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link こちらはサッポロ-RX178 無銭実験局運用中 こちらはサッポロ-RX178 無銭実験局運用中 (2019/12/16 10:37:15)

feed RRS-Pi 如何なものか (2016/9/28 17:37:58)
 初期の頃は結構リモート運用に関するブログが多く、今でもその類の検索ワードでこちらのブログにたどり着いてしまう方が多いようです。
 まぁたどり着いたとしても、これと言った技術的記載は皆無なのでガッカリもいいところでしょうけどね(照)

 それでもリモート運用を開始するきっかけになったり、個別に質問は結構来ていたりと需要はあるようです。
 私の様なアパマンにとっては、夢のような環境になるんですよね~リモートって。

 じゃあ最初から一軒家に住めばいいじゃん?と思う方もいらっしゃるでしょうよ。
 私の場合、「除雪がクソ面倒くさい」という重大な理由によりマンションに住んでおりますから、多少金があろうともマンションに住むことになるんです(笑)

 さてさて、いきなり話が逸れましたが過去に私が紹介したことがあるリモート設備は、Ham Radio Deluxe(以下HRD)、RRC-1258mkIIとなります。

 今回は、実は7月から遊んでおりました RRS-Piについてお話ししたいと思います。

 細かい事は公式でアナウンスされておりますのでアレですが、PCを用いるわけじゃなく(厳密にはPCを使うわけですが)、最近話題のRaspberry Pi 2(or 3) model B(実売5~6k)とアプリケーションライセンス料(\9,800-)でリモート運用が可能になる代物。
 まー導入費用としては安いっちゃ安いですよね。
 HRDの旧版を無料でDLして、古いPCを使うってのもいいでしょうが電気代を考えたり安定性を考えるとRRS-Piの方がよろしいかもですわ。
 また、古いPCを使うとVOIPに遅延が出やすくなるので、その点を考えてもよろしいですかね。

 RRS-PiもHRDも操作側は基本的にPCですが、RRS-Piの方は標準でスマホ運用が出来ます。HRDもサードパーティーアプリケーションを用いれば可能ですけど、コントロールを出来る幅が広いのも特徴。スマホ運用に限ればRRC-1258mkII純正より操作できる事は多いですね。

 ただ、RRS-Piは対応している無線機が少ない事がアレですわ。
 実際USB接続だけで運用出来る機体は無線機側も新しくないと当然対応出来ておりませんから止む無しですけど、FTDX3000,FT-991,TS-990,TS-590,K3シリーズに限られております。
 RS-232C経由でもSCU-17(YAESUのシリアルUSB変換、音声もUSBに載せる機械、¥17,000くらい?)を経由すりゃOKって機種もあったりします。
 まぁデバイスの関係もあるでしょうけど、シリアル変換ケーブルくらいは他サプライで多数出ておりますので、数社分のデバイスを予めインストールしていてくれたりすると、SCU-17が不要になったりするんですがねぇ、、、
 最悪\2,000-くらいで「対応シリアルUSB変換ケーブル」として販売してくれりゃーいいんですが。

 AFもUSBオンリーとなっておりますけど、AFもオンボードで入出力可能なのでこちらに対応してくれると更にユーザー側としては楽になりますわな。USB経由のAFオンリーだとデバイスの関係上使えるものが限定されるんですよね(ubuntu対応のサウンドボードなら可っぽいですが)。
 実際こちらは試していないので、実は標準AFが使えるなんて事もあり得ますけども。

 また、SCU-17経由で接続可能、オーディオ接続ケーブル自作等記述がありますが、確かにわかる人はわかるんですが、そういう事をしたことが無い人にとってみれば「はて?どう自作すりゃいいんでしょ?」って事になるんでしょうね。
 YAESUと組んで、SCU-17の販売促進でもしているなら話は別ですが。

 ともかく私の場合、FT-991がぶっちゃけいつかの移動運用に、、とトランクの肥やしになっておりましたので、こいつを南区/8に設置しております。
 FT-991であれば、USB接続だけでフルコントロール可能になります。
 更にRaspberry Pi標準オプションのカメラを用いて、現場の状況もリアルタイムで確認が取れるところも、タバコの箱の一回り大きいサーバーで出来る事は◎。
 防犯カメラとは別に、常時ブラウザで操作しつつ機体のモニタリングが出来るのはいいですわ。

 実操作感ですが、初期設定のまま使用するとものすごーい遅延が発生しました。私の場合だけかも知れませんけど。
 公式では設定に関するところがあまり触れていない点が多いので、自力でアレコレやってみる必要があるんですけど、試行錯誤の結果遅延はかなり少ない感じで運用が出来るようになりました。
 また、ブラウザ運用が出来る=どのPCでも運用が出来るという点もかなりメリットが高いかと思います。私の様にメインPCがmacな人にはかなり嬉しい所。FLASHを用いておりますので、低スペック機は遅延が発生するでしょうねぇ。
 スマホですと標準ブラウザではFLASHが使えませんので、スマホ用の操作画面になりAFは別にVOIPソフトをインストールするよう公式で紹介されております。
 こちらの方が遅延が更に少なくなり、音声もよろしく思えます。PCでもそっち経由に出来るならそうした方が宜しい感じがしますなぁ

 難しい話なんでしょうけど、「フルコントロール」と記載はありますが、FT-991最大の特徴として「C4FM」の運用があるわけですが、確かにC4FM変調は出せますけど、ノード接続は出来ませんし、デジタル通信時の相手のコールサインの表示も出ません。これが出来るようになると更に嬉しいんですけどねぇ~

 全体的な使用感としては、HRDに比べると◎です。
 しかしながら、RRC-1258mkIIに比べると△程度になるかなーと思います。
 何と言っても実機操作には敵わないと思いますし、遅延程度もRRC-1258mkIIの方がホントに若干ですが少ないんですね。
 細かいメニュー設定も実機じゃなきゃ出来ない事も結構ありますからねぇ~
 上記のWires-Xのノード接続が出来ない問題の変わりに、IC-7100のRRC-1258mkIIリモートですと当然D-STAR操作は完全に出来ます。

 まーCATで操作できる範囲は限られるでしょうから止む無いのかな~って思います。
 ただ、YAESUも結構協力体制を整えているっぽいので、そこら辺はちゃんと協力しなさいよ、って感じですわ(笑)

 ICOMのRS-BA1と比べたりすると、、、、
 実は使用感はRS-BA1の方が上です。スマホで操作出来なかったり専用ソフトが必要なくらいで。また当然操作所・送信所共にPCが必要です。

 一長一短がかなりあるんですけども、リモート送信所という事を考えるとRRC-Piは使える代物かと思いますよ。
 自宅の無線機を外出先でも使いたい、なんて感じでも当然使えますし、スマホでワッチ出来るのは非常に大きいんですよ、実際やってみるとわかるんですが。

 実際所有している機種によって、リモート用の機材を揃えるしかないとは思うんですが以下の様にまとめたく思います。

○ 汎用性重視 HRD
○ IC-7100,IC-706兄弟,TS-480等のセパレート機所持 RRC-1258mkII
○ ICOM派で新しい機種所持 RS-BA1
○ FT-991,FTDX3000所持 RRS-Pi
○ KENWOOD派 用意されているなら純正ソフト

 ってなるんかなぁ~と。
 遅延云々はどうしても発生するので、解消するにはHRDとRS-BA1の場合はハイスペックPCを用意するか、それ専用PCでwin7世代以降、CPUは廉価版は避けるとよろしいかと思います。
 通信速度も当然それなりに必要と思います。実質1MB/s程度で運用可能でしょうが、安定して3MB/sくらいの環境になると遅延等は発生しないように思えます。
 よって、格安SIM等のwifiルータは避け、各社純正のデータプラン等を用いる必要があったり、当然光回線等を使えるとよろしい感じですね。

 環境次第でお勧めが変わってくるので、質問等がありましたら使用無線機・送信所側の通信環境等を出来るだけ細かくお伝え頂ければ幸いです。
 諸設定等も結構質問される事もあるんですけど、私が経験したことがあるのは
 TS-990,TS-940,TS-570,TS-480,TM-D700,IC-706mkII,IC-7100,FTDX9000,FT-991となりますので、それ以外の機種ですとわからんちーんってなるやも知れません(笑)
 小出しでリモート運用の届出を都度都度受け付けて下さった総通さん、今考えると申し訳なかったです(苦笑)都度新しい免許状の発行をして下さるもんで、、、

 フリラ各局もですね、CB帯の受信用に結構マジで使えますよ。移動運用中も。
 大半「聞こえるけど、届いてなーい」って事になりますが(笑)

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