元民的には” 本電話
”) が無い時代でも1件に一台電話 (らしきモノ) が有った。
その有線放送電話も自動化され2011年まで現役で、その後もIP告知端末が有るので”本電話”という古めかしい呼び名は現在でも 地元では 通用します。
そういえば、以前とある人に「 携帯じゃなくて本電話に掛けてくれ
」と言ったら通じなかった
脱線
親父が小学生~中学校入学の頃(昭和40年頃)はまだまだ農村部では公社電話は普及前。
近所にただ1件公社電話が有り、外から電話が掛かって来るとそこの母ちゃんが農放で呼び出し(単純にスピーカーから音声呼び出し)→
家から200m位のその家に猛ダッシュ 。という流れw
親父の話では、その時の電話機が今回の 赤色バージョン 。
・・・仮に有ったらオークションに出せば凄い事になります。
以上、サラッと?書きましたが・・・まず
ダイヤル式電話の掛け方すら知らない現代っ子からすれば一大事 。。。というか、
コイツ何言ってんだ? 位なんだろうなw
今回入手した「41号M型」は比較的メジャーな形式で、現在でも現役で使用されている個体も多数あるはず。(鉄道関係では磁石式電話は未だに現役)
骨董価値はあんまりないと思われるが、今時”珍品”に変わりは無い。
オークションでも1台の出品価格が意外と高く、2台揃えて内線用に・・・ともなかなかいかない。そんな中曲がりなりにも2台入手できたのは非常にラッキーでした。
2台とも、クランクを回すとAC60V前後の電圧も発生し、
試しに2台接続してクランクを回したら元気に電鈴が鳴った。 (ゴミではない事が証明されたw)
後はレストア・・・というか清掃・その他修理です。
「アマチュア有線」 暫く楽しめそうですww
つづく
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