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link 周囲との接地抵抗が落ちません 周囲との接地抵抗が落ちません (2019/12/16 10:36:43)

feed 戦前の懐中電灯を修理する (2016/4/23 23:53:52)
おばんです。例の如く1ヶ月も放置状態でしたが。
もはや開店休業もいいところ。

どうでも良い事 (このブログ自体どうでも良いことのオンパレードな訳ですが) はツイッターで済ますのが一番・・・必然的にそうなりますw


で、ここの所また 使いもしない 懐中電灯を100均に行くたびに買ったりな訳ですが、なぜだか急に欲しくなり遂には「 角型ランプ 」まで買ってしまった(爆

ナショナル製の角型ランプ。昭和20年代製かと思ってたが戦前製っぽい。
ヤフオクで1500円で競合者も無く落札。
静岡県浜松市からやって来ました。

状態は流通品の中ではまあまあor悪い。。。という、すなわちビミョーな状態。

イメージ 1

スイッチ辺りが見るからに死んでますが、今なお輝いている瞳が「生きている」と訴えている・・・かも
「アンティークなディスプレイに」との事でしたが、こんな目で訴えられては必ず生き返らせなければいけません。

八つ墓村の田治見要蔵の モデルになった事件の犯人が鉢巻で巻いていたモノと同じタイプ。

内部は・・・
イメージ 2
やっぱり死んでたスイッチ。
朽ち果てて内部で分解していました。

想像以上に「想像以上」だったのが、注意書きの数々。
旧字体の漢字もしかり、「旧かな遣い」ときた(笑

2016年に「オ願ヒ致シマス」なんて言われても。。。
まさに玉手箱状態でした。


とりあえずバラバラに。
イメージ 3
-極が当の昔に「消滅」していた模様。
蓋あけた時”バラバラ”と散らばって行ったのが-極だったと・・・

一人でニヤけて関心していたのが、「 +アース 」だということ。
大昔(昭和30年代以前)までの自動車なんかは+アース仕様が多数派でした。

電球の受金側に+が入るってのもヘンな話に感じますがw

その電球も、恐らく現代では消滅していそうな規格。
ねじ込み式の「 探見球 (これも結構好きな言葉)  ではなく、バルブ部分は探見球ですが、口金は自動車電球のように”2つの出っ張り”が付いてて半回転させて装着するタイプ。

「ナショナル豆球」と言う商品名らしいが。。。

因みに、抵抗値も経年劣化で変化したのかは不明だが、試に測ってみたら現在の探見球が4Ω程度ですがコレは7Ω近くあった。


まずは、問題の消滅した-極から。
画像は恥ずかしくて上げられないが、アルミテープで再製作。


問題はスイッチ。
特に腐食が激しく、絶縁体は内部でバラバラになってるし、内部の接点はサビの塊に。。。
早々復活はあきらめました。

外部にスナップスイッチを付けようとどうしようと簡単な方法は幾らでも有りますが、どっこい戦前から生きている「骨董品」なのでヘンな事はしたくない・・・

外観を替えない方向でこうした。
イメージ 4

こんな時に役立つジャンク箱。捨ててなくて良かったw
恐らくは玩具から外したスライドスイッチ。本体のスイッチカバーを小加工しはめたところピッタリ。

なるべくそれっぽく見せるため、茶色のIVを使用し接続。
あとは本体とゴム系接着剤で取り付け。
・・・骨董品とか言ってた割に(ry


続いては本体のメンテ。
上から見るとそこそこですが、実は下側はサビッサビ。
恐らくは納屋のような場所に長期間放置されていたのだろうが・・・昭和10年代ということ有って、金属もそんなに良くないモノなのかもしれない。

普通なら紙やすりで錆を落とし、塗装剥離しラッカーでピッカピカに。。。までする人も居るかも知れないが、私は「錆も歴史」だと思っているので基本そのままに。

70年分の錆を20分でキレイにしても・・・って事です。
上手く説明できませんが。
”錆の鉄人”ってのもカッコよくね?って事です。

マークⅡのメンテで使ってるホルツの錆転換剤を拝借しサビに塗りたくります。
手抜き
・・・高っけえんだコレが。。。数百ミリℓで1000円也

で、仕上げに内部の説明書きも複製。
流石に70年経過した紙は、使用に際し砕けて吹っ飛んでいきそうなので。

贅沢に、厚手の耐水耐候ペーパーで製作。
イメージ 5
プリンタの調子がイマイチでちょっと薄くなったが、パッと見じゃ判らない。。。と思うw
因みに、現物2枚は裏蓋の複製した説明書の裏に隠しておきました。


とりあえず、イザ完成!
イメージ 6

スイッチは我ながら上手い事やった・・・気がする(爆
が、調子こいてカチカチやってたら本体から外れてまたボンドで補強する羽目に (バカ


では、点灯式
イメージ 7
「錆の塊」だったのが再び輝いてくれました。
現代のLEDなんてどうでも良くなるような、何とも長閑な明かりです。

因みに、ひとつ前の画像で見える裏蓋の出っ張りは「 自転車用アタッチメント 」らしい。
当時の自転車には大抵この手のランプを取り付け出来るアタッチメントが付いていたそうな。


恐らく平成に入ってから初めて輝いたのではないか・・・それどころか昭和40年代から放置状態だったような雰囲気も有る。

前回はどんな景色を照らしたのだろう。戦火から疎開してきた人々だろうか。それとも茶畑やミカン畑に囲まれた夜の道だろうか。

何れにせよこのランプに気持ちが有ったなら、何十年振りかに見た景色に驚いていることでしょう。


そんな事を考えてたらあっという間に時間が過ぎましたw






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