無線ブログ集
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泉ヶ岳移動 145DV、特小QRP (2016/7/18 18:35:11)
なかなか梅雨が明けないと思っていたら、天気予報当たらず、カンカン照りの夏日に。早起きして泉ヶ岳へ。今年3回目となります。この山は標高こそ1172mと低いものの、奥羽山脈から東に派生する長い尾根の突端となっているため、蔵王とは違った飛び方をするようで、時に意外な信号を拾うことは、以前に書いたとおりです。我が家から、地下鉄とバスを乗り継いで登山口まで1時間ちょっと、そこから90分ほどの登山で山頂に立つことができます。今シーズン、無線運用と体力づくりを兼ねて、定点観測的にこの山に登ってみようかと考えています。
<本日の装備>
ID-51+モクソンアンテナ(145MHz)、RH770
DPR-3+350DHクリップベース
特小DJ-P24L
山頂に着いてさっそく、三脚+ブラケット(片支持ブーム)+クリップにてモクソンアンテナを設置。ブラケットのおかげで三脚にエレメントが接触することなく、悪くありません。南に向けると仙台市内のローカル同士の交信が59で入感。同じ周波数で、北に向けたところ、岩手の局同士の交信が同様に59で入感。回してしまえば、それぞれの信号が混信をきたすことはまったくありませんでした。考えていた以上に、このアンテナのフロントバックは切れるようです。2m用とは思いえないほどコンパクトでもあり、山での使用頻度を少し上げても良いかな、と好印象。
さて、本日のスケジュール交信。おかざきKG295(JA7RTG)局さんの移動地は、福島県川俣町の花塚山。標高918m。富士山が見える北限の山と言われているようです。泉ヶ岳との距離は84.4km。145.300デジタルメインにてお呼びしたところ、さっそく応答あり。まだ山頂到着前とのこと。少し待って、双方山頂にて実験開始。この時点では、見通しかどうかわかりませんでしたが、こちらは始めから0.1Wに設定。なんら問題なく入感しているとのことで、KG295局さんも0.1Wに落として、52-52で交信成立。さらにモクソンアンテナの方角を合わせたところ、56-56まで上がり、良好な伝搬を確認できました。
続いて特小トランシーバー(422MHz)による実験。KG295局さんはP24LとP221Lで送信、こちらはP24L使用。それぞれ10mWで送信いただいたところ、P24Lからの信号はスケルチが問題なく開くが、P221Lからの信号は断続的にしか開かないという結果に。双方P24Lにより52-52で交信成立。1mWにパワーダウンしての交信も試みたところ、ノイズに埋もれた変調を確認することはできませんでした。交信不成立。やはり10mWと1mWでは別世界です。その後、10mWもノイズに埋もれるようになり、聞こえたり聞こえなくなったり。今日は、何の影響なのかコンディションの不安定さを感じました。
特小を終えて、145DVに戻ったところ、0.1Wのまま特に設定を変えていないのに、信号は双方59に。本当にスーパーロー? 間違いなし、ただ、花塚山側でほんの少し場所を変えたとのこと。結果的には59-59で交信成立となりました。
特小では、福島県本宮市、大名倉山移動のフクシマSP302局さんと10mWで交信成立。花塚山よりノイズ少なく、明瞭かつ安定した信号で交信を続けることができました。双方M5。標高575mの山頂より運用とのこと。DCR0.2WでもM5で交信いただきました。
帰宅後、カシミールで確認したところ、花塚山、大名倉山とも泉ヶ岳とは完全見通しでした。大名倉山とは距離104.2km。
花塚山ー泉ヶ岳
大名倉山ー泉ヶ岳
145デジタルQRPにしても特小にしても、コンディションの刻々とした揺らぎやちょっとした位置の移動が、伝搬上の大きな変化となって現れ、いつも驚かされます。これからも、どのような伝搬を見せてくれるのか楽しみです。
本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。
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