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feed クラシック音楽における初PCMデジタル録音盤 スメタナ四重奏団のCD (2017/3/24 0:03:00)
私がクラシックを始め、音楽に親しみだした時代は
LP, EP盤、オープンリールにカセットテープと
アナログ記録が当然ながら主立っていて
耳にはしていましたが、"デジタル録音"は
だいぶ将来の話と思っていました。
そんな中、クラシックでは世界初となるPCMデジタル録音に
出会い、今でも愛聴盤として大切に持っています。

イメージ 1

・ モーツァルト作曲 弦楽四重奏曲 第17番 "狩" & 第15番
・ スメタナ四重奏団
・ 1972年4月24日~26日 東京、青山タワー・ホールでのデジタルセッション録音

日本コロムビアが開発した、PCMデジタル録音機"DN-023R"によるものです。
"DN-023R"を少し紐解くと13bit/47.25kHzのスペック、録音メディアは懐かしい2インチVTRを
使用し当然ながら装置は大掛かりで写真を見ると、大きな箪笥程は十分にあるでしょう。
当時の技術者達は、この装置の出来具合を確認しようと
スメタナ四重奏団を日本へ招待し、この歴史的な世界初PCMデジタル録音が出来上がりました。
2017年現在聴いても、全く違和感の無い仕上がりになっており完成度の高さが容易に解ります。
今では当たり前となった、デジタル録音の最初期が残っている事自体
歴史に残る偉業ですし演奏は高貴な雰囲気が感じられる名演で
これからも聴き続けたいレコーディングの一枚です。


+ "DN-023R"の写真と当時のエピソードは、以下のデノン公式Blog記事に詳細な記載が有ります。

・ 最近のデジタル録音に思う事
PCM方式は、"可逆性"が有るためアナログ方式と比較して
遜色の無いレヴェルまで音質が上がっていますが
mp3に代表される"非可逆性"方式は当方が感じている事ですが
クラシックの様なダイナミクス & 繊細さが必要とされる音楽には向いていないと思っています。
(断っておきますが、当方"アンチ非可逆圧縮"ではありません。hi.)
ここはデジタルデータの容量を採るか、音質を採るかの2択ですから
聴く人の好みやジャンルが重要なファクターです。
こんな事を書き出すと"DAT", "MD"も有ったなぁ、と懐かしんでいます。

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