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電力増幅 Vol.5 負荷コイル変更 (2016/6/28 22:28:31)
目標出力5W(できれば10W)に対し、現状は2.5Wとまだまだ不足。普段はQRPでしか運用しない自分ですが、136kHzだけは話が別。 2200m
という長大な波長故、どんなに頑張ってアンテナを展開したとしても移動運用で現実的なサイズのアンテナでは電波を発射するのに役不足。仮に10mHのバーチカルホイップを立てたとしても波長に対して 1/220 の長さ。これは 18cmのホイップで7MHzの電波を発射
することに相当します(笑。これではあまりにも効率が悪すぎるのでせめて送信機の出力はもう少し出さないと、というわけです。
※136kHz帯はEIRP(等価等方輻射電力)を1W以下にしないといけないという決まりもありますが、そもそも送信機出力を移動運用で使える目一杯の50WにしたとしてもEIRP1Wを超えるようなアンテナは現実的には設営不可能でしょうから、10W程度の出力では全く問題なしです。後に送信機とアンテナの仕様が固まった時点で念のため計算してみます。
前置きが長くなりましたが実験です。これまで終段の負荷にはチョークコイルを用いていましたが、これをトランスへと換えてやったらもっと出力を稼げるのではないか?という目論みの下、トロイダルコア活用百科を片手に電卓を叩く。T-130
#1で出力を50Ωにするためには53Tほど巻く必要があるため、物理的な巻き数なども考慮して巻数比は
17T:53T=1:3 にしてみます。FET側は6Ω弱のインピーダンスになります。
さて結果は・・・
出力:17.3Vrms ⇒ 6W
電源:12V
消費電流:1.65A ⇒ 19.8W
効率:30%
おぉ~!一気に6Wまで出力がUPしました(^^)
こりゃ面白い!巻数比をもう少し煮詰めていけばもっと出力も稼げるかもしれませんね。
~つづく~
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