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<いままでの定説!?が通用しない>太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)が最低レベルでも、コンディションはそれど悪くない (2015/6/30 15:37:30)
ここ数日間、太陽黒点数が最低レベルだ。直近では6月7日の「136」をピークに下降傾向が続き、20台、30台をうろうろする状況となっている。その一方で、“太陽黒点数が少ないとコンディションが悪い”という定説!?に反して、6mバンドでは北米やヨーロッパが入感するなど、コンディションはそれほど悪くない。
6月23日には太陽フレア(表面の爆発現象)の影響で大きな磁気嵐が発生。その影響で、北海道稚内市で23日夜から24日未明にかけてオーロラが観測されるなど、コンディションが影響すると思われた事象が続いていた。
磁気嵐の発生を堺にして、6月24日以降に太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)は急激にダウン! 最低レベルを記録している。「HF
Propagation and Solar-Terrestrial Data Website」によると、全バンドが真っ赤な「Poor(悪い)」「Band
Closed(バンド閉鎖)」という状態で、しかも地球側の地磁気活動を表す数値のK-index=7(Severe
storm:猛烈)、A-index=54(Major storm:暴れる)だった。
データだけ見ると最悪な条件なのだが、にもかかわらず、6mバンドを中心にコンディションはそれほど悪いという印象を受けない。この2~3日、北米局(アラスカや西海岸側)やヨーロッパとの交信に成功しているというリポートが届いているからだ。HF帯においても21MHz帯でも短時間だが、ヨーロッパ、ロングパスで南米も聞こえている。
今回、“太陽黒点数が少ないとコンディションが悪い”という定説!?をいい意味で裏切る結果が続いている。今後のコンディション上昇に期待したい。
●関連リンク:
・HF Propagation and Solar-Terrestrial Data Website