無線ブログ集
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震災時における無線設備の活用2 (2016/8/30 20:42:05)
A 建物の陰にならない場所に移動する。
B 広場や公園などの障害物が少ない場所へ移動する。
C ベランンダなど高い場所から交信する。
D ビルの屋上や見通しの良い丘や山から交信する。
E ビルの屋上や見通しの良い丘や山に中継してくれる人員を配備する。
F 特定小電力無線機の中継装置を設置する。(レピーター)
G A から F が困難な場合はデジタル簡易無線を使用する。
H A から G すべてが困難な場合はアマチュア無線に頼る。
「特定小電力中継機(レピーター)」
災害時に期待できるのが特定小電力の中継機(レピーター)である。
中継機を山や丘、ビルの屋上など見晴らしの良い場所に設置する事で通信距離を伸ばし、障害物や
地形に比較的左右されない通信を確保する事が出来ます。
設置方法としては臨時の仮設型、常設型の2通りです。
仮設の場合はあらかじめ見通しの良い場所で通信実験を行い、極力電波の通りが良い場所をあらかじめ決めておく事が肝心です。
常設の場合も見通しの良い場所を選び日ごろから通信訓練など行い、無線機の特性や通信可能範囲を把握しておく事が肝心です。
常設レピーターの多くは24時間、365日稼働するシステムが基本です。
消費電力が少ないので市販のソーラーパネルと充電式バッテリー、充電コントローラーと安価で揃える事が出来ます。維持費も特に故障が無ければ数年に一度バッテリーの交換だけで済みます。
さらにメリットとして特定小電力のレピーターは他の無線と比べて使用されいてる場所が少なく、大型商業施設、学校、病院、遊技場、工場、建設現場など、限られた場所が多く、屋内に設置されている場合が多いので比較的混信が少ないと思われます。※グループコードの設定は必須です。
「特定小電力無線には2種類ある」
特定小電力の無線機は交互通話型( 20 チャンネル機)と中継通話対応機( 47 チャンネル機)があります。中継機を使う場合は47チャンネル仕様の無線機が必要になります。
また、アンテナが短いタイプと長いタイプがあり通信の環境によっては長いアンテナのタイプを選ぶ事も重要です。(古い無線機の一部に9チャンネル仕様と11チャンネル仕様もあり注意が必要)
また特定小電力無線を活用する理由の一つとして普及率の高さにもあります。無線従事者資格が必要とされるアマチュア無線以外で一般家庭に普及している無線と言えばやはり特定小電力無線です。
現行使える機種ではあれば、新たな設備投資も不要であり、新規導入であっても数千円から数万円程度と個人での購入であっても負担が少ないのが良い点でもあります。
(チャンネル表示がメーカーによって違うので注意が必要です互換があるので通信には問題は無し)