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アイコムから新製品IC-DPR30が発売! (2016/9/17 23:13:32)
アイコムから、デジタル簡易無線のIC-DPR30が発表されました。
メーカー発表はこんな感じです
アイコム株式会社(本社:大阪市平野区、代表取締役社長:福井勉)は、クラス最小・最軽量※1のデジタルトランシーバー IC-DPR30(希望小売価格 \39,800、税別)を 2016 年9月27 日(火)より発売します。近年、多くの関係者と即座に音声で情報共有を可能にするメリットが注目され、トランシーバーの活用が進んでいます。とくに、登録手続きだけで手軽に使え、広範囲をカバーする“登録局対応”のデジタルトランシーバーの活用は増加の一途をたどっています。IC-DPR30 は、同ジャンルで史上最小・最軽量となる93.3cc/105g(充電池装着時)を実現。これは、一般的なスマートホンの3分の2程度の軽さとなります。レジャーでの活用はもちろん、大型量販店やアミューズメント施設、飲食店などでの業務連絡、イベントでのスタッフ間連絡など、チームの連携を強力にサポートします。
小ささ・軽さのほかにも、つけていることを意識せずに使える仕様を追求。アンテナを内蔵して携帯性を高めたほか、BluetoothRモジュールを搭載し、本体とイヤホン部をケーブルレスで運用可能にしました。加えて、水場や粉塵の舞うような環境でも安心して使える、高度な防塵・防水仕様を実現(IP54/55/67※3)しました。
また、コンパクトなボディながら、市街地では半径 0.5km~1km 程度※2の範囲で通信できる十分なパワー(最大1W出力)を備えるほか、個別呼び出し、秘話機能、音声録音再生機能など、高度な機能を多数搭載。様々な使用状況にフィットするカスタマイズが可能。さらに、地上利用に制限される 30chに加え、上空利用も可能な 5ch での送受信に対応した業界唯一の登録局用全チャンネル(35ch)実装機ですので、活用できるエリアも広がります。カラーバリエーションとして、ブラックのほかに、メタリックレッド・メタリックイエローの2色(近日発売予定)もラインナップし、合計3色で展開します。
http://www.icom.co.jp/release/20160916/
フリラjp流にIC-DPR30がすごいワケを考えてみる
新製品の紹介であれば、正直言ってメーカーの発表や、youtubeなどの動画サイトを見ていただければわかると思いますが、発売される製品については 「メーカーからユーザーに対しての提案」 という側面もあるので、フリラjp流に、このIC-DPR30の発売を読み解いてみることにします。DPR30の話題の前にIC-DPR3の話から
IC-DPR3の話をしないとIC-DPR30の話に辿りつなないので、順番を追って話を進めます。IC-DPR30も革新的な新製品であることは間違いないのですが、その前にIC-DPR3がすごい、という話からする必要があります。
「製品はメーカーからのユーザーに対する提案」ですから、その製品だけで完結していないということもあります。
今まで発売されていた製品(提案)を踏まえての新製品(提案)ということになるわけです。
IC-DPR3の偉業はズバリ発想の転換にあります。
今までは高価な「業務機」という位置づけだったデジタル簡易無線機を、比較的安価なホビーユースへと発想を転換したことで、出力1W機でありながらフリラの方に受け入れられた無線機の先駆者といえます。
これには、アマチュア機であるID-31の筐体を使用したことから、コストダウンに成功して、出力も5Wではなく1Wを最大出力としたことによって販売金額を下げて多くのユーザーを獲得することに成功しました。
他のメーカーにはない発想だったことは間違いなく、他のメーカーも、この流れに追従するかのように小型モデルを市場投入してきました。
その例は、KENWOODではTPZ-D553や、八重洲のVXD1が子rwらの製品となります。
時代の流れに先鞭をつけた名機がIC-DPR3なのですが、いまいち評価されていないのは可哀そうな気がします。
IC-DPR3からのぉ~、IC-DRP30なんです
IC-DPR3の発売された意義が大きいことはご罹患いただけたと思いますが、IC-DPR30の発売された意義を考えてみましょう。●チャンネル構成
動画サイトなどでは、デジ簡機初の「35chフルカバー」というような表現をしているようです。
もちろん間違いない表現なのですが、正確にいうと30ch+5chのチャンネル構成となります。
メーカーのプレスリリースでも「フルチャンネル」と表現しながらも注意書きも添えらてており「※1 2016年8月時点で、国内で販売されているデジタル簡易無線機(3A/3B/3R/3S)として。当社調べ。」とあります。
デジタル簡易無線の規格で、登録局でも、通常フリラの方が使用しているのは「3R」と呼ばれる規格で、スカイスポーツなどで使用される上空用の5chは登録局でも「3S」と呼ばれる規格です。
IC-DPR30は業界初の3R+3Sという、」二つの規格のハイブリッド機ともいえる無線機なのです。
●アンテナ内蔵とBluetooth装備
この二つのことからこのIC-DPR30は手で持って運用するスタイルは推奨していないことが読み取れます。
本体をポケットなどにいれてBluetooth対応のヘッドセットなどで交信する方法をメインに作られているようです。
本体からアンテナが露出していませんから、遠距離通信は想定されていないようです。
位置付けとしては「よく飛ぶ特小」という特小では飛びを足りないユーザーをターゲットにしていることがわかります。
●ライバル機はもはやデジ簡だけではない
IC-DPR30を見るとKENWOODの特小機、UBZ-S278やUBZ-S20を意識したようなデザインになっています。
デザインは使用する用途表現している場合もあるので、UBZ-S278やUBZ-S20の市場まで貪欲に狙いに来ているのがわかります。
デジ簡でありながら、ライバル機はデジ簡だけでなく、特小まで視野に入れた戦略的な製品であることがわかります。
話がとっ散らかったのでまとめてみます
IC-DPR30はIC-DPR3で達成してきた、ユーザーへの新しい提案を今回もしてくれました。その提案を具体的に表現してみましょう。
●特小で物足りない飛びもデジ簡だからよく飛びます!
●上空使用もできるので、他社のように上空用の無線機を別に購入しなくてもIC-DPR30を買えば大丈夫だよ。
●無線機はポケットに入れたまま使えるし、ヘッドセットもワイヤレスだからコードが邪魔にならないし、両手が使えるから便利だよ。
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