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図鑑形式 の元素紹介書籍 "美しい元素" (2017/3/14 0:02:00)
近くの行きつけ本屋さんで見つけた書籍です。
カラー刷りの元素周期表が付録で付いてきます。
実際の元素はどの様な形で産出されるのか
物理/化学的性質、使用用途等ある程度踏み込んだ記載のある書籍です。
周期律表に、記念すべき日本の名前が付けられた"ニホニウム"も掲載。
今年は、周期律表を実らせたロシアの化学者"ドミトリー・メンデレーエフ"
没後110年に当たる年です。ぜひ元素に目を向けてみてください。
+ 追記 周期律表の歴史
古くから(古代ギリシャ時代)物質を構成する
最小単位は何か?という問に対して数々の偉人が解を出そうと試みています。
記録に残る最古の例は"デーモクリトス"が
"万物は元素から成る"との仮設を立てた事があり、
これはどちらかと言えば思考実験、哲学に近い考え方でした。
時代が流れ、近代ヨーロッパの"ラヴォアジエ"が
化学原論と銘打った書籍で33の単一物質を記載し、
(今では元素とは言えない"酸化カルシウム等が含まれています。)
ニューランズが"オクターブの法則"と名付けた元素を
原子量順に並べたものが出てきます。
ニューランズの法則は、当時学会から冷淡な態度しか帰って来ず
"では元素をアルファベット順に並べてみるか"と返事した学者も居たようです。
メンデレーエフが決定打となったのは、将来発見されるであろう
元素の物理学的特性を、見事的中させた事に有ります。
例えば、当時"ゲルマニウム(Ge)"は発見されておらず
"エカケイ素"と呼ばれていましたが、実際発見されて
メンデレーエフの予想した数値とほぼ誤差範囲で一致しているため、良い例として語り継がれています。
また、各元素の発見に関して今では歴史の中に埋もれている
錬金術やフロギストン説に関与した、有名無名の人々が関わっている点も注目に値します。
現代では、素粒子まで考慮する必要のなる元素の数々。
これからどの様に発展していくか、学生時代化学を勉強した一人として楽しみです。
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