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feed 航空機搭載 短波帯アンテナを紐解く (2016/10/26 0:01:00)
今回の記事は、航空機に搭載されている
洋上管制でメインに使用される短波帯
航空無線の航空機側アンテナについて
記事を書いてみようと思います。
2016年現在、民間/軍用共に短波帯の航空無線は、
インマルサットを主にした"CPDLC"、"SATCOM"のバックアップ的
存在になりつつありますが、何らかの原因でそれらにログインできない、
サービスエリア外ではやはり短波が最後の綱となります。
(航空機の画像は全てWikipediaからです。)

・ 軍用機 短波帯アンテナの例
対潜哨戒機 "P3-C" オライオン
イメージ 1

軍用機は大体直ぐに見て解る短波アンテナを搭載しており、
垂直尾翼 - 胴体中央に伸びている2本のワイヤーがアンテナです。


・ 民間機の場合
++ ボーイング 707
イメージ 2

民間機の多くは、軍用機の様にひと目見てどれが短波の
アンテナか分かりません。ボーイング707では
垂直尾翼の上、針の様な物が有りますがこれが
短波帯のアンテナです。
(ちなみに、機首側の小さな"フィン"状の物がVHFのアンテナです。)

++ ボーイング 777
イメージ 3

ボーイング777世代位になると、もう針のようなアンテナも
無くなり、一見して何処に短波帯のアンテナが有るか
外見からは分からなくなっています。
しかし、垂直尾翼の機首側にアンテナが埋め込まれています。
どのアンテナでも、短波帯の広帯域をカバーするため、
アンテナチューナを介して運用します。

参考として、航空機側短波無線機の
出力は100Wから400W程度で、(地上側は1kW程度)
無線従事者としては総合無線通信士、航空無線通信士の資格が必要になってきます。
(自衛隊は一部電波法適応外の特例あり。)
無線機メーカとしては、"(旧)ロックウェル・インターナショナル"が
有名で、帯域が2~22MHz、モードは通常のUSBの他
LSB, CW, AM変調が利用できる物
フォーンパッチ、HF-ACARS等のデータ通信、
軍用では暗号化したテレタイプ、セキュアボイス通信機能と
多様化する通信方式に対応した物も多く存在します。


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