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feed 北海道ハムフェアへ 前編 (2015/9/13 14:09:43)


去年の12月、チバHI429局さんが提唱されて開催された「北海道でうまいもの食ったり飲んだりする会」席上で、さっぽろTP7局さんから本年9月に北海道ハムフェアが開催され、フリラブースを出展予定との話をお伺いして、これは行かない理由はねえべと渡道を決意。例によって会社で他人の弁当食ったり家で小僧用のオヤツを隠れて食べたりして空腹を凌ぎ、小遣いを節約すること幾星霜...そして浮かした費用4万円余...。なんとか北海道1泊4日の行程をクリア出来そうです。

これっぽっちの費用ですが、今年はイベントデーで春オンの北海道遠征から始まり、ダクトまつりで東北へ遠征するなど出費が多く、夏も遊びまくったので恥ずかしながらこの4万円余りの費用の捻出に非常に苦労しました...。小僧3号をサーカスに売り飛ばしたく成る程でした。

さて、その4日間で4万円余りで北海道へ行き、それなりに楽しんで帰ってくるには交通費をなんとか安く抑えなくてはなりません。もうmixiのマイミクの皆さんには説明の余地はありませんが、今回の北海道遠征もいつも使っている例のキップ、「北海道&東日本パス」(10,290円)を駆使することにします。

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久しぶりにLCC使おうかなと思いましたが、今年の3月のダイヤ改正で西多摩から日本海まわりで特急や新幹線を使わずに普通列車、すなわち鈍行(快速列車を含む)だけで青森に当日到着が可能になったのを知り、またまた鉄道利用を決意。去年12月の時も鈍行乗り継ぎ旅だったのですが、新潟から村上まで特急いなほ5号でゲシュタムジャンプしたので、ちょっと消化不良の感があり、今回も往路は日本海まわりで行くことにしました。青森から宿代わりとなる青函フェリーの深夜便で函館に渡り、山線経由で札幌入りして今回は札幌で1泊。翌日は午前中にハムフェア見学、その足で札幌駅から復路スタート、海線経由で函館、青函フェリーの深夜便で青森駅に渡り、東北本線を南下して帰還するルートで、都合1泊4日です。

航空機も晴れていれば下界がよく見え、そろそろ高度を下げ始める頃眼下に見える下北半島が本当に地図と同じ形になっていることに感動して、思わずウオーと声を上げちゃったりしてとても楽しいのですが、札幌に着いたら必ず飲むカツゲンの味も、2時間足らずの所要で着いて飲むのと36時間かけてようやく着いた喜びを噛みしめながら飲むのとでは、まったく別物の味わいです。健康診断で長時間食事制限されたあとに食べる、ラーメンの美味さと言えば分かりやすいでしょうか。

そんなわけで、もう何度目になるかわからない今回の渡道も鉄道利用です。...で、今回も道連れは去年の12月と同じく伊勢原検問所長こと、いせはらXI304局さん。鈍行乗り継ぎの旅は前回どんなものか経験されてわかっているので、こちらとしても気が楽ですね。

台風の襲来の心配もなくなり迎えた出発当日の朝。この時期の遠征は台風の進路に非常に神経質になりますが、今回は大丈夫そうです。5時ちょい過ぎの八高線川越ゆきの始発に乗るために4時半に自宅を出発、東の空が白くなりはじめたなか西多摩郡瑞穂町の箱根ヶ崎駅へ。途中コンビニに寄って非常食とコンビニアイスコーヒーLサイズを購入。アイスコーヒーを一気に飲んで目を覚まし、歩調を早めます。

駅に着いてホームに立つと先客は一人のみでシーンと静まり返っています。明るくなるにつれ早起きの雀がチュンチュン鳴き出し、やがて八王子方の踏切がカンカンカンと鳴り出して、列車の前照灯が放つ光芒一閃、レールから伝わるジョイント音が徐々に大きくなるのと胸の鼓動が高まるのがシンクロして、待ちに待った北の大地への鈍行乗り継ぎ旅への期待感で心臓がドキドキ、もう爆発しそうです。

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電車のドアをボタン押して開けて車内に入り、よっこい正一と呟いて座ると、いつものロングシートの座面の固さも今日はまったく気になりません。もうアドレナリン出まくりです。しかし最近は、地方でも首都圏と同じ仕様の電車が配備されて固い座面のロングシートの車両が増えており、9回にわたる鈍行列車乗り継ぎによって今日の夜遅くに到着する青森で、座席からよっこい正一と立ち上がったらケツの肉がボトリと落ちないか些か心配になります。

八高線川越ゆきの始発電車はシートに疎らに座る乗客を乗せて快調に北上。3駅先の高麗川で、高崎ゆきの2両編成の気動車に乗り換えます。エンジンのアイドリング音も頼もしく、開いたドアから車内に入るディーゼル排気臭がたまりません。すぐ発車時刻となり、唸るエンジンのギュイイイイイイインと金属的なサウンド咆哮、電車並の加速にもうオシッコ漏れそうです。さっき駅に来るときコンビニで飲んだコンビニアイスコーヒーLサイズがもう内臓を通過してきたみたいです。でも大丈夫。今乗ってる列車も含めてこれから先はすべて便所付きの列車で、ギャザー付き並の安心感を得られます。

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朝霧に霞む山間の細道を快走、高崎線に合流して定刻の6時50分、終点高崎到着。ここで7時10分発上越線水上ゆきに乗り換えてクロスシートに身を沈めたところで伊勢原検問所長登場。今日もいちだんとマスクがお似合いです。もう年がら年中マスクしているバス運転士と同じレベルのカッコ良さです。

所長は鈍行だけの乗り継ぎでは伊勢原からでは間に合わないので、大宮~高崎間を上越新幹線の始発でゲシュタムジャンプ。この間の乗車券、特急券料金が発生しますが、当局の財布から出している訳ではないので、ノープロブレム。しかし日本海回りはその料金を払ってまで乗る価値が大いにあり、特に景観の優れる羽越本線村上~五十川(いらがわ)間の笹川流れは特筆に値します。プロカメラマン並みにシャッターを切っている所長にとっては堪らない景観でしょう。

列車は高崎を出ると後ろのクロスシートに座った爺さんが、向かいに座っている20歳くらいの眼鏡女子に色々話し掛けてうるさいことこの上なかったのですが、その眼鏡女子もなかなかのツワモノで適当な相槌をうって爺さんをあしらい、爺さんをクロスシートから追放する大殊勲をあげて驚きました。まぁ当局なら手っ取り早く、チッと舌打ちして明らかに不快な態度をとってもっと短時間で黙らせますが、そこそこに爺さんの話に合わせながら追い出したのは相当旅慣れしているなぁと思いました。あとでわかったのですが、この眼鏡女子は我々北方旅団とほぼ同一行程で北上し、翌日の函館本線の気動車車中で司馬遼太郎著「燃えよ剣」上巻の単行本読んでいるのを見かけたときは腰を抜かすほど驚きました。

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列車は利根川沿いにぐんぐん高度を上げて、終点の水上に8時15分到着。跨線橋を渡って新潟色の115系2両編成の8時24分発の長岡ゆきに乗り換えます。所長は大きな荷物が2つ大きな腹1つで大変そうですが、なにせまだ23歳と若いので放置します。水上では跨線橋の階段が前寄りにあるので、高崎から水上ゆきに乗るときは前寄りの車両に乗った方がいいでしょう。

ここまで来ると明らかに青春18きっぷ、あるいは北海道&東日本パスの使い手とわかる服装・装備・体型の連中が乗客の大半を占め、北へ向かう顔触れが出揃ったような感じです。こうした連中は大概、両手が空いて乗り換えが素早く容易にできるようザックを使う方が多いですが、ボストンバッグやショルダーバッグ使う方も多いです。最近はカートを使う方もいますが、黒磯ダッシュなど高速移動を強いられる乗り換えでは圧倒的に不利です。大きさによっては網棚に載せられず、足許に置くことになり非常に邪魔くさいです。ついでに服装まで口を出すと、ジーンズは雨に濡れると冷たくて乾きにくく最悪なので不可、革靴も足が蒸れて臭くなるので不可です。

列車は水上を出るとすぐに13km余りの長大な新清水トンネルに入り、湯檜曽、土合の二つの地下駅に止まったあとトンネル抜けて0エリアに突入。魚野川沿いの山間の下り勾配を転がるように下りて行きます。

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長岡には10時21分到着、6分の接続で快速・新潟ゆきに乗り換え。この快速の新潟ゆきが今年の3月のダイヤ改正で登場したことにより、箱根ヶ崎から青森へ鈍行乗り継ぎで青森に当日到着できるようになりました。非常に有難いです。去年12月に来たときは駅そばを食べられましたが、今回は列車の接続が良すぎるのでちょっとムリですね...。

長岡10時27分発の快速・新潟ゆき電車の車体側面の方向幕の新潟の文字を見ると、お~結構遠くまで来たなぁと感慨深くなりましたが、ゴールはまだまだ遠く札幌までまだ30時間かかります。気を引き締めて荷物を点検、新潟ゆきに乗車。列車は重々しく頭を垂れる稲穂がたわわに稔る水田地帯を快走すること1時間余り、新潟に到着。ここまで順調すぎたのでさして気にもならなかったのですが、耳にしたイヤホンからは鉄道無線がまったく聞こえて来ません...。新潟駅で試験通話が聞こえましたが、他の通話はまったくなし...。電柱に新しい八木アンテナがついているのを見て、かねてより新潟はデジタル化実施は早晩に実施されるのが分かっていましたが、いざ現実に直面するとちょっとショック大きいですね...。結局酒田まで日本海側はデジタル化されているようでした。その酒田以北もピカピカの八木アンテナが駅などに設置されているのが見られました。

終着新潟には11時27分到着。去年来たときより改装工事がかなり進んでおりました。ここで16分の接続待ち時間があるので、1番線万代口改札から少し村上寄りのところにある駅そばスタンドでたぬきそばを注文。ようやく朝飯にありつけました...。所長はそばの素材の風味がよくわかるようにとのことで、シンプルなかけそばをチョイス。23歳にしてなかなかオヤジくさいことを言いますね...。当局は天ぷらそばを頼もうかと思っていましたら、前の客がたぬきそばを注文して店の兄さんが大量の天かすを丼に入れたのを見て、たぬきそばに変更。丼の出し汁の表面を、水田に浮かぶ浮草の様に覆い尽くす天かすの多さにシビレました。新潟駅の駅そば大勝利です。そばの量がそんなでもなかったものの一応空腹を満たして、鈍行乗り継ぎ旅再開。11時43分発村上ゆきも115系、淘汰が進む115系ですがもう少しの間、新潟管内で頑張ってくれそうです。

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日本海縦貫線の、架線を流れる電流が直流区間の北限・村上に13時前に到着。隣接するホームに止まっている2両編成の酒田ゆき気動車に乗り換える時はちょっとした椅子取りゲームが展開されましたが、難なく進行方向左側のクロスシートをゲット。新潟駅で村上ゆきに乗るときは、酒田ゆき気動車と同一ホーム、すなわち酒田ゆきの気動車のすぐ後ろに停車する時もあるので、先頭車両に乗るのが良いかと思います。酒田ゆきが隣ホームに停車する時は、酒田ゆき先頭車両が目の前です。

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当局は何度かこの路線は乗った事があるのでクロスシート進行方向の座席は所長に譲り、しっかり笹川流れの景観を楽しんでもらい、またカメラのファインダーにバッチシ納めていただきましょう。

村上を出るとすぐ交直セクションがあるのですが、まったく関係ないよとばかり赤いシマシマの交直切替標識もなんのそのでエンジンをギュロロロ~ンと吹かしてセクション通過。列車はすぐに海沿いに躍り出て、ここは窓をガッと開けて潮風を颯爽と浴びたいところですが、生憎の天気でそれは叶わず...。時折列車の屋根を叩く雨音がかなり大きくなってダイヤに支障が出るのではないかとヒヤヒヤしましたが、無事笹川流れを通過して酒田には16時ちょっと前に到着。お昼の駅そば一杯だけではすぐ腹も減り、30分ちょっとの接続待ちで去年も寄った、酒田駅から徒歩5分程の大木屋さんでラーメン大盛を注文。今回は御主人(お爺さん)ではなく奥さん(お婆さん)にラーメンをご提供していただきましたが、魚のダシが効いたアッサリスープ、去年とちっとも変わらず実に美味かったです。

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酒田駅に戻って秋田ゆきに乗る頃にはもう陽もだいぶ西に傾き、青春18きっぷ、北海道&東日本パスの使い手達も疲労がかなり溜まってきたのか発車する前から居眠り始める方もいて、車内は気だるい雰囲気に包まれておりました。所長は時折居眠りするものの、飽きもせず写真を撮ったり景色を見たりスマホを弄くったり当局にペチャクチャ話しかけたり至って壮健です。乗車中お菓子をボリボリ連続して食うのかなと思ってましたが、体型に似合わず殆んど間食しませんでした。

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さて、秋田では20分の接続待ちにアキタAO899局さんとEBする約束をしておりましたが、めでたくホームで会うことができガッチリ握手。横手から戻ってお疲れのところ、秋田駅構内までわざわざおいでいただき、さらにはお土産まで頂いて恐縮至極でした。いやぁ~秋オンが非常に楽しみになりました!!! さぁ男鹿半島で何作って食べましょうか?...あっ、無線運用もガンバりましょうね(笑)。本当にどうもありがとうございました!!! 疲労が溜まってきたところで元気もらいました、実に嬉しかったです!!!

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会社帰りのサラリーマンや、学校の部活動が終わって帰宅する学生さんで混みあう大舘ゆきでしたが、北上するにつれ車内は閑散としてきて、窓の外も夜の帳が下りてロングシートの電車とは言え夜汽車の旅情満点です。窓には散在する民家の灯が揺れ、レールのジョイント音と踏切の警報音、時折ピギーッと鳴らすホイッスル音が疲れた身体に沁みわたり、東北の夜汽車の旅も間もなく終わる一抹の寂しさと、明日はいよいよ北海道だと思う嬉しさと期待感がふつふつと込み上げて、疲れてはいても心はなんだか朗らかで訳もなく「ああ、今汽車旅してるんだな」と充実感でいっぱいになります。さすがに疲れて惰眠を貪っている所長を叩き起こして、何してるんだ汽車旅を楽しめと気合を入れたくなりましたが、所長が着ているシャツのシマシマ模様がなんだか可笑しくて、ヘラヘラ笑ってしまいました。

大館では40分余りの接続待ちにD☆運用を試みて、CMで広島滞在中のさがJP258局さんとQSO。激励いただき本当にどうもありがとうございました!!! 21時19分発青森ゆきは本日のアンカー。弘前で帰宅するサラリーマンそこそこ乗せ、22時41分に新青森に到着。汽車旅派としては終着駅の青森まで行きたいところですが夜遅くまで入浴できる、あおもり健康ランドで入浴してそのあとラーメン屋で夜食を摂り、歩いてフェリーターミナルに行くには新青森で降りるのが最善と判断し、新青森で途中下車しました。

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新青森から歩いて10分ちょっとの、あおもり健康ランドへ突入。23時までに入れば深夜料金取られなくて済むと思っていたら、23時以降に在館確実なら深夜料金取られるとのことで、ちょっと残念でした。まぁ、深夜料金含めた総額でも1500円もしなかったのでダメージはそれほど大きくなかったのですが、昼間の料金だと400円余りと銭湯並みの格安料金なのでちょっとショックでした...。

脱衣場に行くと指定ロッカーの前に酔っ払いの爺さんが座り込んで寝ており、邪魔だなと思いつつ入浴しようとしているとその爺さんが目を覚まし、「あんた大鵬みたいだな、力士になれ」などとうるさいので適当にあしらっていましたが、あまりにもしつこいのでついに爆発!!! 所長の前で怒号を酔っ払いの爺さんに浴びせるのはちょっと気が引けましたが、この騒ぎで店の人も駆けつけ酔っ払い爺さんは店員さんに抱えられて強制退店、ようやく落ち着いて入浴。一悶着ありましたが乗り継ぎ旅の疲れも取れてサッパリし、フェリーターミナル方向へ歩いて15分程のところにあるラーメン屋さん「らーめん大地」へ。ここは深夜3時まで営業しており、店に入ると結構お客さんで賑わってます!!! それもそのはず、なんと麺類を注文するとごはんと白菜の漬物が食べ放題!!! 時刻はもはや日付が変わる頃でしたが、所長はごはん3回...いや、4回お代わりしておりました...。漬け物は東北らしくかなり塩気が強く、取りすぎると後悔します。ご飯と漬け物の食べ残しはいけません。所長はブラックラーメン、当局は濃厚煮干しそばをチョイス。いや~、うまい、うますぎる!!! 今後、青森からフェリー利用するときは必ず寄って食べることにします。

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つづく



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