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feed IP無線機ってなんだ? (2016/12/4 13:45:29)

先日、危機管理産業展2016(RISCON)に行ってきて、IP無線機というものを見てきましたので報告します。
今回IP無線機を出展していた業者はいくつかありましたが、フリラの方やアマチュアの方がなじみ深い業者、アイコムもIP無線機を出品していましたので紹介します。

IP無線機ってなんだ?

今回紹介しているIP500H/MはKDDIのLTE網からゲートウエイを通して、デジタル簡易無線機や拡声器などに音声を届けることが可能となっており、実際にアイコムのブース内ではIP500H/Mとデジ簡の交信デモとIP500H/Mからコマンドを送り拡声器への音声送信デモが行われていました。

普段は見られないラインナップがゾロゾロ

今回アイコムが出品していた製品ラインナップは、メインのIP無線機と業務ルートで販売されているデジタル簡易無線機(3R)と新製品のIC-DPR30、それとデジタル消防無線の受令機でした。
関連した製品として、IP電話用のLTEゲートウエイも展示されていました。
riscon_icom01_320
↑LTE網を使用したIP無線機をメインに来場者にアピールしていました。

IP無線機の製品は2機種

今回展示されていたIP無線機は「IP500H」と「IP500M」の2機種でした。
IP500Hがハンディータイプ、IP500Mがモービルタイプの機種です。
riscon_icom03_320
↑ハンディータイプのIP500H

riscon_icom04_320
↑モービルタイプのIP500M

riscon_icom05_320
↑IP500H/Mとセットで使用するLTEゲートウェイのIP500G。このIP500GがないとIP500H/Mの実力は発揮されないので、必ずシステムの中にIP500Gが必要です。

今回紹介しているのはIP無線機のIP500H/Mですが、アイコムは無線LANで使用する無線機もラインナップに入っているようです。

riscon_icom07_320_new

IP100Hは同一の無線LAN内で使用することのできるIP無線機なので、IP500H/MのようにLTE網に接続することはできません。
しかし、同一無線LANネットワークの中であれば距離は関係なく交信が可能なので、場合によっては特小よりも交信できる範囲が広くなる可能性もあります。

新しい技術が搭載されているぞ!

IP500H/Mには新しい技術が2つ搭載されています。(多分ほかにもあると思うんですが、係の方教えていた台のが2つということで…)
無線業界初「KDDI Module」の搭載。
これは京セラ製のLTEモジュールのKYM12またはKYM11のどちらかのLTEモジュールが搭載されている可能性があることを示唆しています。

kym11
↑KYM11

kym11
↑KYM12
もちろん、このKDDI Moduleを搭載している「無線機」は無線業界初とのことです。
次に紹介する技術が上記のKDDI Module搭載に付随する技術ですが「エアー・クローニング」の技術です。
IP無線機もある種のライセンスフリーラジオなので、ユーザーは無線機に対する知識のない方もいらっしゃいます。
そんな方のために無線機操作での設定や、パソコンでプロファイルのダウンロードやプロファイルの編集といった煩わしい作業から解放される技術です。
システム管理者の方が、IP無線機のシリアル番号ごとに設定シートを提出することで、LTEの電波で、それぞれの無線機が自動で設定されるというものです。
ユーザーは無線機のオペレーションに専念できるというものです。

カタログで発見した気になる記述とは

IP500H/Mのカタログで気になる記述を発見しました。

ip500_catlog_512

上記の図は、IP500H/Mのシステム概要をイメージ化したものです。
気になる部分は右下の部分の「特定小電力トランシーバー」と書かれている部分です。
この場合の「特定小電力トランシーバー」というのは、アイコム製の特定小電力トランシーバーであることは想像できますが、ある意味、アイコムの特定小電力無線機はインターネットへの接続を想定した技適を取得している可能性があるということです。
アイコム製特小機のeQSOやエコーリンクへの接続の可能性が浮上してきました。

RoIPゲートウェイってなんだ?

今回のIP無線機を紹介するにあたって注目したデバイスがあります。
それはRoIPゲートウェイと呼ばれている製品です。
RoIPとは比較的新しい言葉ですので、この機会の覚えておきましょう。
RoIPの前に、VOIPの説明からです。
VoIPとは「Voice over Internet Protocol」の略語で音声データをインターネットを通じて伝送するための技術です。
VoIPに対してRoIPとは「Radio over Internet Protocol」の略で、インターネットを使用して、無線の音声データーを伝送するための技術です。
具体的な製品の型番は「VE-PG3」となり、アイコムから発売されています。
簡単に説明すると無線機をインターネット回線へ接続するためのインターファイスとなります。
フリラとしての注目点は、アイコムでVE-PG3の商品紹介ページを見るとIC-DPR6をサポートしています。
これから読み取れるのは「IC-DPR6はインターネット接続を前提とした技適を取得している可能性がある」ということです。


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