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feed 舶来居酒屋 杉の子 ~函館の老舗BARは想像した通りの心地よい空間でした (2016/10/6 9:59:25)
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先月、函館へ出張した際に以前から行きたかった老舗のBARを訪れることが出来ました。
そのお店は函館駅から正面方向に歩いて5、6分、路面電車の通りから左に少し入ったところにありました。
『函館の杉の子』 といえば、旅好き、酒好きの間では地元の人たちに限らず全国的に有名なBARです。

~昭和33年の師走、先代の知り合いがバナナの室(青いバナナを熟成させる倉庫)を持っていて、その室を改装してお店にしたのが始まりなんですよ。~

開店時間を少しだけ回ってからカウンターに腰掛けた自分に、店主の元子さんはそう語ってくださいました。

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午前中、東京で仕事をしてから函館に向かい、ホテルにチェックインしたばかりで喉が渇いていたのでジントニックをオーダーしました。

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お店のルーツ、移転に際しての思い出話から函館の今昔を肴にしてグラスを傾けます。
ボトル棚の上にある ツバメのパネル は今のお店が、地元で有名な ラーメン店「汪」 さんであったことの名残です。
杉の子、汪さんともに地元のみならず大勢のファンから愛されたお店だったのですね。

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隣席には少々呂律が怪しい愉快な常連さんと釧路出身の65歳のライダーさんに挟まれて、楽しい会話に時間を忘れてしまいそうです。(ライダーさんはC110というちっちゃなバイクで今日、札幌からトコトコ走ってきたそうです)

お酒も大好きな 「ストラスアイラ12年」 にチェンジ。
ブレンデッドウィスキーである シーバスリーガルのキーモルト のひとつです。

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ストラスアイラを何杯かお代わりしてふと両隣を見るとお二方とも同じものを飲んでいます。
「ラムハイボール」 という名のそのカクテルは、杉の子が創業当時から美味しいカクテルを安くたくさんの人に飲んでもらおうと出しているドリンクだということを教えていただきました。
そんなことも知らずに自分の好きなスコッチばかりを飲んでいて大変失礼しました。
早速、ラムハイボールをオーダーしてアルバイトに入った若いバーテンさんが差し出してくださいました。
うん!美味しい!
少し甘めのリキュールを強炭酸のソーダがしっかり形作ってくれています。
これだけ美味しくて250円!
10杯飲んだって2500円。
釧路の壮年ライダーはお会計1000円払ってお店を後にされました。ノーチャージなんですね。

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バーテンさんは今年函館に来たばかりの 北大水産学部の3年生
翌日札幌でTP7さんに聞いたところによると、歴代のアルバイトがそうなんだとか。
学生生活の話や将来の話など自分の倅のことと重ね合わせて興味深く会話させていただきました。

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ついつい長居をしてしまいました。
初めてのお店でしたがとても居心地の良い、昔から通っていたような錯覚をしてしまう、不思議なBARでした。

いつかまた、近いうちに再訪したいなと思わせてくれた、とても思い出に残るお店でした。






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