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<「こどもの日特別運用」2年ぶりに開催>JARL中央局(JA1RL)に集まった子供たち、南極昭和基地との交信に挑戦 (2016/5/6 11:45:26)
5月5日の「こどもの日」を記念し、南極昭和基地のJARL局・8J1RLが日本の高校生以下のアマチュア無線局と優先交信を行うイベント「こどもの日特別運用」が、2年ぶりに行われた。この日、東京都豊島区南大塚の一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)事務局には子供たち9名が集合し、JARL中央局(JA1RL)の無線設備から南極との交信に挑戦した。
南極・昭和基地に設置されたJARL局「8J1RL」は、毎年5月5日に「こどもの日特別運用」を行っている。2015年は同局のアンテナがブリザードによって破損したため中止となり、2016年は2年ぶりの開催となった。
東京都豊島区南大塚のJARL本部には、夕方から9名の子供たち(うち8名が運用希望)と、その父兄が訪問。大部分がHFやSSBの運用が初めてという初心者だったが、スタッフから交信方法のレクチャーを受けたり、南極観測隊員のOBから南極の越冬生活の話を聞いて、交信への期待を高めていった。
一方、JARL東京都支部メンバーを中心とする運営スタッフは、17時頃からJARL中央局・JA1RLの無線設備を使い、21MHz帯SSBで8J1RLを呼びかけた。断続的に交信ができたものの了解度はピークで3~4程度、都市雑音も高くJA1RL側が受信困難に陥ることも多かったため、8J1RLは14MHz帯にQSYし、21/14MHz帯のクロスバンドで子供たちと交信を行うことになった。
この方法で、18時過ぎから4アマ→3アマの順で子供たちが交信に挑戦したが、実際に交信ができたのは最初にマイクを握った2名のみ。残りの6名は懸命に呼びかけたがコンディションが悪化し、8J1RLからの応答が確認できないという残念な結果となった。