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feed 2015.12.28_Ultralight DXアンテナの早わかり解説? (2015/12/28 23:16:00)
「結局、よく解らないんだけど・・・。とりあえず聞ければ良しと言うことで・・・。」

今までいろいろ試行錯誤でフェライトバーアンテナの製作をしてきましたが、技術にお詳しい方にお話を聞くことが出来、自分なりの理解を以下に記してみます。

1.  なぜ製作目標のインダクタンスが 350µH なの?

PL-380 固有キャパシタンスは 25pF 270pF と言われています。このキャパシタンスの数値とバーアンテナのインダクタンスをある式に入力すると、カバーされるに周波数範囲が算出されます。

インダクタンスを 350µH とすると、カバー周波数は 517 1700kHz となります。

350µH という数値は、この辺りから来ているとのことです。

イメージ 3

2.  どうも高い周波数の感度が「素」のラジオより低いのだけど?

高い周波数の感度が低いということは、カバー帯域が低すぎということ。カバー帯域を高くシフトさせればよく、それには「インダクタンスを下げる=リッツ線の巻き数を減らす」ことで可能です。

当局の PL-380 350 μ H にしても 1500kHz 以上がどうも感度が低いです。でも 1500kHz までは良好に受信できているのに、なぜその上は極端に感度が低下するのか?

聞くところによると、この手のアンテナの傾向として、カバーされない周波数付近になると感度が極端に低下するようです。

3.  結局、どうすれば・・・?

測定器を持たない当局としては、手持ちの PL-310 との液晶に表示される受信強度(単位: dBµ )の差を良好に受信できる放送局で調べ、その傾向を把握し、徐々に巻き数を変えてそのグラフ傾向の変化を確認し、妥当な巻き数に追い込んでみました。

【巻き数 50 回】
工作会・忘年会を通して 64 回( 387µH )(←カバー帯域が低い)ということがわかりましたので、思い切って 50 回まで減らし、カバー帯域を高い方へシフトさせてみました。すると、ボリュームを最大にしてやっとかすかに聞こえていた 1665kHz 東京マーチスが、 PL-310 と同等に聞こえてきました。 PL-380 改と PL-310 の受信強度の差は 2dBµ 。ほぼ互角。「でも改造しないラジオと同じ感度じゃあ、気分的によくないなあ・・・。」

【巻き数 47 回】
心配していた低い周波数はほとんと変化せず、 1665kHz では 8dBµ まで向上。 1620kHz の路側交通情報も聞こえるようになりました。低い周波数のような 10dBµ 以上は欲しいところです。あともうちょっとかも・・・。

【巻き数 44 回】
低い周波数は若干差が減少したものの、 1665kHz では 10dBµ まで向上。また数値より実際の聞こえ方が改善された印象があります。

4.  まとめ

3 回のデータをグラフで表示するとこんな感じ。巻き数を減らすとグラフが右にシフトしていく感じです。
イメージ 1

「これ以上調整しても大幅に改善しそうにない。」と思い、当局の追い込みはここまでで終了としました。

これらの結果から、
PL-380 の固有キャパシタンスは実は個体差があるのでは?
・まずは、リッツ線 250/#46(0.04 mm) 10 φx 180mm 70 回巻いてみる。
・実際、そのあたりで高い周波数域も OK な場合もある。フェライトバーには個体差がある。
・今回比較対象とした PL-310 のような DSP ラジオがあると便利だが、無くても他のデジタル機などで 1600kHz 帯が受信出来ればそれを目安に巻き数を減らしていけば、測定器が無くても追い込みが出来る。

ということがわかりました。(あくまで当局的に、です。)

5.  ご注意
当局が高い周波数の感度を上げたい理由は、北米中波の 1700kHz をキャッチしたいからであり、「そんなの聴かないよ。」と言う方は、 70 回くらいで問題ないのかもしれません。

6.   ICF-SW7600GR は素晴らしい

今回、いろいろ試行錯誤してきましたが、常に 7600GR との聞き比べも行ってきました。
イメージ 2

それを通して感じたことは、「中波の全域で高い感度を持ち合わせている」という驚き。はっきり言って、 PL-380 Ultralight DX 用に改造しなくても、 7600GR をもって出かければ、同等の受信は可能と思います。

「安いラジオで・・・。」の自己満足ですね。 ( 笑)







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