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feed 新型CB機 ”SR-02” について考える (2016/7/10 21:38:49)

サイエンテックスの新型CB機 ”SR-01” が話題になっていますが、そのサイエンテックスのwebで衝撃の発売予告がされていました。
http://www.scientex.co.jp/citizenband/

SR02_yokoku_320
現在の予告は上記のwebだけですが、小型のハンディー機でSR-01のテクノロジーが使われているようですね。
フリラjp編集部では今までのSR-01の取材結果などを踏まえて「SR-02」の性能の迫ってみたいと思います。

サイズはズバリ、ミズホのピコサイズだ!

まずはSR-02の大きさですが、ソニーのICB-87Rといったサイズではないことが予告から読み取れます。

「Tiny Handheld CB Transcelver」とあるように、小型のハンディーであることが予告されています。
小型と銘打つ以上は、それなりの小型化でないとユーザーは納得しません。
SR-01ではオリジナル筐体が使用されていましたが、SR-02でもオリジナルデザインの筐体が使用されると考えられます。
そうなると過去の小型無線機で、手作り感があるモデルといえばミズホ通信のピコが筆頭で考えられます。

ズバリ、SR-02のサイズや外観のコンセプトはみずほ通信の”ピコシリーズ”がお手本となる見込みが高いと予想できます。

理由としては、SR-01同様に少量生産となることが考えられるので、筐体も金属板を曲げただけの、予算をかけないものとなり、ハンディー機のサイズともなれば、やはりサイズはミズホ通信のピコトランシーバーを目指すと思われます。

数字で表現すると 66mm(W)× 39mm(H)× 142mm(D)程度と予測されます。

上記のサイズで予想していましたが、公式webでは 予定外形寸法 W65 × H140 × D40 mm 程度 と発表がありました。

http://kaki-p.o.oo7.jp/radio/mizuho.html
↑ピコのことが詳しく書いてあります

mizuho_web_320

筐体の形状と電池の関係

筐体の形状と電池との関係ですが、電池は何を使うかによって、筐体の形状というか、筐体の加工が変化してきます。

まずは電池は単3を6本とした場合、以下のような電池の交換方法が考えられると思います。
1)底部からの電池交換
2)筐体2分割方式
3)筐体3分割方式
上記の方法について考えてみましょう。

●底部からの電池交換
ミズホのピコシリーズは、本体が全面パネルと背面パネルの2分割方式を採用していますが、電池交換は筐体のネジを外して内部の9Vの電池へアクセスします。
これには理由があって、底部のパネルには以下のようなスイッチ類が配置されているからで、底部パネルからの電池交換はできません。
SR-02についても、同様に底部パネルにはスイッチ類が配置されることが考えられることから、底部からの電池交換はないと思われます。
mx6s_320
↑ピコの底部パネル。アマチュア無線機なので、モード切り替えスイッチなどが配置されているが、SR-02では受信帯域の切り替えや、アッテネーターなどのスイッチや、製造番号や、技適番号などのステッカーが配置されることが予想される。

●筐体2分割方式
この筐体2分割方式もSR-02では採用される可能性はないと考えられます。
前後パネルの分割方式で電池交換を行う場合は、内部基板が電池交換時に露出してしまう可能性があるからです。
技適機種の場合は、容易に内部構造へアクセスすることができないようにメーカーに求められているので、2分割方式は考えられません。

●筐体3分割方式
今回採用される可能性が一番高い、電池の交換方式です。
前面パネルと2分割できる背面パネル。
背面パネルは内部基板へアクセスできる部分と電池交換で必要な部分だけにアクセスできるパネルに分かれると予想できます。
PTTは前面パネルから見て左側、前面パネル、もしくは背面パネル部に開けられた部分に取り付けられたタクトスイッチと思われます。

トップパネルを予想する

SR-02の基本コンセプトがピコシリーズだと予想するとトップパネルのレイアウトは自然と予想できるものとなります。
まず、SR-01の機能をSR-02にも搭載することを考えると操作に必要なものは以下のように考えられます。
優先順位から考えると以下の操作スイッチがトップパネルに配置されると思います。
●チャンネルセレクター
ピコのVFOつまみの部分が、チャンネルセレクターに置き換わるレイアウトです

●ボリューム
VFO同様、ボリュームつまみもピコと同様のレイアウトと予想できます。

ボリュームつまみに電源オンの機能を持たせることも考えられます。

●RIT
RITもピコと同様の位置に配置されると思われます。

●電源スイッチ
電源スイッチも同様の場所に配置されると思われますが、2ポジションで電源のON/OFFに留まるか、電源ONで、さらにATT.ONの3ポジションのスイッチが使用されるか不明です。
トップパネルのスペースは小さいので、3ポジションのスイッチの導入も検討されると思われます。
ボリュームつまみに電源ONの機能を持たせた場合、2ポジションのスイッチとなるため、、電源操作時に不用意にATTがオンになる誤操作を防止することができます。

●ラジケーター
横型のラジケーターは持つもちろん必須です。
ピコと同様の位置に配置されると思われます。
夜間照明も、SR-01同様標準装備と思われます。

●マイク/スピーカー端子
マイク/スピーカー端子ですが、これもハンディー機ということを考えると必須となります。
予想としては自社で、専用オプションのスピーカーマイクは発売されないと思われるので、ヤエスやアイコムといったハンディー機のオプションとして発売されているスピーカーマイクが流用できる回路設計が導入されると思われます。
その際、1本ピンタイプや、2ピンタイプでもケンウッド配線方式は採用されないと予想できます。

●アッテネータースイッチ
使用頻度の関係から、単独で配置される可能性が少ないと考えられますが、可能性はなくもありません。
もう一つの可能性としてはボトムパネルに配置される可能性もあります。

●受信帯域選択スイッチ
NAR/MED/WIDEの3ポジションのスイッチが想定されます。

●CHECKボタン
ピコだとCWのキーが配置されていますが、SR-02だとCHECHボタンが配置されるでしょう。
ダブルクリックだとラジケーターの夜間照明となり、バッテリーの電圧チェックや

●内蔵ロッドアンテナ
今回のSR-02に搭載されるロッドアンテナは、SR-01と比べて短いものとなりそうです。
本体の大きさが小型になっているため、SR-01と同様の1960mmのロッドアンテナは構造上難しいというのが理由です。
予想としては、80cm~120cm程度と予想しています。

MX7SS_200
↑ピコの7MHz機、基本的には操作ツマミなどのレイアウトはピコと同様と考えられます。

SR-02はDXマシンとして使えるのか?

SR-01はDXマシンとして十分な性能を持っていることはわかっていますが、SR-02がDXマシンとしての性能を持っているか、というのも気になるところです。
SR-02は基本的にSR-01の基本性能をすべて搭載していると考えられるので、受信や送信といった基本性能はほぼ互角といっていいと思いますが、唯一の違いといえば搭載されるアンテナの長さの違いといえそうです。
外部アンテナが認められていない市民ラジオですから、アンテナの長さは非常に重要な問題なのですが、小型化を目指した結果としてアンテナが短いものとなる予想ですから、DX交信の性能としてはSR-01に軍配は上がりそうです。

SR-01がSR-02でSR-02がSR-01かも?

SR-02が発表になってから、新たな疑問が浮かび上がってきました。
それというのは、SR-01とSR-02のどちらが製品として先に考えられたのか、という疑問です。
メーカーの公式webではSR-02はSR-01の兄弟機とという位置づけのようですが、フリラjpとしてはある意味、SR-02が本命として位置づけられSR-01が先行してに開発、商品化されていると考えています。
それというのも技術的な、問題をSR-02でクリアすべて問題点がSR-01で検証、および確立されていると考えられるからです。
その問題点は以下の通りです。

●変調器の問題点
SR-01の送信部での特徴が、トランスレスでありながら、終段ドレイン変調という方式を採用しているところです。
今までの終段コレクター変調では、変調トランスを使用する方式でしたが、SR-01では、PWM方式の変調回路を採用しているためトランスレスを実現しています。
小型化を図るうえで、変調トランスの存在はかなり問題となるデバイスです。
ある程度の大きさが確保できるSR-01にあえてトランスレスという画期的な方式を採用したのは、製造原価のカット以外に、SR-02の開発を見据えた結果と考えられます。

●終段の発熱の問題点

SR-01では終段トランジスターにPower MOS FET を採用しており、動作させるためのバイアスはE級でドライブしていると公開されています。
E級動作の場合は効率もよく、発熱量も少ないということなので、部品の集積度が高くなるSR-02を開発する場合に非常に有利となります。
発熱による周辺パーツの誤動作を防止するばかりではなく、破損や耐久性にも影響が出て来るので、この技術を採用することはSR-02では必須だったのです。
余談ですが、SR-01で採用されているFETは最大で4Wまでの出力が得られるもののようです。
AMで4W出力が得られるということを考えると、SSBで使用すれば約10W出力も可能なFETのようで、0.5Wで使用する場合はかなり余裕の動作といえそうです。

●電源電圧の問題点
SR-01の動作電圧は6.0V~15Vと、動作範囲が広いのが特徴です。
これは内部に、DC-DCコンバーターが内蔵されているためで、送信時に適正な電圧を供給するための技術となっています。
SR-02に使用される電源は、単3電池6本で9Vと考えられるので、AM変調で0.5Wの出力を得るためにはSR-01で搭載された、DC-DCコンバーターの技術は必須となります。

●受信部の問題点
送信部の問題点は上記のようにクリアできましたが、受信部にも、ハンディー機として小型化するための工夫がありました。
その技術が、ダウンコンバージョン方式のSDR化です。
SR-01ではダウンコンバージョンでIFを処理した後ルーフィングフィルターをかけて、SDRで信号を処理する方式がとられていますが、この方式だとIF以降の信号処理に使用するデバイスが高周波用のパーツを使用することがありません。
2nd IFに変換することもないので、パーツの点数が少なくなります。
少なくなれば、安定性や呼称のリスクも少なくなりますし、ハンディー機という振動などのハードな使用環境を考えた時に有利となります。
もちろん小型化するためのパーツの集積率を高めるという目的も果たせます。

フリラjpからSR-02への提案です!

●スピーカー出力の切り替え
SR-01では内蔵スピーカーと、ヘッド本端子から出力される音声を別々のアンプで増幅するというぜいたくな設計が導入されていますが、SR-02では狡くと削減ということから、同一のアンプで増幅される可能性があります。
そうなるとスピーカーマイクを使用したときに、スピーカーマイクからだけではなく、切り替えで、本体から音声が出てきたら便利かもと考えられます。
しかし、SR-02は操作パネルのスペースも限られていますので、過去にICOMのハンディー機でIC-02N/IC-03Nで採用されていたハードでの切り替え方式を提案したいと思います。
下の写真を見ていただくとボリュームつまみとスケルチつまみの中ほどの背面パネルに不自然なスリットが入っているのが見て取れます。
これは、スピーカーマイクをマイク側のみ本体に挿入したときにスピーカー側のピンを逃がすために設けられたスリーっとだったのです。
切り替えスイッチが設けられない場合は、尾のような対応方法も考えられるのではないでしょうか?

IC03N_200

●外部電源入力端子と充電器の切り替え
ピコで採用されているのが、外部電源の入力端子をj電池の充電端子として併用させるためのスイッチです。
簡単なACアダプターで使用していないときは電池を充電できるようになれば、非常に便利だと思います。

●Sメーター端子の設定
SR-02でゃ操作パネルの都合上、小さならじけーたーのみの当サイトなる可能性が高いのですが、外部に大きなメーターが取り付けられる外部メーター端子の設置も検討していただきたいと思います。

●アンテナの天金は球形がいい
内蔵ロッドアンテナの形状についての提案です。
ロッドアンテナの天金の形状ですが、SR-02では、円盤状、円筒形、円錐形のものが採用される可能性がありますが、ここは昭和レトロのデザインとあれば球体の天金を採用するというのはいかがでしょうか。
送受信には全く関係ありませんが、ディテールも重要な無線機の要素となります。

●本体のPTTはメカニカルなストローク感あるスイッチがほしい
SR-02で採用されるPTTのスイッチはパーツの集積率を考えると、クリック感のあるタクトスイッチが採用されると考えますが、ここはミズホのピコで採用されている、ロック機構のあるストローク感のあるスイッチを採用して頂きたいと考えます。

●IQ信号の出力端子が欲しい
SR-02だけではなく、製品版のSR-01でも是非採用していただきたいのが、SDR部のIQ信号の出力端子です。
IQ信号を外部に出力することで、ノートパソコンで信号を監視することも可能となり運用する楽しみも増えます。

●封印シールを付属してほしい
新技適には全く関係ありませんが、以前の型検の無線機のようにネジの頭に張り付けられた「封印シール」を付属品でつけてほしいものです。
ある程度の年齢上のフリラファンであれば、封印シールの存在というものは非常に思い出にあるものです。


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