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link みやぎFS43 みやぎFS43 (2019/12/16 10:35:09)

feed 特小について (2017/7/9 5:25:15)
ローカルの、イバラキOH501局が特小に興味が有るとの事なので、Es シーズン真っ只中ではありますが、特小について、改めて私の体験を踏まえて私感でレジャーとしての特小の話をします。

まず、特小は、単信とレピーターモードの2つの楽しみ方が有りますので、話を2つに分けて話をします。


(前提。特小はロングアンテナで、数千円で買える物では無く、アルインコ、アイコム、ケンウッド等の高級グレードの特小機を使う事を想定しています。)
主に、アルインコのレピーターモード付きのロングアンテナタイプの機種で想定します。
確かOH501局はアルインコのロングアンテナタイプの機種をお持ちではなかったかと。


その前に。

そもそも飛ぶの?
10mwと言う小電力。
飛ぶ訳無いだろう。
が、私の最初のイメージでした。
422MHzと440MHz帯を使ったUHFですから、電波に直進性があるのは理解しています。
アマチュア無線が433MHz帯に有りますので、10w、20wを使って、高利得なGPや八木を使えば、簡単に関東一円とのQSOは出来るのは知っていました。
しかし、内蔵ホイップアンテナのみで、かつ10mw出力。正直、飛ぶとは思えません。

と、最初は思ってました。

結果
平地では数百m位、見晴らしが良い田んぼなどだと2-3kmは単信で飛ぶ。

しかし、単信で、この距離だと相手が居ないので、使ってもつながらないのが現状です。
しかし、貴局とならばQSOの可能性は有ると思ってます。


私は今でも特小を家庭内のインカムとして利用していますが、田舎のこの辺では、まずつながる相手がいないので、宝の持ち腐れになっています。

ゆえに、普通使いでは、やはり店舗内、道路工事、病院内、ガソリンスタンド、飲み屋の呼び込みと店内での連絡用。
などなど。
業務主体に使われているのが一般的で、正直あまり飛びません。





実際には?
単信
平地や住宅地ですと、家の半径百m~2km位の範囲で飛びます。
鉄筋だとまず室内からはそうは飛びません。
木造で半径1km、見晴らしが良いと半径2kmがやっとです。



しかし❗
山に上ると話は別❗(若しくは相手が山にいると)
特小は飛びます❗

単信で、我が家の窓から筑波山移動局とQSOした事が有ります。
かなりシグナルは弱いですが、見通し先の山となら、一気に通話の可能性は上がります。

ですので、単信モードを楽しみたいならば、筑波山、子授け地蔵、朝日峠などに移動すると、関東平野外周の山々に移動しているフリラ局とQSO出来るチャンスは有ります。
30~50km位は楽に飛ぶと思います。
相手も山岳移動なら、50-100km位の交信も可能です。

しかし、これはかなり高度なテクニックと忍耐力を必要とします。
山に登ると、見晴らしが良くなる分、通話距離が大幅に伸びますが、その分、業務で使っている人の会話も入るので、混信が沢山聞こえてしまいます。

また、普段、山で特小を運用している局がいるか?と言うとなかなかいません。

ですので、狙い目は、直近ですと、今月、夏の運用日、通称「SV: サマーバケーション」の日が狙い目です。
多くのフリラ局が、この日は朝から晩迄運用します。
特に、早朝4-6時は狙い目で、業務の混信が少なく、かつ、例えば富士山山頂、神奈川県の大山、埼玉県の堂平山、福島県と茨城県の県境にある八溝山、日光の奥にある男体山など、山岳移動される局が早朝から特小単信でDX QSOしようと狙っていますので、こちらも、出来るだけ見晴らしの良い田んぼ、または、筑波山系に上るとDXをQSOが体験出来るかもしれません。





次にレピーターモード

レピーター(中継局)を経由して通信距離を伸ばす方法が有ります。
過去、私はアルインコのDJ-R20Dをレピーターとして屋根に設置していましたが、相手が居ないので、今は降ろしています。

OH501局とは、このレピーターモードを使ったQSOが可能性が高まります。

特小レピーターについては、より専門的に運用なされている局が沢山いらっしゃるので、そちらを検索してみて下さい。




そもそも、
レピーターとは。


例えば、私と交信相手Aさんがいると想定します。
私とAさんと、直接単信モードでは距離の関係や見通しの関係で交信が出来ません。
しかし、仮の話として、私のいる場所から、少し離れた場所に高いマンションが有ったとします。
そのマンションに住むBさんは、ベランダに特小レピーターを設置しています。
私からBさんには単信でも繋がります。
また、Aさんがいる場所からBさんのマンションへも、単信でつながるとします。

この場合、レピーターモードにして、私はBさんのマンションに設置されたレピーターにアクセスします。私のいる場合からBさんのマンションへは電波が届くのは確認済みなので、Bさんのレピーターにもアクセス出来ます。
すると、私の声は、Bさんのレピーターを経由して、Aさんがいる場所迄届くのです。


これを応用して、
レピーターをもっと高い場所に設置するともっと広範囲でQSOが可能となります。
しかし、当然ながら広範囲に飛ぶと言う事は、それだけ多くの混信も与える可能性が有ります。
アマチュア無線と違って特小は、業務等でも数多く利用されているので、広範囲に飛ぶレピーターは、都市部に近いエリアでは、ちょっと考えなくてはなりません。

レピーターを使うと理論上は、単信の倍の距離との通話が可能になりますので、山岳移動の際臨時特小レピーターが設置される場所が有りますので、是非チャレンジしてみて下さい。
100kmを越える相手との交信が出来たりします。

しかし、特に都市部における特小レピーターについては、私は少し課題が有ると考えています。
ちゃんと許可を得て設置されているなら良いのですが、常設レピーターの中には、設置許可を得ていない場合も有ると思っています。
山岳移動のその日数時間設置の特設特小レピーターなら問題は無いでしょうが、とにかく高地に設置した特小レピーターは驚くほど良く飛ぶので、通話が楽しめる反面、混信を与えてしまう可能性も有るのです。
特小も、従来のアナログ式から、デジタル特小へと、方式が変わって来ましたので、デジタルモードならば、秘話コードを掛けるなどすれば対策は可能ですが、電波そのものは変わらず出ていますので、混信になってしまうのは変わりません。

私の持論としては、特小レピーターの場合は、特設の山岳移動局は別として、あまり遠くの局との
望まず、数kmの範囲内でQSOが出来る屋根上の特小レピーターが良いと最近は考え直しました。


私の場合、近隣に高いマンションやビル等に許可を得た上で特小レピーター設置したいのですが、田舎で有る為、高いマンションもビルも無く、また交信相手局もいないので、特小レピーターは数台有るのですが、使えて無いのが悩みですね。





ダクトによる単信モードでのQSO

余談ですが、特小もダクトと呼ばれる地上数百mに発生する対流圏反射でのQSOを狙う局が多数いらっしゃいます。
ダクトの中に入ると、数百km先とのQSOがなされた実績が有りますが、ダクトは発生する場所、時期の問題が有り、相当に高度なテクニックを要します。





参考迄に、特小レピーターを立ち上げました。
アルインコ表記、3A-L17/08にて窓際レピーター設置しました。
アクセスしてみて下さい。
プープー、ピピッ!となればレピーターへアクセス出来てます。

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