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feed エアバンド受信機の実験 Vol.1 (2017/11/10 22:02:23)
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CQ出版から発売されていた「エアバンド受信機の実験」という書籍を購入しました。この本はゲルマニウムラジオに始まり、ストレートラジオ→スーパーヘテロダインラジオ→エアバンド受信機とステップを踏んで回路の紹介や解説がされており、付録としてそれらのプリント基板が付いています。エアバンドの受信機について調べていると製作記事が多数ヒットするので以前から気になっていました。残念ながら絶版のため新品は入手できませんが、Amazonで美品・基板未開封の中古が新品の半額ほどで出品されていましたので購入してみました。


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付録の基板はこんな感じ。
 左上:エアバンド受信機
 右上:ストレートラジオ
 左下:スーパーヘテロダインラジオ
 右下:簡易信号発生器

本来なら徐々にステップアップしていくべきでしょうけど、今回はすっ飛ばしていきなりエアバンド受信機から作ります。構成はANT⇒TA7358(周波数変換)⇒LMF501(RF増幅・検波)⇒LM386(AF増幅)となっています。TA7358の同調・局発回路はFCZコイルとバリキャップダイオードでチューニング。おまけ(?)として、LMF501手前に切り替えスイッチを設け、中波の同調回路からの入力もできる(つまり中波ラジオにもなる)ようになっています。

付録はあくまで基板だけなので部品は自分で揃える必要があるのですが、部品箱をあさってみたらFCZコイル以外全て揃ってました。TA7358やLM386はともかく、バリキャップダイオードの1SV101や1SV149、ツェナーダイオード(5.1V、6.8V)まで揃っているのは我ながら呆れます(^^; 三端子ラジオICなんてLMF501T、LA1050、UTC7642とセカンドソース品までラジオ数10台分・・・。在庫全部集めたらダンボール5箱分くらいあるのでちょっとしたパーツ屋開けそうです(笑。

製作はシルク印刷に従って部品を付けていくだけなので楽チン。定数まで書いてくれてあるので間違えることもありません。ひとまずLMF501(LA1050で代替)以降を作製し、動作確認。SGから信号を入れてみると-55dBmまでは聞こえました。製作中の27MHz受信機も同じくLMF501のラジオの前段に周波数コンバータを付けた構成ですが、LMF501ラジオ部分は同程度の感度でした。自分の設計やパターン引き回しが悪いせいで感度不足なのかと思っていましたが、そうではなかったことが分かり安心したようながっかりしたような。

FCZコイルはサトー電気が製造を引き継いだようです。FCZコイル無きあとAMZコイルやAZコイルなど色々と代替品が発売されましたが、バイファイラ巻きだったFCZコイルと異なりいずれもシングル巻きだったために発振しないなど悩まされることが多々ありました。唯一、サトー電気オリジナルコイルとして販売されていたものがバイファイラ巻きのためFCZコイル代替として使えるものでしたが、いつの間にかFCZの名前を引き継ぐようになったのですね。

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FCZコイルの到着を待って周波数変換部も完成。SGからの信号は-105dBmまで確認できるようになりました。早速アンテナをつないで受信してみると東京コントロール関東南セクター(123.7MHz)の交信が良好に聞こえてきました(^^) FT-817と聞き比べてみるとさすがに同等とはいきませんが、悪くなく充分実用になるレベルです。消費電流はボリューム60%くらいの位置で約15mA。

チューニングがものすごくクリティカルなのでたまにしか電波が出ないエアバンドに合わせるのは至難の業。チューニング用の10kΩ可変抵抗に1kΩくらいの可変抵抗を直列につないで微調整できるようにした方が良さそうです。

さて、このままケースインしても充分実用になりそうですが、せっかくなのでもうちょっと遊んでみます。


~続く~




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