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AOR AR-DV1使用レポート (2016/1/30 1:25:50)
デジタル簡易無線などが受信できるので話題のAORの受信機AR-DV1を購入しました。
行きつけの無線機屋さんに価格を聞いてみると、ネット通販価格と同程度まで安くしてくれたので、即決でお買い上げ。
購入してまだ4日ほどで、仕事終わって帰宅してからのわずかな時間しか使っていませんので、全ての機能は確認していませんが、簡単に使用レポートを書いてみます。
AORの受信機は初めての購入です。操作は受信機を使った人ならば取説を読まなくても周波数入力、スキャン、モード、ステップ変更などは直感で操作できます。
とりあえず、消防無線のアナログ生き残り波とJR-Cタイプ無線などを「ENT」キー長押しのメモリーモードにしてメモリーしました。メモリーネームも登録できるのですが、アルファベットしか使えないのが残念。フルドットの大きな液晶画面を備えているので、カタカナにも対応してほしかったです。
メモリースキャンの速度はかなりの高速。しかし、スキャンしているメモリー内に複数の電波形式が混在していると、スキャン速度が著しく低下する現象が見られます。例えばFMとAMモードを混在しているメモリーバンクをスキャンすると、AMモードのメモリでスキャンが引っかかる感じ。この現象はスケルチを絞ると解消されるのですが、これだと弱い電波を取り逃がす可能性があります。
このスキャン速度低下の現象は指定した周波数間のサーチでも見られ、受信モードがDCRなどのデジタルモードの設定でスケルチが臨界点ギリギリの状態でサーチを実行すると、1ch/秒の超低速になってしまいます。
この現象もスケルチを深くすると解消されます。
スキャン、サーチの速度低下はファームのアップデートの際に解消してほしいです。
広帯域受信機によくあるイメージ受信や内部発信での不正なスキャンの停止はほぼありませんでした。
120~160MHz帯や350~470MHz帯などのよく使う帯域での内部発信はほぼゼロ。さすが固定機といった感じです。
アイコムのハンディー機ID-51のようにSDカードに受信音を録音する録音機能も付いてます。録音ボタンワンプッシュで録音モードになるのでとても便利。もちろんスケルチ連動で、ラジオ放送の留守録に便利なタイマー録音もできます。
録音したファイルがID-51のように交信ごとに分割されないのが残念なところ。とりあえず100MB単位のファイルに分割してくれるようですが、交信ごとの分割ファイルではないので目的の交信を再生するにはファイルの内容を全部聞くようになってしまいます。
この点はファイルを更新ごとに分割してくれて、受信時間、周波数、モード、Sメータ値まで記録してくれるID-51の方が使い勝手はいいです。
気になるデジタルモードですが、国内で受信できるのはDCRとD-STAR、ヤエスのC4FMです。
467MHz帯のデジタル簡易無線免許局をスキャンしてみたら、夜間でも結構受信できました。
おそらく465、468MHz帯のアナログ簡易無線から移行してきている局だと思います。
試しにデジタルタクシー無線を受信してみると、DCRモードでケロケロ音が聞こえたのみで、完全な音声にはならず。やはりコーデックが一致しただけでは復調できないのですね。デジタル通信は難しい!
話題のあの機能も試してみました!!
データのヘッダー部に入ってるコードを総当りでスキャンしているのだと思いますが、
解析モードに入りわずか数秒でコードが表示されます。
県内の消防無線のデジタル化がほぼ完了して聞けるものがかなり減っている現状で、減った分を補うまではいきませんが受信対象はちょっと増えたかなという感じです。
デジタルモードでは今のところ簡易無線免許局しか受信できてませんが、某雑誌の記事によるとDCRと同じプロトコルを使った業務無線が他にもあるようなので、いろいろな周波数帯をスキャンして発見したいですね。
ファームウェアも月に1~2回アップデートされているようですので、今後の改良に期待してます。
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