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【追記:サービス提供は9月25日から】<無線従事者資格不要、auの4G LTE(800MHz帯)を利用>アイコム、全国と交信できる業務用LTEトランシーバー「IP500H」を発表 (2015/8/17 14:20:50)
アイコム株式会社は2015年7月7日、KDDI株式会社のau 4G LTE(800MHz帯)回線を利用して全国どこからでも交信が可能な業務用無線システムを開発、対応端末のLTEトランシーバー「IP500H」や関連製品を発表した。製品は2015年8月下旬から発売し、サービス開始は2015年9月25日を予定。価格はオープン。【本文中に追記あり】
業務用無線の業界では、携帯電話のIP網を利用し全国どことでも交信可能な「IP無線」(IP業務無線、ボイスパケットトランシーバー)に注目が集まっている。多額の投資となる無線中継局の設置が不要で、使用者に無線従事者免許や無線局免許は必要なく、携帯電話のエリア内であればどことでもトランシーバー感覚で交信ができ、一斉同報が可能なことから、長距離輸送のトラックやバス業界、マスコミ関係などを中心に利用者が急増している。
アイコムが今回発表した「IP ADVANCED RADIO
SYSTEM」は、同時通話や多重通信に対応し、多人数が同時に送受信できることが特長だ。回線には全国の人口カバー率99%というauの4G
LTEネットワークを利用している(別途発表される「回線使用料」の支払いが必要となる)。
登場したのはKDDIのau 4G
LTEネットワークに接続可能なモジュールを搭載した、ハンディタイプの端末(IPトランシーバー)「IP500H」と、IP500HのGPS位置情報を地図上に表示させたり、特小無線機やIP電話などと連携できるIPゲートウェイの「IP500G」だ。このうち、IP500Hのおもな特長は次のとおり。
★IP500Hのおもな特長
・auの4G LTE(800MHz)回線を利用する、日本全国が通信範囲の無線機
・使用者に免許や申請手続き、無線従事者資格が不要
・同時通話・多重通話に対応。全体・個別・特定グループなど、目的に応じて通話先も選択可能
・GPSデータを地図上に表示(IP-500Gに付属のソフトウェアを使用)したり、従来の無線機との連携を可能にする機能拡張に対応
・端末の防塵・防水対応(IP67)、車載利用に適したクレードルなど豊富なオプションで多彩な業務スタイルに対応
・車載運用にも対応
・多彩な通話携帯に対応
・本体のみで同時通話が可能
・業界最小クラスのコンパクトサイズ
・緊急地震速報の受信に対応
・プリセットの文字情報を送信可能、ソフトウェア更新や端末設定を回線経由で一括設定 など
★ID-500Hの主要スペック
・無線通信方式:au の4G LTE(800MHz)対応
・電源:定格7.4V
・寸法:約59W×95H×26Dmm(BP-271装着時、突起物除く)
・重量:約205g(BP-271、アンテナ装着時)
・連続使用時間:
BP-271使用時 約10時間(送信:受信:待受=1:1:8時)
BP-272使用時 約17時間(送信:受信:待受=1:1:8時)
・音声出力:400mW以上(内部スピーカー 16Ω10%歪率時)
・使用温度範囲:-10℃~+60℃
・防塵・防水性能:IP67
・Bluetooth規格:Ver 3.0
・緊急速報:緊急地震速報に対応
・付属品:ベルトクリップ、ハンドストラップ、アンテナ など
【追記 2015年8月17日】
アイコム株式会社はIP500Hのサービス提供を2015年9月25日から開始することを同日付けのプレスリリースで発表した。
それによるとIP500Hは、「当社製品の販売店様で購入できるほか(オープン価格)、レンタル専用モデルをご利用いただけます」「使用に当たっては、1台あたりの回線利用料が必要です」「回線利用料については、当社製品の販売店様でご確認ください」とのことだ。詳細は下記関連リンクの8月17日付けプレスリリースを参照のこと。
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●<SECURITY SHOW 2014>サービスエリアの人口カバー率は100%、全国と交信可能で無線資格不要の「IP業務無線」を展示
●関連リンク:
・ auの4G
LTE(800MHz)だから、全国が通話エリア。同時通話対応のLTEトランシーバーシステムを新発売。(アイコム)
・業界初、LTE回線で全国※1をカバーするトランシーバー、IP500Hのサービス提供を2015年9月25日よりスタート(アイコム
プレスリリース 2015年8月17日)