無線ブログ集
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SV2016は燕岳にて (2016/8/1 19:19:28)
ライセンスフリーラジオの一斉移動イベントの中でもひときわ盛り上がるSummer
Vacationが7/30~7/31に開催されました。これまで富士山→北岳→仙丈ヶ岳→甲武信ヶ岳と3000m級の移動をしてきましたが、今年は初の北アルプス!かねてから行ってみたかった燕岳へ登ってきました。
金曜夜、クルマを飛ばして長野県は安曇野市へ。登山口の中房(なかぶさ)温泉近くの登山者用駐車場にクルマを停め車中泊。第1~第3まである駐車場は午前1:30の段階で満車に。自分もあと10分遅かったら危うく入れないところでした。ここに入れないとすれ違いが困難な山道を15kmほど引き返して安曇野市内の駐車場に停めてバスで行かなくてはならないのです。危ないところでした。
夜中は大きな雨粒が激しくルーフを叩いていましたが朝には上がり一安心。中房温泉の登山口で登山届けを提出しちょっと遅めの8:00に出発!日頃の運動不足もありエンジンかかるまではぜーぜーいいながら歩いていましたが、40~50分ほど経過したころ淡々と歩を進められるようになりました。いつもこの初っ端のエンジンかかるまでがしんどいのです(^^;)
燕岳は人気が高いのか、登山道には人がたくさん。あちこちで登山者渋滞が発生します。ちょうど日の出を見て下山してくる人たちとのすれ違いとも重なりなかなかスムーズに進みませんが、運動不足の脚にはちょうど良いかも(笑。SR-01だけでなく一眼レフや三脚、GoPro(アクションカメラ)など色々と遊び道具を詰め込んだせいでザックの重さは 15kg
を超過。以前テント泊装備15kgを担いで北岳に登った際は途中で脚がつって大変な思いをしましたので今回は大丈夫かとビビりながら進みました。北岳の反省を生かし水分、塩分やミネラルの充分な補給と歩幅を狭くして太ももになるべく負担をかけないように意識したおかげか今回はつることがありませんでした。
「北アルプス三大急登」と言われる合戦尾根ですが、ビビっていたほどではなく一安心。これくらいの斜度なら他の山でもありますね。むしろ等高線からしても合戦小屋より下の方がキツかったような・・・。(なんてエラそうに言ってますが、これを書いている今、激しい筋肉痛に襲われており階段の上り下りもままなりません^^;)
出発から4時間半ほどで燕山荘に到着!噂通り非常に綺麗でスタッフの皆さんにも大変親切に対応していただきました。一畳のスペースに大人2人という高密度での就寝はちょっとつらかったですが(^^;)
新月に近いこともあり、できれば天の川とテントを一緒に撮りたいと思い三脚を持ってきたのですがどんより曇った空は晴れる気配がない。携帯もつながらないのでやることもなく、同室の人とひとしきりしゃべった後は19:30に就寝。深夜1:00頃に雲が晴れて綺麗な星空が出ましたが、狭苦しい中ザックからカメラと三脚をゴソゴソ引っ張り出して外に出るのもはばかられ、窓からのぞいて良しとしました(寒さに負けただけとも言う)。
翌日は雷雨との予報も聞きましたが明けてみれば良い天気!同室の方は3:00ごろから起きて支度していたようで5:00に自分が起きた時にはもう誰もいませんでした。ゆっくり朝食を頂いてからいざ山頂へ!山頂に向かう人、帰ってくる人は全員小屋に荷物を預けて身軽な格好の中、一人だけ大きなザックを背負って歩くのはちょっと勇気が要りました(^^;)
山頂すぐ横の岩の上に1人がやっと乗れるくらいのスペースを見つけ陣取る。ここならある程度声を出しても迷惑にならないし通行の妨げにもなりません。なかなかそういう無線運用に都合の良い場所があるところばかりではないのでラッキーでした。電源を入れるといきなり北岳移動のカナガワZX9局さんのお声が聞こえてきて難なく1つ目のミッションクリア。交信が終わった直後、今度は富士山移動のサイタマKM117局さんから呼んでいただき2つ目のミッションもあっという間にクリア。いつも富士山運用をされているのを知りながらタイミング合わずに交信できていなかったとうきょうSS44局さんとも今回やっと交信できました。
運用開始時はガスの中で360度真っ白でしたが時間とともにガスが晴れてきて素晴らしい眺望が開けました。日も射してきて暖かくなり非常に快適な運用です。と同時に電離層のコンディションも上がりだしノイズレベルも増加・・・。平地での運用局も増えてきて全チャンネルぐちゃぐちゃになってきてしまいました。こうなるともう高所からは声が出せません。たとえ空きチャンネルがあっても、高所ゆえに隣のチャンネルまで混信を与えてしまうこともあり得ます。(以前の富士山運用ではそのことまで気が回らず長時間運用して平地で運用されていた方にご迷惑をおかけしてしまったかもしれません。申し訳ありませんでした。)そこで市民ラジオは諦め特小にQSY。こちらでもカナガワZX9局さん、とうきょうSS44局さんとつながりラウンドQSOとなりました。 北アルプス⇔南アルプス⇔富士山間を特小でラグチュー
できるなんて夢のようです。鳥肌がたつほど感動的でした。
唯一の心残りは、9:00過ぎに1chで聞こえていたイワテDS94局。どなたかと交信終了し、「これにてチャンネルオープンします」のアナウンスが聞こえました。Esか?それともまさかGWか?一瞬ためらった後に慌てて呼んでみましたがコールバックは無し。もしもグランドウェーブだったとしたら 450km近い記録
だったはずですが・・・。また、日本海側に近いので9エリアの方とも交信できるかと期待していましたが全く聞こえなかったのが意外でした。
交信数こそ少ないものの、大満足の交信がたくさんできたので9:30頃下山することに。山頂から燕岳の間で雷鳥を見ることができました!
常念岳から縦走してきたという方とペースが近かったのでご一緒させていただき、登山や無線の話をしながら楽しく下山となりました。これまで下山で誰かに抜かれたことはなかったのですが、若い山ガールに「お先失礼します~」と猛烈な勢いで追い抜かれあんぐり。一緒に下山したお兄さんも今度は 南アルプス全山縦走
を計画しているとのこと。しかも1週間で。世の中凄い人はたくさんいるものですね。
下山は2時間40分でした。中房温泉や有明温泉は登山客でごった返しており濃厚なダシがでていそうでしたのでちょっと走って穂高温泉に。汗を流し、蕎麦を食べてのんびり帰宅となりました。今年のSVも心に残る交信がたくさんでき、思い出深いものとなりました。各局ありがとうございました!
<ログ>
市民ラジオ SCIENTEX SR-01
7/30(土) 燕山荘前
1257 ねりまTN39局 55/55
1258 ヤマグチLX16局/6 53/53 鹿児島県
1259 くらしきFV223局/9 55/57 富山県中新川郡 立山
1300 ナガノTM285局 56/58 長野県松本市
1302 しずおかDD23局 57/58 山梨県南都留郡鳴沢村
1305 フクオカBG37局 51/51
7/31(日) 燕岳山頂
0706 カナガワZX9局 56/55 山梨県南アルプス市 北岳
0715 サイタマKM117局 57/59 富士山山頂白山岳
0720 とうきょうSS44局 55/57 富士山山頂白山岳
0722 ナガノK2局 56/55 長野県志賀高原高天ヶ原駐車場
0724 ナガノAA601局 59/59 長野県岡谷市鉢伏山中腹
0745 ながのAF45局 54/53 長野県飯田市しらびそ高原
0752 チバTS106局/7 51/51 福島県磐梯山
0755 しずおかDD23局 58/58 山梨県南都留郡鳴沢村
0756 グンマFX170局 52/51 群馬県中之条町八間山
0819 ながおかHR420局 54/53 北海道羅臼町
0847 くらしきFV223局 54/54 富山県中新川郡 立山
0857 チバHI429局 53/52 山形県米沢市 福島県との県境1400mH
0901 サイタマMK2局 53/52 新潟県佐渡市ドンデン山
0909 トウキョウAB993局 52/53 長野県
0913 イワテB73局 52/52 北海道稚内市
特定小電力無線 ALINCO DJ-P24L
0835 マツモトHN50局 M5/M5 長野県美ヶ原
0840 カナガワZX9局 M5/M5 山梨県南アルプス市 北岳
0842 とうきょうSS44局 M5/M5 富士山山頂白山岳
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