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feed ヘルムート・ヴァルヒャ演奏のバッハ ゴルトベルク変奏曲を聴く (2016/6/21 17:09:44)
ドイツ、ライプツィヒ出身の"ヘルムート・ヴァルヒャ"
(1907~1991)はチェンバロ/パイプオルガン奏者として
名高く、特にバッハ演奏ではオルガンとチェンバロ作品の
全集は現代でも大きな偉業とされています。
幼い頃から才能を発揮していましたが、
16歳で目が不自由になる不運が発生した中
絶対音感の持ち主だったため、膨大な
作品を聴き、一説によれば400曲以上もの
レパートリーを暗譜で演奏できたそうで、
彼の不屈の精神力が伝わるエピソードです。

ゴルトベルク変奏曲の名盤となると
ピアノ演奏では前に紹介したグレン・グールドの新旧両音源、
モダン・チェンバロならカール・リヒターのが有名ですが、
今回紹介するヴァルヒャのアンマー・チェンバロによる
演奏も必聴の音源だと思います。

イメージ 1

1961年3月11~14日 ミュンヘンでの
ステレオ・セッション録音。
レーベル: ワーナークラシック(24bit リマスタリング)
アナログの雰囲気が存分に感じられる素晴らしい
新リマスタリングです。

ヴァルヒャの演奏はパイプオルガンや
他のチェンバロ演奏の音源を以前から色々と聴いていたので
ある程度想像がついていましたが
透明感があり、無駄な装飾音、過多な感情移入、恣意的な速度変化
誇張した表現を抑えこんだ"真の作品像"を具現化した演奏です。
この音源も例外ではなく、作品と真正面から
向き合い譜面上の音符を浮き立たせる、安定感があり
そして美しい演奏が記録されています。

少し解釈に驚いたのが、16変奏曲。
ここは後半部の始まりとされるため、
"序曲"と表題がついており後半部の
フランス風序曲で通常は速度を増すところを、
敢えて遅く演奏しています。

それにしても最近ゴルトベルク変奏曲を
日常で聴く機会が増えました。
例えば、キアヌ・リーブス主演の洋画"地球が静止する日"、
アニメ映画"時をかける少女"で使われたりと
21世紀になった現代でも、人々に共感を与える作品だと感じています。

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