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feed 20170325 IC-DPR3/ID-31用ファン付外部電源供給器2 (2017/3/25 1:37:55)
ICOM  IC-DPR3/ID-31用ファン付外部電源供給器製作のつづき

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前回は乾電池ケースを加工するところまででしたが、今回は冷却ファンと市販の降圧DC-DCコンバーター基板等を組み込み完成します。結構上手く収まりました。


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完成したIC-DPR3/ID-31用ファン付外部電源供給器をID-31に装着したところ。ベルトクリップの取り付け可能です。

ID-31の外部電源端子からは安定化電源やモービル電源からDC12Vを入れることができDC-DCで降圧する必要はありませんので、冷却ファンだけ有効に使うような使用法がいいかも知れません。でもID-31はハイパワーで使用するとすごく熱くなりますので冷却ファンは欲しいところです。

逆にIC-DPR3は1W機ですのでそんなに熱くなりませんのでファンの必要性はないかも知れませんが、外部電源端子がなくバッテリーパックの端子から降圧して供給する必要があります。



製作の要点

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まずは小型の冷却ファンの位置を決めて取り付け、その下に市販の降圧DC-DCコンバーター基板を組み込み配線していきます。降圧DC-DCコンバーター基板はAmazonやヤフオクなどでも入手できるmax3Aの安いものです。乾電池ケース内のリブや不要部分は前回記事で削り取り済みですが、乾電池ケース内は背に行くほど幅が狭くまりDC-DC基板の幅では収まらずに部品がケースより2~3mm出てしまっています。


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そのままでは収まりませんので、DC-DC基板を左右から2~3mmずつ切り詰めて乾電池ケースの形に合うように斜めに削りました。これで乾電池ケースにピッタリ収まりました。


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IC-DPR3に乾電池ケースを付けるとリグが自動判定して出力がローパワーに固定されてしまい設定を変えられ幕なってしまいます。そこでリグに接触する3つある電極の真ん中のS端子とマイナス端子がつながっている部分をカットしてS端子とプラス電極の間に適当な抵抗を入れます。そうすることでリグはリチウムバッテリーパックが装着されていると判定しパワー切り替えができるようになります。

ファンの左上がバイメタル式サーモスタット(サーモスイッチ)で40℃でスイッチが入りファンが回るようになっています。サーモスタットを支えているファンにネジ留めされているステー金具は1mm厚アルミ板から切り出しました。サーモスタットはアルミ板ステーに1mm厚クッション両面テープで接着してあり、リグに取り付けた時にクッションの弾力でリグ背面のヒートシンクに押し付けられるようになっています。取り付け位置としてはリグ背面のこの辺りが結構熱くなります。

リグへの供給電圧はDC-DCコンバーターで8Vに設定してあります。そして冷却ファンの電源はDC-DCコンバーターの出力側の8Vから取っています。12V用のファンですが8Vで回すことでとても静かに回ってくれます。

保護用のヒューズはDC-DCの入力側と出力側に2本、それぞれ3Aのヒューズを設置しました。スペースがありませんのでヒューズの両端にリード線を直接ハンダ付けしてあり、絶縁用の半透明チューブを被せてあります。もしヒューズが飛んだ時のヒューズ交換は手間ですが、リグを壊してしまうことに比べれば大したことではありません。過去にIC-DPR5の内部ヒューズを飛ばして20k近いとても高い修理代を払いましたのでヒューズは必須です。


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電源入力はコードに付けたDCジャックから。ケースにジャックを直接付けるよりコードに付けてフレキシビリティを持たせた方がいろんな運用シチュエーションに対応できるので私はいつもそうしています。

冷却ファンを留めているM3のナットを仮留めのSUSから最終的に手持ちの真鍮製のナットに変更しました。理由は電極の金色とマッチして綺麗だからです(笑)

DCジャックは市民ラジオや他の無線機器と電源を共通化するためAI46が標準的に採用しているセンターマイナスのDCジャックを採用していますので、固定やモービルだけではなく市民ラジオやDCRで使っているエネループ10本パックやニッケル水素電池やニカドバッテリーパックも全て使えます。


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改造した乾電池ケース底の吸気口。冷却ファンが回っていなくてもここから吸気し暖められた空気は内部を上がってファンの排気口から自然排気されます。もちろんファンが回ると強制空冷になります。

ID-31をハイパワーで3分間ほど連続送信するとサーモスイッチが入り冷却ファンが回りだし、しばらくすると冷えたようでファンは自動的に止まりました。


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左は以前製作して現役使用しているIC-DPR5/6用5A電源供給器、右のIC-DPR3/ID-31用ファン付外部電源供給器に比べると随分と中が空いている。部品構成、回路的には基本的にこの2つは同じです。

市販のDC-DC基板とファンを組み込むだけですので難しい電子知識は必要ありません。一番手間がかかったのは乾電池ケース内の不要な部分を削り取って冷却ファンの排気口を綺麗な円に開けることだったでしょうか(笑)



過去の関連記事

↓IC-DPR3/ID-31用ファン付外部電源供給器1

↓アルインコ DJ-DP10用電源供給器の過去記事

↓市販のDC-DC基板を使ったIC-DPR5/6用外部電源供給器の過去記事

↓三端子レギュレータを使ったIC-DPR5車載電源供給器の過去記事

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