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東京都庁デジ簡運用報告 (2016/6/19 10:36:30)
毎度お馴染の東京都庁移動です。
巷では、都庁の主が変わろうとしていますが、そんな東京都庁の展望室で、デジ簡の運用を行ってきましたので報告したいと思います。
今回の移動運用はこんなスケジュールでした。
運用日 :2016年5月某日(平日)
運用場所:東京都庁舎北展望室
運用時間:20:30 ~ 22:30頃まで
システム:デジ簡 VXD-10 + SRH350DH + 1W出力
http://www.yokoso.metro.tokyo.jp/page/tenbou.htm
第一電波工業 ダイヤモンド 351MHzデジタル簡易無線(登録局)用ハンディーアンテナ(43cm) SRH350DH
外国人観光客がいっぱい
外国人観光客の間で東京都内の展望台で人気があるのが東京都庁です。人気の秘密は、都心部の駅近くにあってアクセスがいいことや、入場料も無料なこととあって、大変な人気スポットです。
実際に移動運用で出かけた時も展望台までのエレベーターの中の会話でも、英語を話すアジア系の家族が「スカイツリーは入場料が高いし、一番上の展望台まで行くと更に60ドルくらいかかるんだよ」的な話をしていました。
今までの経験ですと、19:00以降でないと外国人観光客の方が大勢で無線運用どころではありません。
東京都庁の展望室はパブリックスペースなので、運用マナーを守って、他の利用者の邪魔になれないようしましょう。
今後、無線運用される方のためにも、細心の注意を払って運用してきました。
RPY-351M12 ラディックス 351MHz デジタル簡易無線用 12素子八木アンテナ
夜の時間帯で正解かも
運用日当日は週末ではなく平日に行いました。運用告知もほとんどなく一部のSNSで1回だけ告知を行った程度にとどまっていますが、約20局ほどの方とQSOすることができました。
中には「風呂上がりで、今髪の毛乾かしてます」や、「少し(お酒を)呑んでます」といった声や、モービル移動局など様々な方の声だ届きました。
夜間帯ということで、ある意味「大人の時間」の運用ですから、ベテランのフリラの方には話が合うお仲間の方が多い時間帯です。
第一電波工業 ダイヤモンド 351MHzデジタル簡易無線用5エレメント八木アンテナ(基地局用) A350S5
固定アンテナ使用局多し
今回の移動運用で感じたことですが、意外と自宅に固定アンテナを上げている方が多いなと思ったことです。特にGPよりも八木アンテナの局が多く、中には固定ビームで2本、方向を別々に設定したアンテナで出ている方もいらっしゃいました。
今回QSOした横浜がQTHの局は、八木アンテナが、都庁方面に向いていない状態でも安定してQSOできた方もいらっしゃいました。
横浜マリンタワー方面に八木のビーム方向が向いているということなので、マリンタワーの高層ビル反射によるQSOかと思われます。
デジ簡の周波数は351MHzというUHFの周波数はビルや山などに反射して電波が伝わる性質があります。
また八木アンテナの他にはモービル用のアンテナを固定アンテナ代わりとされている方も多いようです。
今回の移動運用で使用されていた固定局のアンテナはこんなラインナップになりました。
八木アンテナ
●ラディックス- RPY-351M12 -12エレメント八木アンテナ
●第一電波工業- A350S5 – 5エレメント八木アンテナ
モービルアンテナ
●第一電波工業- AZ350R -1/2λ2段モービルホイップ(モビホ)
運用する「窓」を切り替えよう
東京都庁で運用する場合に大切なことがあります。それは運用するときの「窓」の開口部によって電波が飛ぶ方向がある程度決まってしまうということです。
たとえばこちらの窓方向(北展望室の場合)だと、千葉、埼玉、東京東部方面に比較的電波が飛びやすいようです。(スカイツリーや東京ドームが見える方向)
また、富士山が望める方向の窓だと、横浜、川崎、東京西部地区に電波飛ぶようです。
都庁展望室での混信状態と管理状況について
今回はデジ簡のみでの運用となりますが、特小での運用も検討しましたが、やはり混信のことを考えてデジ簡のみでの運用となりました。週末の昼間の運用を特小で行ったことがあるのですが、数年前よりも確実に特小での混信が激しくなっています。
同じチャンネルで複数の局が使用していることも珍しくありません。
都庁で受信していると業務局同士が混信して聞こえることもよくあります。
特小に関しては夜間でも関心が激しいだろうという判断から、今回はデジ簡のみの運用となりました。
デジ簡の混信状況ですが、特小ほどではありませんが、よく探せば運用できるチャンネルはあります。
しかし、丹念に受信をして運用するチャンネルは探した方がよさそうです。
というのも、デジ簡を業務で使用している局の多くが、飛びはもちろん、交信内容を聞かれたくないということから「秘話コード」を使用して交信している局も少なくありません。
「聞こえていなくても」混信する可能性があるということを忘れずによく各チャンネルを聴いて、混信の状態を把握することが必要です。
また音が聞こえてこない場合は無線機のBUSYランプの点灯状況などから音が聞こえてこない混信の判断できることもあります。
また、都庁展望室の管理状況ですが、以前のように無線運用がやりにくい状態ではありませんでした。
9.11のテロ事件以後、しばらくの間は、無線運用していると「長時間の無線運用はご遠慮ください」とソッコーで警備の方や、管理スタッフの方が飛んできましたが、今は無線運用をしていても飛んできて「やんわりと断られる」といったことがないようです。
東京都庁の展望室は管理されている場所ですから、管理者の方から指示がある場合はその指示に従ってください。
第一電波工業 ダイヤモンド 351MHz帯デジタル簡易無線用モービルアンテナ SLIM GAINER AZ350R
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