2016年4月14日（木）21時26分ごろ、熊本県を震源とする最大震度7の強い地震が発生し、熊本市や隣接する益城町では家屋の倒壊などの被害が発生し、15日午前9時現在の報道では9人が死亡し、900人を超えるけが人が発生している。

　4月15日午前9時現在、今回の地震でアマチュア無線の非常通信が行われているという情報は入手できていないが、念のため 各アマチュアバンドの非常通信周波数 は極力クリアにすることが望まれている。

　またWIRES-Xに八重洲無線が開設している、災害時通信用ルーム「EMG-ROOM」（#29999）には、地震発生直後からアクセスが相次ぎ、九州各局が被害状況の交換を行う模様が見られた。現在も多くの局が同ルームに接続を行っている。

　熊本市東区の無線ショップ「無線のクマデン（熊電総業）」は14日深夜、被害を受けた店内の模様をFacebookページに写真掲載し、「九州、熊本のアマチュア無線家の皆様大丈夫でしょうか? 店内がこの有様なので、明日は臨時休業とさせて頂きます。何卒ご容赦下さいませ」と告知。これを見たアマチュア無線家から見舞いのコメントが相次いでいる。

「無線のクマデン」のFacebookページより（許可を得て転載）

　また同店は15日朝にもFacebookページで「クマデンタワーは無事です！ 今から復旧作業にかかります！」と、同店のシンボルである大型タワーが健在であることを公表した。同店は明日16日（土）から営業再開の予定という。

「無線のクマデン」のFacebookページより（許可を得て転載）

●関連リンク：
・災害情報詳報 熊本県熊本地方を震源とする地震＜PDF形式、随時更新＞（総務省消防庁）
・無線のクマデン Facebookページ
・アマチュア無線と非常通信（JARL）
・JARL熊本県支部
・熊本地震・災害時の通信、ネット情報源まとめ（読売新聞）