無線ブログ集
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北海道ハムフェア2017 (2017/10/1 21:44:07)
9月23・24日の二日間にわたって「第5回北海道ハムフェア」が行われた。
以前にも説明したが、北海道ハムフェアは26年前に第1回目が開催され、3年間は毎年、アクセス札幌を会場として行われていたが、その後はお金の関係なのかわからないが、中止となっていた。それが、2年前に第4回目として、復活を遂げた。アマチュア無線人口が減っていく中、これ以上は減らさないという意気込みもあっての復活なのだろう。ただし、毎年ではなく、2年おきの開催ということで、無理せずできる範囲でという趣旨が伝わってくる。
さて、今年も「さっぽろTP7」が音頭を取り、フリラブースを出展することになった。いまや、北海道もフリラブームの勢いにのって、局数がどんどん増えている。みなさんのアイボールスペース確保と布教活動の観点からも、出展しないわけにはいかない。
しかし、皆、日々の仕事をこなしながらの出展準備となるため、しょっちゅう会ってミーティングするわけにはいかない。今回は、会って行うミーティングは行わず、mixiのコミュニティで連絡を取りながら、準備を行った。私のお仕事は、PR冊子作りだったのだが、最初は、何をネタにすればいいのか、迷いに迷った。考え抜いた結果、前回、出来なかった、道内各局レポートを載せたいと思いつき、各地のエリアレポートをその土地で運用している方に書いてもらうことにした。みなさんに無理をお願いして、レポートを書いていただき、それを私が編集して、TP7の鬼校閲を受け(笑)、印刷 配布されることになった。
さて、ハムフェア初日は、開場が13時ということで、準備にはそれほど時間もかからないから11時頃の集合となっていたのだが、いてもたってもおられず、会場には10時に到着してしまった。1番乗りかなと思いきや、2年前と同様に、他のスタッフもすでに到着され、ブースも半分完成していた。みなさん、楽しいことは率先して、働くんですね!(笑)
11時前にブースも出来上がったので、ここで、各ブースを少し回ってみた。2年前よりジャンク品を扱う出展が少なくなった気がする。無線機メーカーでは、ケンウッドの参加が無かったのが残念だ。なんとなくブース自体以前より減った気がするのは気のせいだろうか。
さて、12時を超えたくらいで、まだ開場にもなっていないのに、人がどんどん増えてきている。本家東京のハムフェアと違い、会場の出入り規制が甘いので、スタッフじゃなくても簡単に出入りできてしまう。これは、今後、ある程度整理しないと、不公平感が出ると思う。特に、開場前からジャンク品のやり取りなどもこっそり行われているようなので、開場前はスタッフオンリーにしたほうが良いと思う。まあ、そうしたアバウトさが、地方のハムフェアのいいところでもあるのだが。
やっと1時をまわり、開会式のあと、開場となる。我ら、「フリーライセンスレディオフォーラム」ブースは、あっという間に大勢の人だかりができた。愛好家達のアイボールスペースとして、みなさんブース前で名刺交換したり、談笑したりで、当初の目的を果たすことができた。
ライセンスフリーのコーナーがCQハムラジオ誌に掲載されているからか、2年前より興味をもってブースに立ち寄るアマチュア無線家の方が多くなった感がある。特に「SR01」を見に来た方が多かった。来場者からは「実物を初めて見た」「電源を入れてみてほしい」「触らせてほしい」などの意見や、要望をいただいた。これは、展示していたイシマルトランシーバー「CB-ONE」も同様で、カナガワZX9が持ってきてくれた、サンプル基盤を興味深く眺めたり、質問する方が結構いたと感じた。
前回の出展もそうであったが、各局とのアイボールスペースという意味合いも大事だか、忘れてならないのは、フリラの布教活動である。だから展示物も結構まじめに吟味して無線機などを選んでいる。特小 デジ簡などは、現行機種の展示にこだわったりしている。
その成果があったと感じた出来事があった。一つは、2年間にブースに来てくれた方が、今回はフリラ愛好家としてブースに立ち寄ってくれたこと。もう一つは、デジ簡の説明と楽しみ方をお話したら、その足で、販売店ブースに行き、アルインコの最新機種を購入してフリラ仲間になった方がいたことだ。ちなみにアルインコのDJ-DPS70は数量限定で当日限り大特価で販売していたが、完売になったらしい。フリラブースの周りにはアルインコの袋を持った方が結構いたような気がする・・・・フェイズさん、フリラブース、いい仕事したでしょう!!
今回は、前回以上に、本州勢の来場者が多かった。前回もきていただいた「むさしのAM634」「せたがやCBR250」「いせはらXI304」「にしたま123」「カナガワZX9」をはじめ、「いわてDS94」「とうきょうGV9」「さがみFJ1300」「アキタAO899」など、総勢9名のフリラ愛好家にご来場いただいた。たくさんのお土産もいただき、本当に感謝、感謝だ。この他にも、記帳してくれた本州局は更に多く、フリラブームが来ていることを肌で感じることができた。ツイッターでは「なぜ、北海道ハムフェアにわざわざ行くの?」といったツイートも上がっているくらい、なんで皆さん、こんな小さなブースを目指してくれるのか・・・・本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
さて、1日目も終わり、場所を居酒屋に移してのフリラ混信会だ。高校生CBerには申し訳ないが、変な話、こちらがメインイベントかと思ってしまうくらい、楽しい時間を過ごすことができた。飲み会の楽しさは、本家ハムフェアに引けを取らない。真剣に食べる人、酒しか飲まない人、主食がデザートな人など、楽しみ方はいろいろ。本州から来られたみなさんは、北海道の味覚をたのしんでいただけただろうか。
制限時間の2時間は、あっという間に過ぎ去ってしまった。関東圏のみなさんは、ここからラーメンミーティングということで、ラーメン共和国に向かった。残ったみなさんは、まだ、しゃべり足りないということで、急遽二次会を設定し、総勢16名が集合して情報交換を楽しんだ。
日付は変わりハムフェア二日目である。昨日の夜の雷雨から一転、素晴らしい快晴の秋空となった。開場は9時からなのだが、いつ開場になったのかわからないという相変わらずゆる~いスタートとなった。
昨日と変わったものはないか?と各ブースを回ると、人だかりができているブースを発見。北海道6mSSBロールコールのブースで、前日もタダ同然の価格で、無線機やジャンク品をだしていて、大好評だったようだ。そこで、さらに大量のジャンク品が補充されたらしく、人が殺到している。実は、このブースにいらっしゃる大OM 「いしかり6456」局から前日ICB600をいただいたのだが(本当に恐縮です)ジャンクという割には程度がよく、自宅で電池を入れたら普通に動き、動作もまったく問題なかった。ほかのジャンク扱いの物も、ほとんど動くものだったのだろう。FT101なんかも鎮座していたが1000円って!!そんな価格設定だから小学生や中学生の無線家がブースにたくさん集まっていた。この子達にしてみれば、宝の山である。こうした、あしながおじさん的なOMさんがいてこそ、中学生や高校生の無線家が健全に育っていくんだと見てて思った。
さて、2年前のハムフェアでは、二日目にして、お仲間各局の買い物魂に火が付き、いろんなものをこっそりと買ってきていたのだが、今年は、買い物魂をかきたてる商品と出会えなかったのか、各局ともに行動が抑制的であった(笑)。ただ、はこだてGT44が広告塔になって「これ安いよ~」と布教活動をしていたNAGOYAアンテナは、1000円ということもあり、各局次から次へと買っていたようだ。ちなみに私もNAGOYAアンテナとMコネにマイクコネクター数個とSR-01のドレスアップ用にツマミを購入して、今回の買い物は終了とした。
今回は、みなさんも買い物しないのねと思っていたら、くしろL96の行動がどうもおかしい。なんどもフリラブースからいなくなり、そのたびに、メーカーの名前の入った紙袋が増えていく。決定的な瞬間は、FT101を小脇に抱えて、会場を出たL96の姿を見かけた。皆密かに行動していたのね・・・
さて、ハムフェア二日目は、札幌、いや北海道で初めての特小ロールコールが行われた。キー局は「さっぽろAU301」だ。このロールコールを企画したのもAU301で、最近アクティブに活動している高校生である。でも、初めてロールコールだろうし、ロールコール自体わかってるのかな?うまくオペレートできるのかな?と少々心配していたのだが、いざ始まってみると、その見事なマイク裁きに、各局から賞賛の声が上がった。また、今回のロールコールは、ヨコハマAB884のご厚意により、ゲートウェイが設置され、札幌と横浜方面が結ばれ、関東圏からもチェックインがあった。結果は札幌管内22局、ケートウェイで本州局が3局という結果であった。「さっぽろAU301」お疲れ様でした。
楽しい時間は、あっという間に過ぎ、17時をもって閉会となり、後片付けのあと残っているみんなで記念撮影をして終了となった。
2年前と比較して、ブースの数や来場者数は減ったような気がするが、公式発表では、過去最高の1700人の来場者があったらしい。それはそれとして、フリラブースに来てくれる愛好者の数はかなり増えたと感じる。ハムフェア関係者からも「フリラブースは勢いがある」と言っていた。アルインコブースの方からも、「フリラ局さまさまです」とお礼を言われるくらい、今回のハムフェアでもその存在感は大きなものがあったんだと思う。こうやって、フリラで無線の楽しさをしってもらって、アマチュア無線にステップアップしてもらえれば、少しづつではあるが、アマチュア無線人口も増えていくのだと思う。次回の開催は、また2年後らしいが、その時まで、さらに新しい開局者が増えれば、このブース出展の果たす役割は大きいと感じた