ホーム >> 無線ブログ集 >> 12月1日 武蔵野市NTT技術史料館に行ってきた

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 旅する無線屋 イバラキER501 旅する無線屋 イバラキER501 (2019/12/16 10:35:59)

feed 12月1日 武蔵野市NTT技術史料館に行ってきた (2016/12/2 23:11:00)
約半年ぶりのブログ更新です。
12月1日(木曜日)久しぶりに仕事が平日休みになったので、以前から行きたかった武蔵野市にあるNTT技術史料館に行ってきました。
イメージ 1
JR中央線三鷹駅北口からバスで約10分
武蔵野市役所近くにあります。
開館日が毎週水曜、木曜の13時~17時までと開館時間が短い史料館になってます。

館内を自由に見学することもできるのですが、せっかくなので案内人の方に館内の説明をお願いしてみました。
私の案内を担当して頂いたのは、無線通信を中心に研究をしていたNTT技術研究所OBの方で、私の鋭い質問にもわかりやすく丁寧に説明して頂き、とても勉強になった見学でした。

館内には普段はなかなか見ることができない、電話交換機やマイクロ波中継所の送信機、携帯電話の基地局装置など、無線家にとっては興味のある物ばかり。
案内人の方も「無線好きの人は展示物全部見るのに10日くらいかかりますよ」と言ったくらいで、私も毎日通ってもいいくらいの展示内容です。

クロスバ交換機
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4
アナログ回線の交換機で、大量のリレーを使って回線を繋いでいたそうです。

課金情報を記録する為の磁気ディスク装置
イメージ 5
記憶容量はわずか数MBしかなかったそうです。

ISDN回線が普及し始めたころのデジタル交換機
イメージ 6

このラックでA/D変換をしていたそうです
イメージ 7

マイクロ波鉄塔の模型
イメージ 8
アンテナに繋がる導波管まで再現されてました。

イメージ 16
イメージ 17

4GHz帯送信機
イメージ 9
当時の長距離電話はマイクロ波を経由していたそうです。

4GHz帯進行波管
イメージ 10
お値段1本80万円!

マイクロ波中継局で使われていた導波管
イメージ 11
イメージ 12

東京のキー局で放送されるテレビ番組は、NTTのマイクロ回線を経由して地方局に届けられてました。
イメージ 13
今から10年ほど前まではアナログCS放送用チューナーに受信周波数を拡大する改造をして、Cバンド用のLNBを使えばNTTの中継回線が受信できたんですよね。
私も中古のCSチューナーを買って中継回線見てました。
現在はマイクロ波中継は廃止されて、光回線になっています。

今回の見学で私が一番興味を持ったのがこれ
イメージ 14
本土-沖縄間のテレビ中継と電話回線はマイクロ波の見通し外通信だったのですね。
これには驚きました。
案内人の方もこの回線設計に携わっていたようで、当時の苦労話など興味深い話をたくさんして頂きました。
イメージ 15
この回線は対流圏散乱通信(トロッポ)と山岳回折というアマチュア無線ではお馴染みの伝搬方式。
気象条件に左右されるのでかなり不安定な回線だったそうですが、これでアナログカラーテレビも伝送していたと言っていました。

60MHz帯を使っていた災害応急用電話の移動局
イメージ 18

アナログショルダーフォン
イメージ 19

ポケットベル基地局の送信機
イメージ 20
イメージ 21

携帯電話の研究は400MHz帯で始まったそうです。
イメージ 22

アナログ携帯電話の基地局装置
イメージ 23
イメージ 24
イメージ 25
イメージ 26
イメージ 27

デジタル携帯電話の基地局装置
イメージ 28
イメージ 29
イメージ 30

FOMAの基地局装置
イメージ 31
イメージ 32

PHSの基地局
イメージ 33

270MHz帯を使っていた船舶電話の基地局装置
イメージ 34
イメージ 35
イメージ 36
イメージ 37

ADSLの局内装置
イメージ 38

開館日が限られているのでなかなか行くので難しいかと思いますが、無線好きにはたまらない史料館ですので、ぜひ行ってみてください。

NTT技術史料館


execution time : 0.025 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
15 人のユーザが現在オンラインです。 (7 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 15

もっと...