無線ブログ集
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ライセンスフリー無線のコールサインその1 (2015/8/24 1:20:54)
現在、趣味としてライセンスフリー無線を楽しんでいる、いわゆるフリラ局の多くは免許制時代の市民ラジオの呼出名称の形式を継承する形で市民ラジオ風な自作のフリラコールサインを使ってライセンスフリー無線を運用されている。または免許制時代に国から付与された市民ラジオのコールサイン、いわゆる「電監コール」を今も使っておられる方も多く居られます。また、特殊な例では市民ラジオ免許制度廃止後も自治的に独自コールサインを「発給」していた2エリアや任意団体発給の「ZZ」コールを持つ方もおられます。この辺りの詳細に関しては私はあまり詳しくありませんが。
何を以てフリラ局やライセンスフリー無線局とするかという定義は今回は取りあえずおいておいて、そこの所の事情は概ねわかっているよ!というお約束でお願いします(笑)狭義のフリラ局ということで。昭和58年の法改正で市民ラジオが無線局の免許を要しない無線局となり、免許そのものも無くなると同時にそれまで国から付与されていたコールサインの付与もされなくなりました。免許制度そのものが無くなりましたので交信にコールサインを使用する必要もなくなりました。「電監コール」も任意で使う自作コールと同じ扱いになりました。免許制度が無くなる前に「電監コール」をもらおうと多くの方が駆け込み申請されたと聞いています。実のところ私自身は昭和58年当時はアマチュア無線運用が主になり、市民ラジオ運用をしていませんでしたのでこの辺り市民ラジオの事情はずっと後になって知りました。
全盛期は過ぎたものの合法CBブームが続いていた昭和58年、市民ラジオ免許制度廃止後に開局された多くの市民ラジオ局は免許制時代の市民ラジオの呼出名称に準ずる形式のコールサインを自作して市民ラジオ運用されていたようです。ニックネームとは違う自作市民ラジオ風コールサインが使われ出したのはこの時点ということになるでしょうか。だがほぼ同時期に登場したパーソナル無線ではコールサインではなくいわゆるニックネームが多く使われていました。パーソナル無線が違法CB無線対策だったという主旨からするとそれは当然なことだったのかもしれませんね。ちなみに現在も免許制のパーソナル無線や登録制の351MHzのデジタル簡易無線には国から付与される呼出名称やコールサインはありません。免許を必要としない特小も同じく国から付与された呼出名称やコールサインはありませんね。
その351MHzのデジタル簡易無線ですが、今年11月末に廃止されるパーソナル無線の受け皿であるといわれています。実際、監督官庁の総通にパーソナル無線のことで問い合わせた際にデジタル簡易無線への移行を勧められました。現在そのデジタル簡易無線で不特定多数の人と交信しようとする人たちの多くがパーソナル無線風ニックネームではなく市民ラジオ風コールサインを使っているというのも面白いですね。ライセンスフリー無線の無線種別運用人口はデジタル簡易無線人口が一番多いでしょう。しかしパーソナル無線が廃止されるからデジタル簡易無線に移行してきたという方を私は個人的には知りません。そういった方も居られるのだとは思いますが、かなり少数なのではないかと思います。
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