ホーム >> 無線ブログ集 >> 特小 アンテナ上下と優位性のフィールド検証-その3

無線ブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link 合法CB/特小(ミヤギKI529/1)とアルファードハイブリッド 合法CB/特小(ミヤギKI529/1)とアルファードハイブリッド (2019/12/16 10:36:49)

feed 特小 アンテナ上下と優位性のフィールド検証-その3 (2016/12/27 0:01:00)
技適機作り記事と同じで、終わらせる気あんのか?とお叱りを受けそうですが、すみません、マイペースでやらせて頂いております。
という事で、その3です。

■テスト環境の"やっちまった"
今回のフィールド検証では、アンテナ下向きに優位性が認められる結果になっています。
本当にそうなのでしょうか?

今回、ミスったと思うのは「ポール材質」。
ホームセンターで買ったのぼり旗ポール(スチール製)を使っています。
どうも、このポールとアンテナが近接過ぎた可能性があります。
イメージ 1


■近傍金属の影響
電波は目に見えないので、厄介です。
分布を見える化する為に、今回もシミュレーターに頼ります。

①正常方向(アンテナが上)
まずは自由空間(MMANA-GAL)
イメージ 2






















イメージ 3




















まぁこんなもん。
次は、地上高3mH。
イメージ 4






















イメージ 5




















②逆方向(アンテナが下)
 こちらもまずは自由空間から
イメージ 6





















イメージ 7




















既に、ポールの影響が出始めてます。
次に3mH。
イメージ 8
イメージ 9









































もうぐちゃぐちゃです。

正常方向の様に、基板横方向にも電流が流れている領域がスチール棒と重なる場合と、逆方向の様に、縦方向のみ電流が分布する領域がスチール棒と重なるのでは、影響度合いが大きく異なります。

逆方向にすると、思った以上にポールに電波が乗ってしまう様であり、そのポールからの再放射影響が出てる様です。
(整合はムチャクチャですが、ゲインがしれっと上がってます。ただし、絶対値は気にしてはいけません。相対比較で見てください)

■もう一つの影響
更には、実験1では、ポールを構造物へ固定しましたが、実験2ではポールを手で持っています。
その影響が強く出て、測定結果が大きくバラつき不安定だった原因と思われます。

とにかく、ラフな検討で導電体を近傍に置いてしまった事が、理論と離れた結果を生んでしまった様です。


■結論
結果から言えば、フィールドテストは厳密な条件では無かった。
ここまでで言えることは、
・無線機単品では、明らかな上下差は認められない。
・但し、周辺の金属による影響を受ける場合には、優位差が生じてしまう。
従って、レピータ(仮設も含む)等で設置する場合、周辺との干渉が管理できないため、金属ポール等の垂直部分とアンテナの並走区間が短く出来る上向きが望ましい。

と判断しました。
ちなみに、ガチで検証出来るならば、逆さにしてポールとの位置関係を調整する事で、優位性のあるレピータ設備になると思います。
ただし、指向性が出てくる事になります。

最後に、常設レピータの様に電源線を出した場合は、その電源線にもRFが乗ると思います。
もうその時は…(+_+)です。

execution time : 0.017 sec
サイト内検索

メインメニュー

ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失


オンライン状況
106 人のユーザが現在オンラインです。 (106 人のユーザが 無線ブログ集 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 106

もっと...