無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
波長2200mへの挑戦 (2015/10/4 20:36:47)
ここ最近、135kHz帯への興味が湧いてきました。2009年にアマチュアに割り当てられたそうで比較的新しいバンドなんですね。
<長波という未知の世界>
地を這うように飛ぶ
という伝播に興味津々。何しろ2200mもの波長ですから、建物だろうが山だろうがおかまい無しに回折しまくって乗り越えて行くのでしょう。山の向こう側とこっち側の麓同士とか、とんでもないところに飛んでいきそうでワクワクします。
<アンテナはどうする?>
2200m
という恐ろしく長い波長。フルサイズのダイポールを作ろうとしたらなんと1100mものエレメントが必要です。1/4λのホイップですら550m。そんなアンテナどうやって張るんだ?凧や風船で上げる?アースは川に流す?あまりに非現実的すぎます。それならコイルで短縮・・・となるのですが、これまたケタ違い。製作されている方の記事を見るとポリバケツに導線をグルグル巻きにしてコイルを作られています。持ち運びや製作が大変ってのもありますが、数百メートルも導線を買うとなるとコストも相当なもの。50円/mとしても500m買ったら2万5千円!フルサイズのダイポール作ろうと思ったら エレメントだけで5万円
です(笑。フェライトバーみたいなヤツでコイル作っても損失が大きいだろうし・・・逆L型とかで対地容量を稼ぐのが現実的かな?いかにして小さくするか?これまたワクワクします。
<送信機>
135kHzといえばAF(音声周波数)に比較的近い周波数。このあたりの周波数なら増幅素子はAF用のものが使えるんじゃないだろうか?トランジスタやFETは高周波増幅用でなくとも、スイッチング用なんかのヤツで使えるものがあるかもしれません。選択肢がものすごーく広がりますね!もしかしてLM386を終段に・・・なんていうアホな構成でもできちゃったり?2SC1815プッシュプルなんてのもバカバカしくていいかも(笑。HFやV・UHFではできないような変てこりんな送信機作ってみたいなぁ。妄想がどんどん膨らみます。
<EIRP(等価等方輻射電力)は1W以下>
HF以上のバンドには無い特徴がコレ。アイソトロピックアンテナ(利得0dBi)のアンテナに1Wを入力したときと同じ電界強度になるようにせよ、ということ。フルサイズのダイポールを使うのであれば利得2.15dBiなので送信機の出力は0.6Wくらいまで、逆に-10dBiのアンテナだったら送信機の出力は10Wまで、という具合。これって結局 どの局もアンテナから放たれる電力は同じ
なので、そういう意味ではフリラに近い面白さがあるかもしれません。それに市販のリグが無いのでオンエアしている局は皆自作機。金にモノ言わせたパワー競争にならないのはいいですね。
いろんな面でHF帯以上のバンドとは勝手が違う136kHz帯。難易度が高いのか、免許を受けているのは200局くらい、実際にオンエアされているのは20~30局くらいだという噂も聞きますが、非常に面白そうなのでまずは送信機作りから挑戦してみようかと思います。長い長い連載になりそうです・・・(^^;)
execution time : 0.021 sec