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受信用AFアクティブフィルタ (2016/1/11 21:16:01)
■アナログフィルタで頑張る
去年暮れまでブログアップしていた自作CB受信機にも、暫定的にAF段へアンプと兼用したアクティブフィルタ(ピークフィルタ)を入れました。
DSPほどの効果では有りませんが、結構調子が良い上に、DSPとは異なりアナログなのでソフトウェアが関係なく、自作の敷居が一気に下がります。
ただ、すっかりDSPに染まってしまい、効果をDSPと比較し、アナログフィルタの物足りなさを感じてしまいます。
もう少しアナログで頑張れないか?と思っていた所…見つけました。
状態変数型フィルタ。
■特徴
ステートバリアブルフィルタの方が馴染みあると思いますが、オペアンプを使ったガチなアナログアクティブフィルタです。
面白いのは、カットオフ周波数だけでは無く、(レベルや)Qが可変出来るところ。
相手局とノイズ状況に合わせたカットオフ周波数でのフィルタリングやブーストに加え、受信時のビート音やプープー音の低減(カット)に使う等の目的に使えます。
更に、トーンコントローラーと違い帯域幅を可変出来ることにより、ピンポイントなターゲットのみを選択する事が出来るのです。
■試しに解析してみると
ボリュームで可変して使うので、それをイメージして何点かシミュレートしています。するとこんな感じ。
ブーストも出来ますし
カットも出来ます。
この回路のカットオフ周波数は152Hzから3.39kHz。
Qは1.48から11.6
の可変です。
少々回路が複雑になるのが欠点では有りますが、DSPと異なりソフト開発環境が無くとも作ることが出来るフィルタです。
これはこれで面白いかも。
回路出典 トランジスタ技術2016年1月号
execution time : 0.015 sec