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feed IC-4300Lはダメなのか? (2017/7/26 18:52:24)
■IC-4300L 2way 100kmのカベ
特小運用時、毎回IC-4300LでのDX-QSOにお付き合い頂いているのが"東京HM61局"と"とうきょうAR705局"。
毎度毎度 工夫をしながらチャレンジしているものの、DJ-R100Dに圧倒的な実力差を見せられ、なかなか記録更新には繋げられず、毎回申し訳無いなぁと感じています。

この「飛ばないリグ」のレッテルを貼られた4300Lが"どうにも飛ばない理由"を、SVを週末に控えた今、考えてみました。

*もちろん、いつもの如く、合っているかはわかりません。
 根本的に違う様であれば、ご指摘のほどをm(_ _;)m


■4nec2
検証に使ったのは、アンテナシミュレータの4nec2。
普段はMMANAやMMANA-GALを使い、それらに比べると、fortranベースなのか?かなり使いづらい所があります。
とは言え、地面のパラメータを入力Zに反映出来、放射効率も算出出来るので、今回はこちらを使います。


■検討条件
リグのモデリングは単純にします。
また、比較の為に100Dも考えます。

【共通】
・アンテナ高さは、5mと1.4m(手持ち想定)
・地面誘電率等は、real groundのmoderate。

【R100D】
・422MHzのフルサイズ垂直DP--自由空間利得2.15dBi

【4300L】
・422MHz垂直DPをベースに、下側エレメントの長さを半分(小さな筐体を模擬)

これでやってみます。


■結果
①まずは地上高5m、自由空間的イメージです。
イメージ 1
利得はエレメントの影響で下がるものの、打上角はほぼ同じ85度前後
(90度が水平方向)。

②続いて1.4mH。
イメージ 2
特筆するのは打上角。
100Dは水平方向ピークを保ちますが、4300Lは斜め上の明後日方向です。(私みたい…)

利得差は、高さを変えても3dB差のまま。


■結論
これを見ると、4300Lは打上角が高くなってしまうのが飛ばない要因の1つと言えそうです。
もちろん、利得差もあります。
max degで見ても、1wayで-3dB、2wayでは6dBの差にもなります。
反射を含めた利得の6dBと言う差は、無線に全然興味が無く、老若男女問わず誰しもが「聴感上違う」と感じられる差です。
また、4倍の差=距離2倍の差になります。
とてつもなく大きな差です。

そりゃ、飛ばない訳です。

むしろ、筐体もアンテナも「 両方短い 」IC-4300の方が良かったのかも知れません(笑)


何れにせよ、IC-4300Lを飛び受け良くする裏ワザは今のところ無く、実際の運用時にはXYZ方向、ひねりやリグ逆さ(far fieldで見れば余り変わりませんが)も含めて、やれるだけの事は皆やらないといけないのは、変わらない様です。

ただ、IC-4300Lはザックにラフにぶら下げて 高い所 を歩くと、結構聞こえてくるんですよね・・・。

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