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feed カラヤンのブランデンブルク協奏曲全集 & 管弦楽組曲2,3番 (1964年盤) (2017/9/13 0:03:00)
クラシック音楽に興味が無くとも、誰もが一度は名前を聞いたことの有る
"ヘルベルト・フォン・カラヤン"(1908~1989)がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
団員を選出して1964年に録音したバッハ ブランデンブルク協奏曲全集と管弦楽組曲2,3番の紹介です。

イメージ 1

・ 指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
・ 演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
・ 録音: 1964年8月 スイス サンモリッツ, La Reine Victoria &
1965年2月 ドイツ ベルリン, イエス・キリスト教会 (ブランデンブルク協奏曲第6番のみ)
でのアナログステレオセッション


カラヤンが持っていた音楽的美学2点がキリッと光る名盤です。

2点とは
1. どんなに高音部が鳴っていても、低音部が対等に聴こえなければならない.
2. 独奏楽器の旋律を邪魔してはならない.

如実に感じることが出来るのは、ブランデンブルク協奏曲第3番でしょう。
現代風の古楽器少人数演奏では、それこそ淡白で繊細な演奏が楽しめますが
この盤は大規模オーケストラでの演奏です。この様な状況で普通に演奏すれば
どんよりとした悪く言えば野暮ったい聴こえ方になってしまいます。
カラヤンは状況を十分吟味して快活かつ、通奏低音のチェンバロパートまで
対等に聴こえる演奏に仕上げている訳ですから、どんなモダン楽器による
演奏もこの盤に敵う物は有りません。
(とは書きつつ、現代に蘇ったバッハの伝道師"カール・リヒター"のレコーディングは別格。
彼の音源は同じCDやLP棚に収納しておくのを躊躇してしまう程です。)


ソリストは当時最高の演奏者が勢揃いです。
ヴァイオリン: ミシェル・シュヴァルベ … ベルリン・フィルの伝説的コンサート・マスター
トランペット: アドルフ・シェルバウム … フルトヴェングラー時代からの 古参メンバー
フルート: カールハインツ・ツェラー … 教育者としても有名
チェンバロ: エディット・ピヒト=アクセンフェルト … 全曲のチェンバロ演奏を担当
(クレジット無しなのが何故かは不明)

古楽器演奏に慣れている現代でも、本盤は十分通用する名盤だと思いますし
何より当方のCDプレーヤーに良くかかります。秋の夜長に耳を傾けてみては如何でしょう。
OIBP化で原音のマスターテープや、LPカッティング時に近い温もりある音質もGoodです。


+ 追記   バロック期の音楽から発展した"コード進行"
時々記事中に"通奏低音"が出てきますので豆知識的な情報を書いておきます。
クラシック音楽でバロック期の音楽では、チェンバロを始めヴィオラ・ダ・ガンバ等
低音楽器が一定の音程を刻み続ける"通奏低音"と呼ばれるパートがあります。
この通奏低音ですが、譜面を見てみると元の音を起点として数字が打ってあり
特にチェンバロやポジティブ・オルガン奏者は、それを参考に
規則的に(時には即興で)和音を演奏していきます。
(譜面例, 独語Wikipediaより: https://de.wikipedia.org/wiki/Generalbass )

時が現代に近づき邦楽や洋楽でバンドが演奏する際や作曲家、作詞家、ギター等の奏者は
"コード進行"の学習が欠かせませんよね。起源はこの"通奏低音"に有るのです。

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