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2m用クワッドループ ショートスタブ給電 (2016/8/16 18:06:50)
ループ系のアンテナは、山に持っていくには収納の問題があり、ヘンテナ以外はあまり興味がわきませんでした。海外のサイトを見ると、ループにしてもダイポールにしても、様々な給電方式で製作されているようです。ふと、先日作ったJ型アンテナ用のショートスタブでループに給電してみたらどうかとの考えが浮かび、試しに一本作ってみることにしました。
ループにもいろいろありますが、今回は作りやすいクワッドループとしました。ショートスタブは「3/4λJ型アンテナ」のものをそのまま活用。
<材料、作製>
・直径4mm、長さ1mのアルミ棒を25cm×50cm×25cmに曲げる。これを2本作る。
・直径5mm銅パイプ3cmを4本用意し、2本づつ直角にハンダ付けする。
これをショートスタブ先端2か所に取り付ける。
・直径5mm銅パイプ30cmを1本用意。
・折り曲げたアルミ棒をそれぞれ銅パイプに差し込み四角形にする。
とりあえず、エレメントが銅パイプから抜けないよう結束バンドで留めておきました。最終的には、片方をハンダ付けまたは接着するなどして強度を確保しようかと考えています。ループ寸法横50cm、縦52cmのクワッドループ。形としては完成ですが、このままでは自立しないので、1mの角材に結束バンドで固定、あとはいつものように三脚に取り付けるだけです。
さて、問題は給電部。ショートスタブのどの位置でマッチングがとれるのか、見当付きません。ということで、ミノムシクリップで位置を探りながら給電してみました。はじめに3/4λJ型アンテナと同じ位置(下端から12cm)としたところ、SWRは無限大。少しずつループ側に移動させ、37cmで一応マッチングがとれました。といっても1.3までしか下がらず、ベタ落ちとはなりません。ショートスタブはもっと小さいものでも良いのかもしれません。また、エレメント寸法も追い込む余地はあると思われます。
ベランダで受信したところ、タイミングよく石巻市上品山(距離約50km)移動局の交信が聞こえてきました。ループなので指向性があります。同じベランダ設置のモービルホイップ(CSB7900)より少し弱いような印象はあるものの、使えなくはないと思い、応答してみました。こちらから57、相手局から52(双方5W)。ノイズが少し絡んでいる、とのレポートもいただきました。エレメント、給電部とも仮固定の状態では致し方ありません。スタブ給電ループで交信できたこと自体、とりあえず満足です。このマッチング法、構造が簡単かつ調整も楽、他にも活用できるのでは? もう少し作りこんでから、また使ってみます。
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