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feed DCR見通し外通信の算出 (2015/7/9 20:00:00)
長いので、言いたいことを先に書きます。
「DCRは山があっても気にせず電波を出しましょう」(笑)


■近くて遠い存在
宮城県と山形県間には奥羽山脈が有り、QSOにはかなりの障害となってます。
反面、普段運用する中では意外と「(DCRは)見通し外でも飛ぶんだなぁ」と感じる機会が多々あります。
この「近くて遠い」隣県通信に対し、東北各局は色々とテストされており、結構な情報を入手する事ができます。


■交信記録より
その意外な見通し外通信について、山形局(ヤマガタSA88/寒河江市固定局)と当局(仙台市青葉区移動局)間の交信記録から、回折だけで繋がるものなのか実際に算出をしてみました。
その伝播経路はこちら↓
イメージ 1
こんな位置関係でも実際には繋がってます。改めて見ると凄い!


■算出してみる
今までもいろいろ計算はしてみたものの、結果にイマイチ感がありました。
が、今回は実験データから得られた総通の認証確認でも使用されている?ノモグラフを使い算出しています。

前提は、反射は考慮せず回折のみ。
実際は複数回折ですが、今回は仮想回折点を一箇所設けた簡易算出。
(なので、誤差は大き目)
アンテナは、350MVHとMA351-03、但し利得は、打ち上げ角を当局の脳内シミュレーションにより算出した山勘補正です。


■結果
こちゃこちゃ経緯はこちら、
イメージ 2










イメージ 3
イメージ 4


















もはや自分でも後で見て分から無くなるのは確実なくらいグチャグチャですが、結果的にはフェージング時感度の値にほぼ近くなりました。
更にハイトパターンと、周囲の建物損失項を追加すれば近似値としてはそれっぽくなるのでしょうか・・?

とは言え、このQSOはメリット4で断続復調ですので、フェードデュレーション状態(落ち込んでいる状態)です。そのフェージングが何で起きているのかがわからないのに加え、そもそも電界強度が分からないのが1番問題です。
ですが、マルチパス干渉がなければノモグラフ上、 5Wで通信出来る ことを意味します。


■結論
電波は思っている以上に強烈に回りこむ
です。
個人差は有るでしょうが、私の感覚からすれば、こんなに回るんだ!って感じです。

少々ズレますが、ハイパワーCBが超近距離EsなのかGWなのか伝播経路が微妙な時がありますが、このモノグラフを見ると減衰はほとんど無く、大体GWな可能性が高いのがわかります。


■残課題
DCRの復調状態だけでは、やはり電界強度を推測するには無理があります。
次回検証時には、もうちょっと感覚的に分かりたいので、電界強度(端子レベル)測定にR20のSメーターの校正データを使ってアナログ的に測定してみたいと思います。
また、今回諦めた周囲建物損失項の考え方(泰式やcost231を参考にしていますが、そもそも実験結果からの近似式で良いのかも微妙)も入れられないかチャレンジしたいです。

それにしても、毎回思いますが、そもそも考え方あってるのかなぁ?(-_-;)
おかしな所があれば、どんどんご指摘お願いします。

それにしても、DCRは飛ぶんだか飛ばないんだか・・。


今回の検討に際し、ヤマガタSA88局のご協力を頂いております。ありがとうございます。
(参考文献)
今さら聞けない電波伝播のABC
総務省 電波法関係審査基準
大阪工業大学無線通信工学講義資料



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