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feed SV2015 横津岳ふたたび (2015/8/2 14:31:09)

 毎年の恒例行事である、フリラ愛好家最大のイベントSV2015がやってきた。

 いつものことであるが、移動場所の選定にとても迷う。いつもの運用場所にいってお気軽にやるのもいいのだが、せっかくの年に1度のお祭りなので、自分としても特別な場所に行きたい。しかし、今年のSVはどうも天気がヤバそうだ。本州も局地的に大雨があったりで大変そうだが、北海道も前線が停滞していて、雨の日が長く続いている。SV当日も全道的に雨模様だ。数年前に七飯町にある横津岳に登った際、やはり前日までは土砂降りの雨だったが、予報に反して当日は晴れた記憶がある。今年もあわよくば晴れるかもと単純発想で5年ぶりに横津岳移動を敢行した。

前回はフクオカTK112局と一緒に登ったため前日から函館に入り、真っ暗なうちから上り始めたのだが、今回は1人で登ることになる。暗闇の山は気持ちのいいものではないため、今回は札幌を朝2時に出て、6時ごろ現地に着くようにした。道中はずっと小雨と濃い霧に覆われており、嫌な感じがする。それでも霧だけで雨にさえあたらなければそれで良しとしたい。

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<道中ほとんどガスがかかっていて見通しは悪い状態が続いた>

 予定通り、6時前に七飯町に到着し、横津岳登山道に向かうと・・・おやあ?なんだこれは!通行止めだと!!でも通行止めにしては、このゲート ちゃんと車が通れる隙間を残して置かれている。注意看板をよく読むと、道路の補修がとか タイヤがパンクの恐れが・・とか書いてある。そっかあ、今や、横津岳はゴルフ場もスキー場もすべて破綻してなくなってしまい、現在は一般の車が上がることは少なくなった。それでアスファルトの補修もできなくなったのだろう。でも山頂には大切な国土交通省の航空レーダーが上がっているし、保守の職員も車で往来している。だから、穴ぽこだらけだし、バンクしたらあんたの責任だぞ!ということなのだろう。ということで、ゆっくりと進むことにする。確かに、前回来たときより荒れている。あと数年したら砂利道に戻るんじゃないの?と思った。

 ゆっくりと高度を上げて進むが、急に視界が悪くなった。どうやら雲の中らしい。どんどん濃くなり10m前すら見えなくなってしまった。いつもだと、SVと同じ日程で430伝播実験をやっている方が横津岳のスキー場ロッジ跡地に陣取っているのだが、今日はいない。

 寂しさを感じながら、車はばんだい号墜落現場付近の駐車場に到着。車で登れるのはここまでで、ここから3km弱を歩くのだが、重量級の無線機2台に三脚やら予備電池を持っていったので、リュックの重さは30kgを越える。前回登ったときより、リュックが重く感じ、歩くスピードも遅い。メタボ化が進んだことを実感することができた。

 息切れしながら歩くこと40分で山頂に到着。見通しは視界ゼロ。山頂に鎮座する航空管制レーダーのドームすら見えない。でも軽い霧雨程度で風も微風といったところなので、良しとしよう。

まずはレーダーサイト側の道内向けポイントにて声を出す。すかさず 「そらちAB71/室蘭地球岬移動」 から呼ばれる。見通し距離なので59で交信できた。室蘭は結構な雨だそうで、屋外には長時間居られないなど、情報交換を行う。

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<北海道内向けポイントはレーダーサイトを背にするため風をしのぐことができる>

 今度は本州向け向けポイントに無線機を移す。ここ横津岳は、南方面の本州向けと北東方面の道内向けのポイントが別々存在する。南向けでは道内に向けての信号は極端に弱くなることが前回の移動からもわかっている。声をだすと 「イバラギAA818/岩手県折爪岳」 からお声がかかる。距離にして192kmだ。特小とデジ簡でも声を出すが、こちらは交信することが出来なかった。

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<10mも離れない場所で、道内向け道外向けに適する場所が違う>

その後、Esにて各局とQSOする。今日のコンディションは、QSBが大きく、強く入感するが、こちらがマイクを返すとすでに、信号が弱く聞き取れないといった感じだ。何局かと交信しているうちに、スーッっとあたりの視界開けた。目の前にある自衛隊の通信施設が見えてきた。おっ!これは天気になるのかなと思ったら甘かった。その後雨が本降りとなり、風まで出てきた。下界から風が上ってくるような感じで吹いてくる。まともに雨に当たっていては体温も奪われていく。まずは道内ポイントに戻る。レーダーサイトが風よけになり、雨濡れを最小限にしてくれる。強風でレーダーサイトが風に共鳴してボーボーと音を出している。しかし、この場所では、Esすらも入感しない。

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<一瞬、雲が切れ、視界が広がる!天候回復か!とおもいきや、逆にこれを境に悪くなる>

時間だけが過ぎていくので意を決して、本州ポイントに戻る。本州ポイントには無線機が置ける手ごろな金属性の箱がある。この上に無線機を置いて運用するのだが、今日は無線機は箱の上、私はマイクを持って しゃがみながら箱を風よけ代わりにして運用した。

何局かと交信していたら強い信号が入感。 「いわてDE69/安家森」 だ。今年のSVは東北 北海道は天気が悪いからなのか、GWでつながる方が少ない。その中でのQSOは本当にうれしい。距離にして220kmだ。デジ簡でもつながったが特小はQSOならず。

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<この金属製の箱に身を隠しながら風雨をしのぐ>

雨風はさらにひどくなり、ICB707はずぶ濡れだ。これ以上山頂にいては撤収すら厳しくなると予想し、山を早々に降りることにした。しかし、せっかく4時間かけて函館方面まで来たんだし、このまま帰るのはもったいないということで、白岱牧場展望台に向かう。

ここは標高は500mくらいだが、本州方面に良く開けた場所である。到着するも、ここも雲の中なのか、まったく視界が無い。すぐ隣の車ですら見えずらい。でも雨や風は無い。早速車の屋根にICB707を設置し声をだす。

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<周囲には数台車が止まっているのだが、ガスがひどくて確認できない>

「チバAB71/青森」 からお声がかかる。予想通り本州方面とは相性の良い場所だ。その後、EsQSOなども楽しみながらチャンネルを回しながらワッチをしていると、弱いながら 「イワテB73/8抜海」 が聞こえてくる。4年前の横津岳移動でも道内EsQSOが出来たことを思い出す。稚内方面とここ函館方面は距離的にEsQSOが出来やすいのだろう。声をかけると一発で取り上げてくれた。さすがは地獄耳のイワテB73である。その後も 「あおもりAA113」 や、いつもハムフェアでお世話になっている。 「チバHI429」 など数多くの局長さんとQSOすることができた。

今年のSVは、天候に恵まれず、前回移動したときよりもGWQSO数も少なかったが、フリラブームなのか、全体のQSO数は短時間運用にも関わらず多くの方とQSOできた。特小 デジ簡も所持していたのだが、やはりCBに運用が偏ってしまうのは、子供の頃からAM変調にすっかり取りつかれてしまっているからなのだろう。QSOしていただいた各局ありがとうございました。

横津岳山頂移動 標高1167m(亀田郡七飯町)

イバラギAA818

フクオカXJ55

ミエAA469

いわてDE69

さっぽろRY26

シマネMS228

ヒロシマHC733

さっぽろTP7

はこだてGT44

白岱牧場展望台 標高500m(亀田郡七飯町)

ちばAB31

イワテB73

ならAI46

あおもりAA113

ねやがわCZ18

ミエAC129

サイタマAA801

セタガヤCBR250

チバHI429

えひめCA34

きょうとAB767

ハンシンAA727

ひょうご3946

たかすぎTY022

こうべAA805

おおさかちどり

ふくいICR210


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