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<新スプリアス規格に適合!>サイエンテックス、8ch 500mW出力の新ポータブル市民ラジオ機「SR-01」開発・発売へ (2016/4/18 13:42:24)
各種計測機器などを自社開発する静岡県浜松市のメーカー、株式会社サイエンテックスでは、4月18日に新スプリアス規格(新規則)に対応した、新開発の8ch 500mW出力の市民ラジオ(CB)無線機、ポータブルタイプの「SR-01」を発売する予定だとして、同社のWebサイトで発表した。価格は138,000円(税込・送料込)で予約専用フォームで予約を開始。なお、予約は先着順優先で初回出荷は2016年9月上旬を予定している。
※開発中の製品画像
運用に際して特別な資格や免許などいらない「市民ラジオ(CB)」は、ライセンスフリーラジオのジャンルとして、今なお愛好者が多い。1970~80年代、市民ラジオ無線機はソニーをはじめ、松下電機産業(現・パナソニック)、日立製作所など多くの家電メーカーから発売されていたのだが、現在ではヤフオクなどで当時の無線機が流通するに過ぎなかった。
さらに当時の無線機は、旧スプリアス規格の無線設備として平成34(2022)年12月1日以降使用できなくなり、アマチュア無線機器を含めそれ以降継続して使用するためには実際にスプリアスの値を測定し、新スプリアス規格(新規則)に適合していることを確認する必要がある( 9月24日記事 )。実際、個人レベルで新スプリアス基準をクリアするにはハードルが高いと言っていい。
そんな折に、新スプリアス基準に対応した8ch 500mW出力の市民ラジオ無線機「SR-01」を発売する予定だと、株式会社サイエンテックスから4月18日発表があった。平成34(2022)年12月1日以降も使用できる待ちに待った新スプリアス基準対応無線機の登場だけに、愛好者にとってはビッグニュースであることに間違いないだろう。
さまざまな角度から見た「SR-01」。とくに3つの機能に対応する大型アナログメーターを搭載し、SR-01の印象を深めている
●「SR-01」の主な仕様(同社カタログから抜粋)
対応規格: 平成17年12月1日改正 無線設備規則 別表第3号 スプリアス発射又は不要輻射の強度の許容値
周波数: 26.968/26.976/27.040/27.080/27.088/27.112/27.120/27.144MHz
アンテナ: 10段ステンレス製ロッドアンテナ ロッド部+ローディングコイル部:合計長さ1965mm(Typical)
本体外形: W197×H72×D275mm ダイヤル、アンテナ等突起物を除く
送受信切替方法: ハンドマイク側PTT ボタン押下時に送信(単信方式)
電源: 単3型アルカリ乾電池×6 本 または単3型Ni-MHニ次電池×6本搭載
※Ni-MH使用時、充電は別途市販の充電器をご利用ください
外部電源接続端: 内径φ2.1mm/外形φ5.5mm
動作電圧範囲: 6.0V~15.0V
発振方式: 基準源発振 水晶発振 超低位相雑音・超分解能 フラクショナルN型PLL搭載
変調方式: 振幅変調(A3E)/終段ドレイン変調
空中線電力: 0.5W
RIT可変範囲: ±3kHz(受信時のみ)
内蔵スピーカー: ダイナミックスピーカーφ77mm(3inch)最大出力SPL89dB(AF電力 最大1.2W)
重量: 約2.5kg(電池除く)
製造地: 日本国
付属品: ダイナミック型ハンドマイクロフォン( PTT付き)/動作確認用の単3乾電池/取扱説明書
※製品保証期間は購入後1年間
※記載の仕様は開発の進展に伴い、改良のため予告なく変更する場合がある
●「SR-01」の発売を知らせるカタログ ※クリックすると拡大
↓hamlife.jpで紹介した記事はここ!
<アマ無線機器も例外じゃない!>「旧スプリアス規格の無線設備への対応について」を関東総通が9月24日付けの「お知らせ」で発表
●関連リンク:
・新技適対応
市民ラジオ(SR-01)発売のお知らせ(株式会社サイエンテックス)
・8ch 500mW ハイエンドCB トランシーバーSR-01
製品情報(株式会社サイエンテックス/PDF形式)
・株式会社サイエンテックス
・総務省
無線設備のスプリアス発射の強度の許容値
・総務省
無線機器のスプリアス規格の変更に伴い規格にあった無線機器の運用が必要です(PDF形式)
・市民ラジオ(ウィキペディア)