無線ブログ集
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<写真リポート>JA7JJN・NHK柳澤秀夫解説委員の講演会「無線から見える国際情勢」に120名が参加!! (2015/7/6 8:08:27)
JARL岩手県支部は7月5日、岩手県上閉伊郡大槌町でNHK解説委員の柳澤秀夫氏(JA7JJN)を招き、「無線から見える国際情勢」をテーマとした講演会を行った。当日は大槌町の住民やアマチュア無線家など主催者の予想を超える120名が集まり、柳澤氏の軽妙なトークを楽しんだ。
JARL岩手県支部はここ数年、総務省の情報通信月間に合わせた講演会を行っている。今年は東日本大震災で人口の1割弱が犠牲(死者1,285名、行方不明者429名)となった被災地、上閉伊郡大槌町の高台にある中央公民館を会場に、NHKの情報番組「あさイチ」のレギュラー出演者としても知られる、NHKの柳澤秀夫解説委員(JA7JJN)を招いて開催された。
まず主催者側の挨拶、碇川大槌町長の歓迎の言葉に続き、2011年10月に同町の吉里吉里小学校で行われたARISSスクールコンタクトの模様を収録したDVD(IBC岩手放送制作)が上映され、続いて柳澤氏の講演が行われた。
講演の中では、福島県会津若松市で生まれた柳澤氏が無線に目覚めたきっかけ、東京の大学時代に熱中したアマチュア無線の話、NHKで放送記者となったいきさつなどを語った。
初任地の神奈川県横浜市では、当時まだ聞くことができた警察無線で情報収集を行ったことや、カンボジア内戦では日本の通信社がニュース原稿の送信のためにHF帯のアマチュア無線機を持ち込み、アンカバーで通信を行おうとしたこと、最初に移動式の衛星電話を持ち込んだ際は重量が140kgもあったこと、アマチュア無線家としても知られるヨルダンのフセイン国王(JY1)にインタビューした際はアマチュア無線の話題で盛り上がったことなど、無線家ならではの楽しいエピソードが語られた。
さらに朝の情報番組「あさイチ」に出演するきっかけや、毎朝の生放送の裏話、番組内で主婦層にアマチュア無線をPRするため、柳澤氏がさまざまな苦労をしていることなども披露され、無線を知らない一般来場者たちも興味深く聞き入っていた。
なお、同氏によると7月23日(木)の「あさイチ」の中で、埼玉県ときがわ町を紹介する際、柳澤氏が堂平山の天文台を改装した施設に宿泊し、マイクロ波で移動運用を行った模様が放映されるかもしれない、とのことだった。
なお、hamlife.jpでは、この講演の模様を収録した動画を近く公開する予定だ。