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特小 アンテナ上下と優位性のフィールド検証-その1 (2016/12/25 18:25:45)
年末にきて、ようやくスイッチが入った特小関連。
一番やりたかった検証でもあり、多分今年最後になるであろうフィールド実験を行いました。
一番やりたかった検証でもあり、多分今年最後になるであろうフィールド実験を行いました。
■目的
表題の通り、特小の上下方向と優位性について明らかにし「特小上下論争に終止符を打つ」なんて…(笑)
■実験1(高低差有り)
高所での運用を想定した実験です。
特小本体から電源線を引き出すと、ラジアル効果も出てややこしくなってしまうので本体のみです。
■実験1-条件
中継器(DJ-R100DL)を高台に設置。
中継器(DJ-R100DL)を高台に設置。
ちなみにここは崖っぷちですので、がけ下から見ればかなりの高さがあります。
受信側は堤防上のモービル基台に設置したアンテナにて。
受信側からアクセスし、中継器の電界強度を測定します。
鉄則その1:”電波で言う”完全見通しである事
この手の実験は、フレネルゾーンが第一フレネル、できればそれ以上の高次フレネルまで確保できる、真の完全見通しであり、光学的な見通しではないことに注意です。
今回は、送受信互いの第一フレネルゾーン(約13.3m)は余裕で100%確保出来る状態です。
鉄則その2:送受信側ともに、給電点は動かさない。
受信側はつい動かしてしまいがちですが、距離と高さによるハイパターン影響が大きいので、動かしてはいけません。
今回の実験では、給電点は正確に、かつ変化しない様に、3mのポール先端に固定します。
受信側は、完全見通しの鬼怒川河川敷堤防のモービルにて行い、車は微動も許さずサイドブレーキに加え輪ドメもします。
計測系統は、ルーフサイドに立てたアマチュア無線のアンテナ+スペアナにて電界強度を測定します。
上記測定条件で、中継器モードにした100Dからの電波を各々3回ずつ測定します。
2点間は
2点間は
直線距離:891m
高低差 :30m
です。
■実験1-結果 すべて3回計測平均値
①正常方向(アンテナが上)
■実験1-結果 すべて3回計測平均値
①正常方向(アンテナが上)
中継器3mH : -78.14dBm
・参考・
中継器2.5mH: -81.55dBm
中継器2.0mH: -85.88dBm
②逆方向(アンテナが下)
中継器3mH : -75.30dBm
・参考・
中継器2.5mH: -77.10dBm
中継器2.0mH: -76.02dBm
・参考・
理論上計算値: -77.64dBm アンテナゲインが推定値ですが、よく合っていてビックリ。
■実験1結果まとめ
衝撃的でしたが、測定誤差を加味しても「下向きが良い」結果です。
?過ぎたので、給電点一をXYZ方向各々±5cmほど動かしましたが、劇的な変化はないので、わずかな位置ズレの影響ではなさそうです。
~いったん休憩~
勘違いしやすいのですが、dB数値の平均化計算は単純に足し算割り算では間違いです。一度真数に直さなければいけません。
ゆえに計算が面倒で疲れてしまいました(笑)
お腹も空いたので、一旦ここで区切ります。
その2へ続く・・。
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