無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
27MHz 受信機 AR-02の製作 Vol.03 ラダー型クリスタルフィルタ (2016/11/2 20:11:03)
LMF501で短波ラジオも出来た 、
NE612でクリスタルコンバータもできた
、となればあとはこの2つをフィルターでつなぐのみ。以前から自作記事でよく目にしていた
ラダー型クリスタルフィルタ というものを作ってみます。
大きく分けるとパラレル型とシリーズ型があるようですが、後々帯域を可変にすることも視野に入れパラレル型で製作することにしました。実はここで大きなミスを犯していたのですが、このときはまだ気付いていませんでした。
こんな感じでトグルスイッチで水晶の数切り替えたらスカート特性変わるんじゃねぇか?と考え組んでみたものの・・・例によってアンテナアナライザから信号を入力しても出力が全然出てこない。数10dBレベルで減衰しています。周波数を変えスイープしてみてもダメ。何が悪いんだ??としばらく悩みました。
後日、ネットで調べていたらラダー型フィルタの計算式を発見!
Cb={(2Ca・Fs)/Fp}-2Ca [pF]
Zb=1/(ω・Cb)
Ca:水晶端子間の容量[pF]
Cb:負荷の容量[pF]
Fs=直・並列共振周波数の差[kHz]
Fp=フィルターの帯域幅[kHz]
※Fsは水晶表示周波数の0.21%
これで狙いの帯域幅のときのCの値と入出力インピーダンスが求められるようです。早速作製したフィルターの帯域幅を計算してみたらなんと 0.39kHz (笑。そりゃ出力が出ないわけだ(^^;)
入出力インピーダンスを50Ωにしときゃいいだろう と300pFを使ったのですが、それじゃダメなんですね。
改めて計算し直したところ、C=3pFで帯域幅15kHzになることが分かったのでCを交換。手持ちのセラコンが足りなかったので容量が揃ってませんが、アンテナアナライザで11MHz近辺の信号を入力し出力をオシロで測定してみると凸凹ながらも一応フィルターっぽい感じの特性になりました。
~つづく~
execution time : 0.016 sec