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違法局キャンセラーの実験 その2 AF編 (2017/7/10 20:47:03)
メイン/サブの2つのアンテナで受信した信号をMIXすることで打ち消し合って強い信号を消してやろうという違法局キャンセラーですが、大きな弱点(?)がひとつ。それは ”既存の市民ラジオのリグに組み込むことができない”
という点。アマチュア無線機であればアンテナコネクタがあるので何の問題もありませんが、市民ラジオは当然ながらコネクタがなくロッドアンテナのみ。従って市民ラジオ運用でキャンセラを使おうとすると、
①キャンセラを組み込んだリグを自作する
②既存のリグにキャンセラを組み込んで新技適取得
③受信のみアマチュア無線機を使用、という3パターンになるかと思います。
個人的に③は反則というか、あくまで市民ラジオのリグで送受信ともおこなってこその市民ラジオだと思うので却下。①と②は技術的なハードルはもちろんですが、そもそも法規制的に受信専用のサブアンテナが認められるのかどうかも分かりません。
そこで閃きました。そうだ、AF段でやれば良いじゃん!
2台のリグからそれぞれ外部スピーカー端子もしくはイヤホン端子でAF出力を取り出します。で、片方のみ位相を反転させて混合すれば消えるんじゃないか?ノイズキャンセリングヘッドホンと同じようなもんですね。これなら 外部スピーカー出力端子さえあればどんなリグにも使えます
。面白そうだ!ということで早速実験。
とりあえずの動作確認ということで定数はあまり考えずに適当にやってますのでミスマッチ等あるかと思いますがご容赦を(^^;
リグAからの音声はレベル調整の10kΩVRを通ってLM358のミキサーへ。リグBからの音声は位相180°反転、レベル調整の10kΩVR、位相調整(0~45°)を通ってミキサーへ。電源は9V(角形電池)です。出力はLM386アンプで増幅してスピーカーを鳴らします。
フィールドテストの様子。真ん中のタッパーが試作品です。
ひとまずFT-817とポケットラジオで地元のFMラジオを受信して動作確認してみたところ、位相を反転させると音量も音質も明らかに変わるのは分かります。・・・が、RF版に比べると効きが弱い。フィールドでもテストしてみましたがやはりオッサンのだみ声を消すことができない。AFならオペアンプ位相反転してMIXしてやりゃ消えるんじゃね?な~んてナメてましたが甘かったようです(^^;
こちらも要継続検討ですね。(※後にオシロで確認してみたところ、位相調整(0~45°)の部分はVR回してもほとんど位相が変化してませんでした。なのでほぼ180°です^^;)
aitendoでノイズキャンセリングモジュールなる怪しげなものを見つけました。AF帯域でやるならコレを使ってみるのも良いかもしれません。
execution time : 0.015 sec