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DJ-R100Dとハンドマイクの影響 (2016/12/19 21:11:34)
IC-4100Lほど実用感度が悪いわけでも無いのですが、20Dよりも癖のある気がする100D。
1番苦手なのが"人の手"なので、運用スタイルとしては、出来る限り「手に持たない(若しくはベルトクリップを持つ)」のが良い様です。
ただ、せっかく工夫して手に持たない様にしても、ハンドマイクを使ってしまうと、どうも(共振特性が変わるので)「ダメな気がする」わけです。
その漠然とした感覚を、数値化してみました。
■実験方法
・懲りずに部屋でやります。
相対比較なので、まあ良いでしょう。
・特小は、フローリング床から給電点75cmHで設置、そこから3m離れた所に同じ75cmHのアンテナとスペアナを"正確に"(笑)設置します。
・特小(100D)は中継器モードにし、手放し送信可能にします。
・電界強度測定は100回計測平均化処理します。
・上記条件で、
本体のみ、
ハンドマイク有り、
ハンドマイク+フェライトコア、
本体手持ち
を比較します。
■実験結果
本体のみ 0dB -基準
+ハンドマイク -1.5dB
+ハンドマイク+フェライト-1.2dB
本体手持ち -2.5~-3.5dB
■まとめ
結果は、やはり特小本体に電源線等、何かしら接続されると性能低下がある様です。
しかしながら、本体手持ちするほどの低下は認められませんでした。
逆に手持ちの場合、手を近づけるだけでは殆ど変化しませんが、握る(=誘電体を密着させる)とスッと電界強度が下がります。※1
また、ハンドマイクのプラグ以降のインピーダンスを少しでも高めたらどうか?と考えて入れたフェライトコアの効果は、「おまじない程度」の様です。
何れにせよ、以前検証実験した時と同じで、「外部電源線を付け、そこに誘電体を近づけるとダメ」な裏付けにも少しなったかと思います。
ただ、今回の実験で残念だったのが、運用スタイルとして極普通の「ハンドマイクを握る」が、微妙に位置が動いてしまい、どーしても上手く測定出来ませんでした。
本体をガチ握りするほど下がらないで欲しいと願わんばかりです。
■次回は
さて、次の週末はクリスマス。いや関係ないか。
次の週末に時間が取れれば、特小の上下方向による優位性をフィールドにて調べたいと思います。
(アップしていない実験もいくつかやっているが、明確な差異が認められない)
仮に「逆さが良い」なんて結果が理論証明出来たら、なかなかの裏ワザになるかと思います!(^^)!
※1
握った時に電界強度が落ちるのは、本体側にも高周波電流が流れている証拠でもあり、人体と言う誘電体の影響を受け共振特性が変わった為かと思います。
この人体の影響は、一般的に携帯電話では6-10dBの低下と言われています。
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