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feed 2016.04.09_AA815を支えた愛しきリグたち番外編(ICR-K10) (2016/4/9 20:06:01)
当局を支えた愛しきシリーズ、番外編として久しぶりの復活です。(笑)

(以前の記事は、画面に右側のフォルダーを参照ください。)

さて今回取り上げるのは、いつまでたっても捨てられない引き出しの奥にしまっているソニーとしては珍しいキットのラジオICR-K10です。
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このラジオの母体は、当時高感度シリーズで発売されていた「ザ、感度。」のICR-S10のため、性能的には保証済みといった感じです。
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小学校高学年向けに開発されたキットで、9石ラジオ相当のICが搭載され、ミズホのピコシリーズのような「基盤は調整済み、周辺配線だけはご自分で。」といったものではなく、コンデンサーのハンダ付けやバーアンテナの感度調整なども行う本格的な内容となっています。1985年頃、高校生の頃購入しました。
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組み立て説明書も非常に丁寧に書かれていて、当時の設計陣の意気込みが感じられます。
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部品の名称と役割も解説されています。
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コンデンサーを半田付けするために、ハンダはもちろん、練習用の基板と抵抗が付いていたり、爪楊枝とローソク?まで至れり尽くせりです。
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おそらく初めてハンダ付けをする子供たちのために、ハンダ付けのやり方も丁寧に説明されています。
「なるほど、オイラにも勉強になるなあ・・・。」
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コンデンサーの取り付ける順番もブロックフローで記載。
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本体と見比べられるように、完成図もついています。
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ダイヤル指針の取り付けなんて、他のキットでは見かけませんね。
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基板を本体に取り付けます。
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バーアンテナのコイルを、爪楊枝で左右に動かしてベストポイントを探し、最後にローソクで固定します。本格的過ぎですね。
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聞こえないときのチェックポイント集です。最後にはご両親に泣きつきましょうとの記載も。
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蓋を閉めて完成となります。
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ソニーラジオには珍しく、回路構成図もついています。
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その後、つくば万博のパビリオン「ジャンボトロン」(当局は、実際に見に行きました。懐かしー。)をモチーフにしたソーラーラジオキットも発売されました。
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さて、このICR-K10。1987年4月のラジオパラダイスに登場します。
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連載コーナーの「クリアーキャッチレスキュー隊」。お気に入りのラジオを聞きたいのに、混信などでうまく聞けない読者の悩みを専門ドクターが解決するというコーナーがあり、相談者はニッポン放送を聴きたいのにモスクワ放送が混信するので何とかしたいという内容。
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そこで、対策としてこのICR-K10が登場します。そして、選択度を決める村田製作所のフィルターを狭帯域仕様に交換(SFU450B→SFU450Cに交換)するといったプラスアルファーの改造で問題を可決するといった内容でした。
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当局も、やりたかったのですが、秋葉原のどこで売っているかもわからず、断念したのでした。

このICR-K10。大型スピーカーで音もよく、電池の持ちも良いので寝る前のおやすみラジオとして愛用していました。

当時のソニーは、ベータマックスも順調で「ソフトよりハード重視」の姿勢だったため、「ラジオのソニー」のプライドを存分に注ぎ込んだキットの印象があります。

久しぶりに電池を入れましたが、低音が適度に出た優しいAM放送の音を楽しむことが出来ました。
これからも机の中に大切に保管しておこうと思います。

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