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特小実験で感じた事 (2016/12/30 0:20:36)
■私の限界
前回迄で、一通りの実験検証を終えた特小上下の優位性。
厳密に測定すべく、やれるだけの事はやったつもりですが、ケアレスチョンボもあり、かなり中途半な結論で申し訳なかったと思います。
ただ、正直私の知識技量ではこれが限界です。
■きっかけ
さて、今回の案件、元々はローカル局から頂いた情報がトリガーです。
そのネタ、どなたかが検証し、「色んな条件も含んで」その結論に至ったのかも知れませんが、下向きが良いらしいだけが独り歩きしてる感がありました。
いわゆる都市伝説的な話かと…
という訳で、やってみるしか無いでしょ…と。
■感じた事1
で、色々やってて思ったのが、思い込みがあったのでは無いか?という事。
私の妄想ですが、逆さにすると下向き仰角が出るというのは、
「無限大グランド中に立つモノポールアンテナの仰角パターンが、ハンディー機でも出る」
と言うイメージからであり、ひっくり返すと下向きに出ると考えたからではないかと。
実際には、周囲影響を無くせる電磁界解析だと、この位の波長とサイズにおいては垂直ダイポールに"近い"パターンであり、上下差がほとんど無い事が多い様です。
■感じた事2
実測はとにかく難しい事、です。
電波伝搬は、ありとあらゆる条件の基、回線が成り立ってます。
それぞれの影響やその度合いについては、先人達の多大な尽力により数値化、算出式化されています。
が、現実の世界では、多くの条件が複雑に絡み過ぎ、最終的には秦式やCOST231-WIの様な、近似式に終着するわけです。
何れにせよ、正確に上下優位性を測るというのは想像以上に難しかった、という事です。
■結局のところ
電波は目に見えないが故に、色んな事が言えてしまう怖さがあると思います。
特にフリラは「あとちょっとで繋がるのに~」と言う瞬間が余りに多いので、少しでも良い条件にしたい思いが、噂を含めた情報交換を活発にする理由なのかもしれません。
事実、そんな話を聞いていて「なるほどね~」と思う事が沢山ありますしね。
ただ、間違いなく言えるのは、固定観念にとらわれず、出来るだけ沢山のネタを持ち、
「その瞬間、ベストを尽せ~!」
でしょうか。
やってみなくちゃ分からないし、やって初めて知る事も沢山あるわけです。
先駆者達の多大な努力に感謝しつつ、その知恵を知り、実際に試す事で、趣味はさらに楽しめるんだな、と感じました。