無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
電力増幅 Vol.1 ファイナルの選定 (2015/11/11 22:13:39)
ロジックICの出力は0V~Vcc。今回は電源を5Vにしているので0~5Vの方形波が出力されます。これを増幅するわけですが、136kHzという低い周波数であることを利用し、パワーMOS
FETを用いることにします。ロジックICの出力は電流こそ少ないですが、電圧の振幅は前述のように充分。MOS
FETなら入力インピーダンスが高いので、ドライバー段を設けなくてもロジックICでいきなりファイナルをドライブできるのではないかという目論見です。
※実はここで重要なことを見落としているのですが、それは後日の記事で・・・
で、秋月のWebカタログでパワーMOS
FETを安い順に並べたら真っ先に出てきたのが2SK4017。なんということでしょう!
74HC4017で分周→2SK4017で増幅
というダジャレのような構成にすることができます。免許申請の際の送信機系統図にもしっかり記載されるんです。これは面白い!というわけでファイナルは4017に即決!(笑。
ここまで決まったらどのくらいパワー出るのか気になって仕方ない。使い回しの基板にコイルもリードインダクタといういい加減なバラックでとりあえず動かしてみると、50Ω負荷で73Vp-p、オシロによると実効値は14.3V。ということは出力4W弱か?HF用のパワー計だと検出用のコアの周波数特性が範囲外でしょうから、50Ω終端型のFCZのQRPパワーメーターで測定してみました(これも周波数範囲は1MHz~となってますが・・・)。測定範囲は最大でも2Wまでのため、そのままでは振り切れてしまうので10dBのアッテネータをかまして測定してみると0.5W付近を示しました。だいたい計算通りみたいです。しかし波形がなんだか尖っているのが気になる・・・
~つづく~
execution time : 0.025 sec