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feed 【動画あり】<第一電波工業が通信システムを支援>箱根ターンパイクを全面封鎖、F1マシンなどが全開でヒルクライム走行!! (2016/1/1 14:30:34)

三栄書房が発行する自動車雑誌「モーターヘッド」は2015年11月18日、神奈川県の「MAZDAターンパイク箱根 小田原本線」(全長13.782km、高低差約1,000m)を終日借り切り、F1マシンやGTカーなど、さまざまなレースカーが速度制限なし、道交法適用外の“ゼンカイ”で駆け上がる「MHヒルクライム」を行った。このイベントの運営と連絡には351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)が使用され、“ダイヤモンドアンテナ”のブランドで知られる第一電波工業が全面協力を行った。

 

 

ロータス78、ベネトンB189という懐かしいF1マシンが疾走する!!
(写真提供:モーターヘッド)

「ロータス78」「ベネトンB189」という懐かしいF1マシンが疾走する!! (写真提供:モーターヘッド)

 

 

 まず「MHヒルクライム」の概要を、モーターヘッド編集部から提供された資料の抜粋で紹介しよう。

 


 

 昨年第1回を開催し、世界中からの大反響を得た「MHヒルクライム」。その第2弾が11月18日(水)、神奈川県の「MAZDAターンパイク箱根・小田原本線(全長13.782km)」を全日通行止め(占有)にして開催された。昨年同様に関係省庁の許認可を得て、通常は対面通行となる2車線分の道幅をフルに跨いだ「ゼンカイ走行」を実現。速度規制はもちろん無制限とされている。

 

 第2弾の目玉はなんと言っても、2台のマシンがエントリーを果たしたヒストリックF1である。
 1台目のロータス78は、1977年に富士スピードウェイで開催された日本GPにおいてグンナー・ニルソンがドライブし6位に入ったマシンそのもの。日本のファンにも人気の高いあの「JPSカラー」を纏ったマシンだ。
 2台目のベネトンB189は、アレッサンドロ・ナニーニのドライブによって1989年の鈴鹿・日本GPで優勝を果たしたマシンそのもの。その鮮やかなカラーリングが今も目を惹くこちらも人気の高い1台である。
 ドライバーはロータス78がこのマシンのオーナーであり、2014年のモナコ・グランプリ・ヒストリックを日本人として初めて制した久保田克昭選手。ベネトンB189が様々なカテゴリーで活躍し、テクニシャンとして知られる阪口良平選手が務めた。

 

「JPSカラー」のロータス78(写真提供:モーターヘッド)

「JPSカラー」のロータス78(写真提供:モーターヘッド編集部)

 

 箱根の山をF1マシンが走るのはもちろん初めての出来事。各所に凹凸のある一般舗装であるターンパイク路面とのクリアランスの問題や、オープンホイールカーであるがゆえの万が一のクラッシュ時のリスク(ターンパイクのガードレールは通常のシングル構造で車体が潜り込んでしまう)など、超えなければならい壁はいくつもあったが、それでも映像をご覧頂ければ分かる通り、ハーフウェットという悪コンディションながらも「ゼンカイ」で箱根を駆け上ることが叶った。改めて、2名のドライバーの勇気とテクニックには賞讃を送りたい。
 F1マシンが公道をゼンカイで駆け上がる。それはまさに、日本のクルマ好きにとっての「夢の光景」であった。

 

1989年の鈴鹿・日本GPで優勝を果たしたベネトンB189(写真提供:モーターヘッド)

1989年の鈴鹿・日本GPで優勝を果たしたベネトンB189(写真提供:モーターヘッド編集部)

 

 その他のエントリーマシンもかなり豪華である。全日本GT選手権を戦ったチーム・タイサンのポルシェ962C(荒聖治選手)、2015年のスーパーGT、GT300クラスを制したゲイナー・タナックスR35 GT3(田中哲也選手)、WTAC(ワールドタイムアタック)R35クラス最速のHKS R35 GT1000+(谷口信輝選手)と超一級のスピードマシンたちが顔を揃えた。

 

ゲイナー・タナックスR35 GT3(写真提供:モーターヘッド)

ゲイナー・タナックスR35 GT3(写真提供:モーターヘッド編集部)

 

 さらには昨年最も大きな注目を集めた“ドリフト”もパワーアップを果たしている。今回はドリフト競技の華である「追走」(2台のマシンによるハイスピードドリフト)を実現したのだ。2015年のD1GP覇者である川畑真人(GReddy R35RX)、フォーミュラDの実力者、ケングシ(GReddy 86)による「橋上ツインドリフト」の迫力はかなりのインパクトである。

 

GReddy R35RXとGReddy
86によるドリフト走行(写真提供:モーターヘッド)

GReddy R35RXとGReddy 86によるドリフト走行(写真提供:モーターヘッド編集部)

 

 今年は天候の問題があり、当初は開催そのものが危ぶまれた「MHヒルクライム」だったが、まさに強運、18日当日は前の晩から降り出した雨が早朝には上がり、昼前には陽射しが顔を覗かせるまでに回復。どうにか「ゼンカイ・ヒルクライム」を実施することが叶った。しかし、午後になると再びの降雨。しかも今度は本降りとなり、安全面を考慮して主催者側はイベント全体の中止を宣言した。

 

「雨は正直憎らしかった。しかしそれでも全車が必要な回数(最低2回)を走れたことは本当に幸運でした」と語るのは、このイベントの仕掛人であるモーターヘッド編集長の高田興平。
「日本の公道にも、欧米のような質の高いスピードイベントを定着させたい。このシンプルな想いだけで我々はMHヒルクライムを行っています。第2弾を終えて強く感じたことは、まだまだ超えなければならない壁がたくさんあるということです。
『スピードと対峙する』ことは、イコール、『命に関わるリスクと対峙する』ことと同義です。1回目、2回目と、MHヒルクライムはその部分と真剣に向き合ってきました。そして、そこから本当に多くのことを学んでいます。
 さらにこの先に進むために必要なことは『継続させる勇気』だと思っています。どんなに困難なことであっても信念を持って挑み続けていけば、やがてそれが『文化』として定着していくはずなのです。
 日本にはターンパイクのような素晴らしい道があり、素晴らしいスピードマシンたちがいて、そして勇気とテクニックを併せ持った素晴らしいドライバーたちもいる。それらがある限り、このイベントのような公道ハイスピード・ヒルクライムをさらに進化させることは可能なのです」

 

「MHヒルクライム」の模様が掲載された「モーターヘッド
Vol.18」(12月29日発売)と、イベントの裏側に迫ったドキュメンタリーDVD「MHヒルクライムSpecial Box
Set」(1月22日発売予定)

「MHヒルクライム」の模様が掲載された「モーターヘッド Vol.18」(12月29日発売)と、イベントの裏側に迫ったドキュメンタリーDVD「MHヒルクライムSpecial Box Set」(1月22日発売予定)

 

 MHヒルクライム第2弾の詳細は、12月29日(火)発売のモーターヘッドVol.18で50頁に渡って紹介されている。
 また、2016年1月15日(金)より開催される東京オートサロンの会場では、このイベントの裏側に迫ったドキュメンタリーDVD(全車のオンボード走行映像付き)と、美しい写真で構成されるフォトブックがひとつになった「MHヒルクライムSpecial Box Set」が先行発売(一般発売は1月22日から)される。

 


 

 なお、モーターヘッド編集部によると、このMHヒルクライムの実施には関係省庁との調整により実現したもので、一般車両を通行止めにした私道で行うことから「道交法はすべて適用外」であるほか、「ヒルクライム区間内は1台ごとの走行」「対向2車線をまたぐ1車線として走行(上り区間のみ)」などの走行方法とし、「タイム、速度などのデータ計測は関係省庁の指導により実施しない」「コースマーシャルを配備」「ドクターカー、レスキューカー、救急車を常時配備」などのレギュレーションや安全対策を行ったという。

 

 

 

MHヒルクライム動画(YouTubeより)

 

 

★次ページに第一電波工業によるサポート写真を掲載!!

 


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