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feed ベートーヴェン 交響曲第6番"田園" お気に入り名盤紹介 (2018/3/21 0:08:00)
桜の開花宣言が出る等、春がどんどん近づいているこのシーズンに
聴きたくなるのがベートーヴェン作曲 交響曲第6番"田園"です。
有名な交響曲第5番の兄弟作になっており、散歩を好んで行った
ベートーヴェン自身による音の物語になっています。
"田園(独語: Pastorale)の標題は作曲者自身が付けており
且つ構成する楽章毎に以下の副題が添えられています。(日本語の後はオリジナル独語表記)

第一楽章: "
田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め"
1. Satz: Erwachen heiterer Empfindungen bei der Ankunft auf dem Lande.
第二楽章: "小川のほとりの情景"
2. Satz: Szene am Bach.
第三楽章: "田舎の人々の楽しい集い"
3. Satz: Lustiges Zusammensein der Landleute.
第四楽章: "雷雨、嵐"
4. Satz: Gewitter und Sturm.
第五楽章: "牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち"
5. Satz: Hirtengesänge – Frohe und dankbare Gefühle nach dem Sturm.

少しだけアナリーゼを行うと、第三~第五楽章までは続けて演奏され
主題と動機が徹底的に展開される構成でまさにベートーヴェン的です。
一般的には第一,第二楽章冒頭を耳にする機会が多いと思います。


古今東西名盤と語り継がれる中で、当方がお気に入りの2音源を紹介したいと思います。
+ アナログステレオ録音
イメージ 1

・ ブルーノ・ワルター指揮
・ コロンビア管弦楽団演奏
・ 1958年1月13, 15, 17日 Hollywood American Legion Hallでのアナログステレオ録音
・ SONYレーベル, SBM仕様

この盤は昔から決定盤として知られ、ワルターらしい旋律を歌わせる見事な解釈を楽しめる上
所々のデュナーミクやアゴーギクは知的で、いわゆる"微笑み"のワルターとは一線を画するものです。
余談ながら、カップリング曲の交響曲第二番も大変な名演です。
また、今から60年前とは思えない程の超優秀録音が素晴らしく
真空管式機材 & ソニーが誇る国産初コンデンサマイクロフォン"C-37A"の特性が見事に現れています。
(高温多湿な我が国で、コンデンサマイクロフォンを製造する事は
大変困難だったと、書籍名は忘れましたが記述を見た事が有ります。)



+ デジタルステレオ録音
イメージ 2

・ ニコラウス・アーノンクール指揮
・ ヨーロッパ室内管弦楽団演奏
・ 1990年7月5日   Graz, Stefaniensaalでのライヴ・デジタルステレオ録音
・ TELDECレーベル

全集から抜粋化されたものです。
ヨーロッパ室内管弦楽団は、若手の音楽家が活躍する大変活気の有る
オーケストラで巨匠アーノンクールとの相性は抜群です。
現代楽器を演奏する際に古楽器の手法を取り入れたり、トランペットに
ナチュラルトランペットを導入し演奏しています。
少し哲学的に感じる面も有りますが、本質はあくまでも自由に鳴らす事として
解釈している様に思えます。

後もう一点、絶対に外せない名盤は何と言ってもフルトヴェングラー & BPO(1954年5月23日のライヴ)で
勿論モノラル録音ですが第一楽章の沈み込む様な表現、精神性の深さでこれ以上は望めないでしょう。

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